◇通り過ぎて行ったプーチン

このコーナーではこのブログの記事から、日々流れてくるニュースの中でも特に大きな話題となったニュースにまつわる記事を集めてみました。
その後治まった話もあれば、今に尾を引く話も・・・話題はいろいろです。


【2016.12.16】 山口、東京と二日間の日程を終え最後は講道館で締めくくったプーチンは満面の笑みを浮かべて去って行きました。その後は息をつく暇もなく額に汗しながら「一定の成果はあった」と各テレビ局を説明に駆け巡る安倍首相の姿が印象的ではありました。

80項目3000億円に上る経済協力が合意されましたが、期待していた北方四島の返還に関しては一歩も前進できないままの結果となりました。
ただもともと島の返還はそう簡単な話ではなかったはず。国際世論の反対をものともせずクリミアを強引に併合し、シリアのアサド政権にも過激な肩入れする背景の一つは、それぞれにある(ひとつは黒海に、もう一つは地中海に面した)海軍基地の現状維持確保にあるとも言われる中、太平洋に出ようとするウラジオストックの海軍基地の前方をふさぎかねない島の返還には、たとえ二島といえどもOKするつもりはないということなのかもしれません。

歴史にifは無いのかもしれませんが物は考えようで、もしゴルバチョフかエリツィンの時代にたとえ二島でも返還を受けていたとしたら、その後国威を回復したロシアは今頃は、強気で東シナ海に勝手な線引きをする中国と同じように北方四島の付近に勝手な線引きをして日本に迫ってきているかもしれない・・・そう思うとそんな緊迫した事態よりは1mmも動かないほどに静まり返った今の四島の方がまだしもましではないかと考えることもできます。

ただ北方四島では墓参の自由と拡大のめどが立ち、しかも二島ではなく四島を対象にした「特別な制度のもと」での経済協力の協議を開始するということになったことは大きな前進かもしれません。
筋を通せば制度設計が山に乗り上げる懸念はありますが、とにもかくにも折り合いさえつけばまずは進出する。それは別項の80項目のプロジェクトも同じなのですが、とにかく機会さえ整えば進出する。そしてそこでじっくりと地元と共栄できる企業城下町を作る。中ロの国境線問題を解決した中国がその後一挙にシベリアに進出はしたがほとんど地元への利益還元が無い強引な経営で顰蹙を買っているとの話をよく聞きますが、日本ならそういうことにはならない。
資本と技術を持ち込み地元密着で事業を定着させていくなら、領土は増えないが日本の経済領域は拡大する。それが地元で愛されるものであるならば共存生活空間の拡大にもつながる・・・今回の2日間の会談がそうした未来につながることを願いたいですよね。 
by C_MANN3 | 2017-01-20 00:00 | Comments(0)
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