◆スマートグリッドの不思議・・・

[2012.2.3記] 最近よく言われるスマートグリッド・・・輪郭のつかみにくい概念で未だ明確な定義もないとのことすが、勝手な整理をさせて頂くと多分以下のような成分を持ったものなのでしょうか。

▼まず(出力が不安定なことが特徴の)風力やソーラーといった自然エネルギーを含んでいること。
▼この不安定な出力を、個々のグリッド(エリア)の中での負荷とバランスさせること。
▼そのために出力可変なローカル発電機や蓄電池、UPS等を配置すること。
▼そして発電、消費の各機器にスマートメータを装着し、その情報を使ってグリッドの中で一瞬の乱れも過不足もないように自己完結的なバランスをとるべく制御すること。

基本は出力が不安定な自然エネルギーが大量に採用されることを前提に個々のエリアでも需給バランスをとり送電網の品質を安定させることにあるようですが、これって不思議なコンセプトですよね。

本質的に出力が不安定な自然エネルギーを小さなグリッドの中に閉じ込めれば過不足が不安定になるのは当たり前。ですが大きな大海の中ではその不安定さはさざ波みたいなもののはず。
そして小さなグリッドに限れば不安定なのは発電だけではなく、負荷側でももっと急激に変化する電力負荷はいろいろと考えられる。そうした負荷を抱えながらも日本の電力は広域でバランスを取りながら高品質を保ってきたはず。

小さなグリッドを前提にした研究をしても出番は離島か砂漠の中の孤立集落か、はたまた月面基地の類しかなく日本の大勢には無縁。
そんなことを考えると、あるいは自然エネルギーは各グリッドでプラスマイナスゼロにした状態でないと送電系統の仲間には入れないとの意地悪な要求が発端の研究じゃないかと勘ぐりたくなったりもします。

それにしてもスマートグリッドの構想図に決まって出てくる庭先のEV車・・・その蓄電池がエネルギーのバランスを担うとのことですが、いざ走ろうとすると電力を吸い上げられ空っぽになっているかもしれない車というのも変ですよね。

構想のための構想、研究のための研究に終わらないことを祈りますが、そんな中でスマートメータだけは目の前ですぐにも役に立ちそうです。幸いスマートグリッドでは必要とされていたHEMSとか遠隔負荷制御といった機能は一旦そぎ落とした実用的なスペックで仕様が標準化されるようで普及が待たれます。

インターネットにつながったスマートメータと送電網の独立開放、小口電力売買の自由化が組み合わされば、時間帯別料金の設定やそれにより誘導されるもっと積極的なピークカット、余剰電力の放出といったことができるようになるのではと期待が膨らむのですが・・・

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by C_MANN3 | 2014-05-10 00:00 |  エナジー & カーボン | Comments(0)
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