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◆質的研究法・・・ついに学会が

質的研究法・・・素人がいろいろと雑感を述べてきましたが、昨年学会が発足したようです。「日本質的心理学会」、第1回の発足大会は9月11日に京都でということで概要は下記のサイトです。
http://www.educ.kyoto-u.ac.jp/develop/QP1.htm
 このサイトには現在リンクがつながりません。 

学会名の頭の「日」を取ると「本質的心理学会」・・・なんてことを思うと、思わず成果を期待したくなりますよね。

ところでこの大会のシンポジューム招待講演では「質的研究の方法論」と題して川喜田二郎さんのKJ法が演題となったようです。

KJ法・・・これって、フィールドワークの領域から出てきた手法なので質的研究の話によく出てきますよね。ですがかなり以前からいろいろな企業で集団発想法の一種としても信奉者の多い手法です。

KJ法はどう見ても定量的でもないし、決まった手順を踏むと決まった答えが出るという意味での論理性もないですよね。

この方法は事実を文章で(定性的に)書き連ねたカードを無心にくっつけたり離したり・・・そうしてなんとなく出来上がったカードの島にこれまた心の中から湧き上がるフレーズでラベルをつけ・・・それをまたくっつけたり離したりしてさらに大きな島にラベルをつけ・・・
こんなプロセスを経て、カードの集合体が持つ構造がだんだん浮かび上がってくる、ということなんでしょうが・・・
集団でやらずにこれを一人でやると(私なんかいつも一人でやってますが)、ひたすら書いたり消したり・・・落書きの世界なんですよね。

KJ法がある種、質的研究の本質に近いとすると・・・やっぱり質的研究は、定性的で、試行錯誤的で、モデル構築の前段階に強く、非論理的でエモーショナルな手法ってことになる感じですね。

“KJ法はどう見ても落書きごっこ”ってことがよくわかるホームページを見つけました。

http://www2.bii.ne.jp/~manda39/2tieF/4aideaF/kj.html#kjAn
このサイトには現在リンクがつながりません。 

書いたり消したり・・・無心に繰り返される落書きの世界。やっぱりこの辺りが質的研究法の本質なのかもしれません。(2005.3.21)
by c_mann3 | 2011-10-14 00:00 | Comments(0)
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