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◆企業の存在意義:創世記神話

松下、ソニー、ホンダ、それぞれではあるが、いわゆる創業者といわれる人たちの創業目的は、決して利潤追求じゃない・・・
こうした会社の話を聞いていると、なぜか「創世記神話」といった言葉を思い浮かべてしまうのですが、これって「アドラー心理学」で言う「早期回想」なのかもしれません。

「早期回想」、それは自覚し思い出せる最も古い部類の思い出。今の何がしかの障害の原因究明といった見方ではなく、今生きている自分の心の支えになっているバックボーンといった観点での思い出ということのようですね。しかもそれは必ずしも事実である必要はなく、そう自覚していることがポイントとアドラー心理学では言われているようです。

ということで以下は勝手な連想ですが、アドラーの個人心理学を集団、社会心理に置き換えてみますと・・・

どの民族にも何がしかの「創世記神話」というものがありますよね。それが史実に基づくかどうかは別として、ことあるたびに話題になり、語り継がれ、時には民族の心の支えになったりもする創世記神話。またソニーやホンダに見られる「創業時代の神話や語り草」といったものは、今日もなお、会社の行動に強く作用し未来形成のバックボーンとなっているといった感じがありますが、もしかしたらこれが「早期回想」の意味や、価値というものではと思ったりしました。

繰り返し語り継ぎ、心の中で反芻するうちにどんどん洗練され、美化され、メッセージ性を強め、生きる指針として強く作用し始める・・・この言葉にはそんなニュアンスも含まれているような気がするのですが・・・(2005.2.16)
by C_MANN3 | 2010-10-18 00:00 | Comments(0)
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