◆ネオコン、キリスト教原理主義

前掲の“◆ヨハネ・パウロⅡ”の記事で、ブッシュを支えているのがネオコンと福音派原理主義などと書きましたが・・・

●なんとこのネオコン、源流をたどるとトロツキスト集団に至るという話があるようでびっくりです。

無論現在のネオコンは共産主義ともトロツキーとも無縁の政策集団なのでしょうが・・・
トロツキストといえばソビエト共産党の一翼を担っていた人たち。少なくとも何がしかその遺伝子を持った人たちがなんと対極の米国大統領を取り囲んでいる、奇妙な話です。

言われてみるとトロツキーは一国を共産主義化するだけでは共産主義の維持は困難と世界同時革命を目指した人。そしてブッシュのスローガンもすべての国に米国式の“自由と民主主義を”です・・・なんか妙に符合する話でびっくりするとともに、なんとなく納得もできてしまいます。
共産主義の匂いはしなくても現在のネオコンには一国の価値観を世界に押し付けようとする遺伝子がキッチリと受け継がれていて、強く響きあうものがあるのかもしれません。
数十年の紆余曲折を経てのこととはいえ、なんとも奇妙で、歴史の不思議さを感じさせてくれる話です。

ただ・・・別掲“◆トロツキーと唯識”にも書いているのですが、トロツキスト集団としての挙動はともかくトロツキー自身の永久革命論には私は何となく「牧歌的」なイメージを持っていて、世界同時革命とはいってもそこから覇権主義の匂いはあまり感じない。強力な軍事力で世界中に“自由と民主主義”を布教しようとするブッシュとは、また別物といった感じがするのですが・・・


●ところでブッシュを支えるもう一方のキリスト教福音派原理主義。この人たちはいわゆるプロテスタントと言うことになるのでしょうが・・・カトリック、正教、プロテスタントを合わせるとキリスト教徒は19億。広く全世界に分布し、地球人口の35%を占めるにいたったプロセスにこそ覇権主義はなかったか・・・などと思うことがよくあります。

無論このシェアは自身の崇高なる精神に基づく布教活動の賜物ではあったとしても大航海時代に見られるように覇権国の軍事力による進出と相前後し、相携えて拡大していった感じもある。北欧にしろ南米にしろそれまであった土着の信仰を蹂躙し十字架でオーバーレイしていった感じは否めません。

日本ではかつて“隠れキリシタン”の時代がありましたが・・・おそらく世界のあちらこちらで十字架の後ろに土着信仰のシンボルを隠さざるを得なかった“逆隠れキリシタン”が生まれ・・・それを蹂躙とは言わず、融合と称して今日に至っているといった構図なのかもしれません。

こんな勝手な歴史観を背景に思うことですが・・・暫定政府が発足してもなお、益々混沌の度合いを深めているイラク・・・ネオコンや福音派の人たちと手を携えて戦車を先頭に突き進むブッシュはいったい何を求めて、何処を落としどころにしようとしているのでしょうか。(2005.5.21)
by c_mann3 | 2006-12-14 00:00 | ユングのすそ野の 風景 | Comments(0)
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