◆シンドラーの不思議

6/3日のシンドラーエレベータの事故の話が大きく波紋を広げています。
海外のメーカといえばオーチス程度しか知らなかったのですが・・・シンドラーという会社があり、何と世界第二位のメーカーだったとは。

今回の事故の原因は制御ソフトの欠陥とか独立系のメンテナンス会社への情報公開不足といったことが言われていますが・・・それ以上に衝撃的だったのが、事故が発生してほんの数日の間に日本各地はおろか世界各国の事故情報が一挙に浮かび上がってきたことでした。

このことはたった数日で世界中の関連情報を収集するマスコミのすごさと理解すべきなのでしょうが・・・何とも変な感じにとらわれてしまいます。
この事故があろうと無かろうと、情報は存在していたはず。しかもとりたてて隠蔽されていたわけでもなく公開された情報が世界中にあったにもかかわらす、きっかけが無ければ浮かび上がってこなかった情報。

こうした事件にはいつも、もう少し早く情報が顕在化していれば悲劇は防げたのかもしれないといった悔いの念が付きまとっています。

きっかけがないと作動しないマスコミという情報システム・・・犬に教えられれば大判小判をざっくざく掘り当てる花咲かじいさんもココほれワンワンと泣き叫ぶ犬がいなければ、ただ無目的にあたりかまわず堀り続けることは困難ということなのでしょうか。


広大な情報の荒野から、情報の側から話しかけてくる《自動課題提示システム》なんてものでもあればいいのですが・・・

前掲の本、梅田望夫さん著「ウェブ進化論」にこんな話が出てきます。
検索エンジンはいかに強力でも、問題意識、目的を持った人がキーワードをセットして始めて動く、使う人の能動性を前提にしたメディア。対してテレビや新聞はその本質が受動性にある。黙って座っていれば次々と大事な情報、面白い情報がやってくる・・・で、検索エンジンの次の課題は受動性を取り込むことだとか。

せっかく梅田さんに持ち上げられたマスコミメディアもきっかけがないと作動しないでは、話がややこしくなるのですが・・・

この本では新たな検索システムの可能性として「言葉の組み合わせ」に代わるインプットとして「リアルタイム性」を活用するアイディアが出てきます。言ってみればアクセス頻度や出現頻度といった積分型の検索システムに対してリアルタイムの変化を検出する微分型のシステムかも。

ですが微分情報はノイジー・・・「テキストマイニング」みたいなものでセレクトをかけることも必要か・・・などと素人があらぬことを思ってみたりもします。

ところでこの「テキストマイニング」は、大規模なテキストデータの「鉱脈」から「採掘(mining)」によって有用な知識を獲得する技術だとか・・・そうそう簡単には行かないとしても、興味をそそる技術ですよね。(2006.6.20)
by c_mann3 | 2008-10-16 00:00 | 組織心理学の心象風景 | Comments(0)
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