◆日本を救うか・・・二つの地熱発電

[2012.4.28記] 先日も敦賀原発直下の断層が活断層の疑いとのニュースが流れていました。

列島はまるでマスクメロンの表皮のようにぎっしりと活断層のしわが走っているようで、わかればわかるほど原発にはむかない地勢であることが窺えます。

b0050634_0312797.jpgそれもこれも日本列島が環太平洋火山帯そのものであることが原因ですが、逆にそのために秘められたエネルギー源を保有している・・・それが地熱発電であり、日本の地熱発電の潜在能力は2347万kW(なんと原発23基分)で世界第3位とのこと。

今までその適地のほとんどが国立公園ということで手つかずだったのですが、国立公園ということは国有地。国の決心ひとつで用地買収の手間もかけずに活用できるということです。
《訂正とお詫び》 すみません。日本の国立公園は外国と違ってすべてが国有地というわけではないようで、公園内の国有地比率は約60%とのことです。
もちろん環境、景観への配慮は必要ですが、発電基地の設計を安藤忠雄さんにお願いすれば、きっとお景観に溶け込んだ半埋没型のおしゃれな設備を考えてくれそうです。(もっとも景観よりは地元の温泉への影響や協議が大変そうなのですが・・・)

▼そんな地熱の①:大規模な地熱・・・

国立公園活用の規制緩和、固定買取制度の開始で開発が進みそうですが、その一つが福島の27万kWの地熱発電計画です。
http://www.asahi.com/eco/news/TKY201204020650.html

ところで地熱発電プラントの建設では世界シェアの7割を日本企業が握っているとのこと、こちらはソーラーと違って量産型のビジネスではないので薄利多売のどこかの国に席巻されてしまう可能性も少ないかもしれません。

▼地熱その②:小規模なマイクロ地熱・・・

ホテルや旅館規模に最適なマイクロ地熱も商品化され始めています。80~90℃の温水や蒸気を活用する「バイナリー発電」。実はこの技術は地熱に限らず今まで活用しにくかった工場の排熱利用などにも使える今後の省エネのキーテクノロジーです。

定格出力(kW)当たりの設備費はソーラー並ですが24時間365日発電し続けるため、kWh当りでは1/8の償却負担で、しかも場所を取らない。
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/business/manufacturer/552754/
・・・とニュース記事をリンクしていたのですが、現在つながりません。代わりに下記のリンクを・・・
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1406/25/news020.html

脱原発の後は、ソーラーだけでなく多様なエネルギー源が花開きますように・・・


◆(2012.6.20追記) マグマ、高温岩体発電・・・

今、毎週日曜の夜10時、WOWOWで「マグマ」と称するドラマが放映されています。

地熱発電、その中でも特殊な高温岩体発電という方式に命を懸ける人たちと、それに立ちはだかる政治家や原発学者とのせめぎあいといった、まさに今の時代にぴったりのドラマなのですが・・・
目に見えないところであつい思いが渦を巻いてぶつかり合うさまはまさしくマグマそのものです。
http://www.wowow.co.jp/dramaw/magma/energy/index.html

つい最近までNHKの朝ドラで評判だった尾野真千子さんの独特の雰囲気の演技にもひかれますが、この高温岩体発電というのも面白そうです。
http://criepi.denken.or.jp/research/review/No49/index.html

3000メートルの地底までパイプを打ち込み、高圧水を注入して岩盤にクラックを発生させて人口熱水だまりを作りもう一本の別パイプから熱をくみ出す・・・この工法って、なんかシェールガスの掘削に似ているところがあるようです。

日本列島の地熱容量は従来型地熱で原発23基分、岩体発電は30~38基分とのこと。上記リンクの電力中央研のレポートを見ても適地の選定や運用等で難しい面もあるようですが潜在能力の内、原発10基分でも地熱で賄えるなら脱原発はその分リアリティーが増す、そんな期待を抱かせてくれる話ですよね。

ところでこのドラマ、WOWOWなので1回目は無料だったのですが、全5回の残りは契約がいる・・・でもそのために契約するのも癪ですよね。あとは原作本(「マグマ」、真山仁、角川文庫)でも読みますか・・・


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by C_MANN3 | 2005-02-12 00:00 |  エナジー & カーボン | Comments(0)
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