◆クラウド、携帯端末戦争のゆくえ・・・

クラウドについての続編です・・・

時代はまさにクラウド一色の感がありますが、こうした中で色んな企業がこれをチャンスに一挙に世界制覇を狙ってはいてもその戦略は一様ではない・・・タイムリーにそうしたことを解説してくれる本が出ています。
題して「アップル、グーグル、マイクロソフト」。岡嶋祐史著の光文社新書449です。

副題に“クラウド、携帯端末戦争のゆくえ”とあるのですが、クラウドと一口に言っても業態としてはIaaS(ハードウェアのみのクラウド化)、PaaS(ハード+OS等のプラットホームを含めたクラウド化)、そしてアプリケーションを含めて根こそぎのクラウド化を図るSaaSに区分されとのこと。

まずはグーグル・・・集め尽くした情報と検索を軸としたアプリケーションをクラウドに集約しその勢いは止まらない。さらに最近はクロームOSで手元のパソコン側のプラットホームをクラウドに都合のよいものに換えるマイクロソフト潰しの戦略もみえる。

対してマイクロソフト・・・OSとアプリケーションを手持ちする世界を制覇した既得権を無にする戦略は取りにくいのか、ソフトは手持ちのメリットを強調しつつクラウドにも対応するといったところ。

特異なのがアマゾン・・・実はパソコンインターネットの情報は無料が常識化した今、ネット上の情報やモノへの課金システムが最大の課題。そうした中でネット上のマーケットプレイスを持ち、コンテンツの集積と課金で先行するアマゾンは、クラウドビジネスを金に替えるための必須のプラットホームを持っている。

そしてアップル・・・一見クラウドとは無関係に見えるが実はiPod、iPhone、iPadといった機器でクラウド世界の入り口を押さえていて今のところ他を圧倒。しかもiTune、アップストアといったマーケットプレイスと課金システムも併せ持っていることも強みだとか。

グーグルとマイクロソフト対決の行方、アップルを追撃する端末戦争・・・何れも興味津々ですが、この業界は個性を剥き出しにした“ハングリーで馬鹿な企業や個人”が世界を制覇するといわれる中、ルール内で頑張り優等生的な製品を追求する生真面目な日本企業の行方も気がかりですよね。(2010.5.17)
by c_mann3 | 2008-08-12 00:00 | 組織心理学の心象風景 | Comments(0)
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