◆アドラーの不思議

ユングやフロイトの本で対比的に出てくるアドラーは決まって、フロイトの「快楽への意志」に対してアドラーの「力への意志」ということで・・・重視するコンプレックスでいうとエディプスコンプレックスに対して優越感ないし劣等感コンプレックスということになるんでしょうか。

若いころ、何回かこうした表現に出くわし、なんとなく権力志向の強いぎらぎらした心理学といったイメージを持ってしまい、それ以上近づこうとしなかったのですが・・・
今頃になって、アドラー系の人が書いたアドラー心理学の本を読んでみると??

話の力点が、育児や教育を通じての人類の救済とか、縦の人間関係は精神の健康を損なうので対等な横の関係が大事だとか、他者信頼、他者貢献、はては善への希求といった具合で・・・これってあの「力への意志」というフレーズとどう結びつくのって感じです。

もう少し色々読んでみないととは思っているのですが・・・“アドラー心理学創成期の主力メンバーはアドラー本人を除いてアウシュビッツで全滅し、いったん途絶えた”なんて話もあり、どこかでねじれ現象が起こったのか・・・「力への意志」とか劣等感コンプレックスといったものが巻き起こす心的ストレスへの補償として、あるいは表裏一体のものとして共同体感覚といった方向に転回が行われたのか???・・・(2005.2.17)
by C_MANN3 | 2007-02-12 00:00 | ユングのすそ野の 風景 | Comments(0)
<< ◆されどユング ◆アドラーの不思議、勝手な想像 >>