◆深化する人、進化する人・・・

最近、進化論の本を読み続けているせいなのでしょうか・・・熱心に仕事に没頭している人たちを見渡していますと、人には「深化する人」と「進化する人」があるような気がし始めました。

ひたすらひとつのことに没頭しどんどん深みに入っていく人、一方で激変する環境に対応してどんどんポジションをシフトさせて進化していく人・・・
いずれの生き様も貴重には違いないとしても、果てしなく深化を続ける人の中でいくらかの人は進化することに無関心なことが気にかかります。

“一芸に秀でることは全てに通ずる”・・・こうした言葉があるように元来、深化を極める過程や究極の姿には普遍性があり、進化が必要ならいつでも転用できるスキルが培われているはずなのですが・・・それは、それが必要と認識できる志向性があってのこと。

またスキルにはその環境でなければ身につきにくい固有のものもあり、全てが転用で賄えるものでもない。深化と進化にも固有のスキルはありそう・・・そのポジションで深化のみを追及するならばHow to do で事足りるでしょうが、進化を目指してポジションの見直しを考えるならWhat to do や Where to go を取り扱うスキルも欠かせない。

太陽系の中心でポジションを固定して光り輝く太陽はすばらしい存在でいすが・・・視点を遠くに移したとき、太陽系は銀河系の一部でしかなく、銀河系も大宇宙の中では数々の星雲のひとつ。

刻々変化する環境の中で、果てしない深化に没頭している領域の位置づけを客観視しポジションやウェイトを変化させることは、深化させるべきものの有効性を確保しつづけるためにも避けられない責務。
そのためには自身の視点を自在に移せることが是非とも必要・・・などと思うのですが、深化に没頭する人にこのことを納得してもらうことは意外に難しい。

進化は生存し続けるための大前提。社会の仕組みも市場も技術もが激変する中では個人も組織もが進化が不可欠な今、深化に没頭する人のスキルをいかにして再調整し、そのエネルギーを進化に向けてもらえるかが課題なのかもしれませんね。(2007.2.21)
by c_mann3 | 2008-04-12 00:00 | 組織心理学の心象風景 | Comments(0)
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