◆電力小売り完全自由化で変化は・・・

【2017.4.16】 電力小売りが完全に自由化されて一年、その変化の兆しを求めてエネ庁の統計データを眺めている内に以下のような図表ができました。

まずはグラフに示した新電力の小売りシアですが、新たに始まった低圧・電灯の領域では確実にシェアを確保しつつあります。グラフは12月までのkWhシェアですが、別途集計されているスイッチング率(新電力への切り替え件数ベース)が期末の3月に5.5%に達していることから、kWhでも期末には5%を越える。。一方の特高・高圧の領域でもシェアは積みあがっており、トータルとしての期末のシェアは10%近くまで伸びそうです。
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他方、発電については表に示した通り今回より発電業者の区分ががらりと変わり、エネ庁の統計では表中で⑤と付記した大手10社、⑥の1万kWを超える発電事業者、そして⑦の千kW以上の自家発電の3区分で集計されています。実はさらにその下に⑧として"それ以下の発電所群"がありこの⑤~⑧を合計すると日本の全発電量となるはずなのですが、この⑧については統計がない。
この⑧の領域には小規模な産業用や民生のコージェネ・自家発電、家庭用燃料電池エネファーム、そして家庭用のソーラー等と役者がそろっているのに統計がないとは残念なことです。そこで本表ではせめてもということで、小規模なソーラー・風力等の電力を以下の方法で推定して⑧の項に充当しています。
実は固定価格買取の電力は別途統計があるのですが、これは⑥、⑦、⑧の領域に分散して入っているので、固定価格買取の総電力量から⑥と⑦の中の新エネルギーの量を差し引くと残りは⑧の領域の小規模ソーラー・風力だということに・・・
さてこうして表を眺めてみるといろんなことが浮かび上がってきます。
  • 大手10電力は90%の小売りシェアを持っているのに発電シェアが63%しかない。
  • 電力をどこからも買わず自家発電や特定供給でまかなっているシェアが18%もある。
  • 固定価格買取の再生エネルギーは既に6%のシェアとなっていて、今後もさらに増える。
  • ここにきて原発が動き始めているが、原発1基が稼働すると0.7%の発電シェアとなる。


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by C_MANN3 | 2014-09-08 00:00 |  エナジー & カーボン | Comments(0)
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