◆サイコイド領域・・・一なる世界

とあるユング心理学のセミナーで、“サイコイド無意識”という聞きなれない話に接する機会がありました。

この無意識は普遍的無意識とはまた別の領域として自己の深層と外界の境界に位置しているようで、そこは 「精神のようでいて、精神でもない」、「自分のようでいて、自分でもない」不鮮明な領域。

共時性とか布置といった力が作用する場でもあり、この領域で何かが起こると人はこの領域の向こう側の世界との間で、いわゆる「一なる世界」“unus mundus”といった感覚を覚えるとのこと。

サイコイド無意識は無意識と外界の境界領域ですが・・・
心と体、天と地、理想と現実、善と悪・・・日ごろは異なるものとして識別されているあらゆる“対”の間にある境界は、もともとあいまいで輪郭の定まらないもの。こうした境界領域を総称して、サイコイド領域というようです。

後は私の勝手な付け足しで、ちょっと話が飛躍してしまうのですが・・・

サイコイド領域がいろいろなものの境界に存在してある種の心理作用を起こすものだとすると・・・普遍的無意識というのは「個人」と「種としての人類一般」とのサイコイド領域に働く心理作用なのかもしれないとか、大自然の中でたたずむ時ふっと感じる“自然に溶け込んで個が消滅してしまうような一体感”は、「個」と「自然ないし宇宙」との間のサイコイド領域に働く心理作用なんじゃないかとか、あるいは突然の稲妻で天と地にブリッジがかかる現象は異質なはずの天と地が「一なる世界」としてつながる瞬間なのかも・・・などといった妄想がわいてきます。

サイコイド・・・とにかくおもしろそうな概念なので、その後も気になりインターネット検索をかけてみたりはするのですが・・・残念なことにほとんど記事が出てきません。(2006.3.1)
by c_mann3 | 2007-07-20 00:00 | ユングのすそ野の 風景 | Comments(0)
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