この記事は三つ上にスクロールしたところの前掲記事、“◆ヒンドゥー:「人生の午後3時」と「四住期」”から読み始めていただきたいのですが・・・
人生を「学生期」、「家長期」、「林住期」、「遊行期」の4つの時期に分けるヒンドゥーの「四住期」説・・・これを現代に当てはめると1期は何年? 実はこの「四住期」、以前から妙に惹かれるものがあり、このブログでもいくつか記事を書いていながら・・・肝心の1期が何年かということがすっきりしていませんでした。 前掲の記事を最初に書いたのは5年近く前。当時はいろいろと調べては見たのですが、この年限をはっきり書いているものが見当たらないままでした。 で、勝手に1期が25年ということでいろいろと書いてはいますが・・・そうすると生活のためにせっせと働く「家長期(かじゅうき)」が25~50才、そして肝心の「林住期(りんじゅうき)」が50~75才ということで、サラリーマンの定年が60であることからして「林住期」の真ん中まで働き続けることになってしまう。 そこで熾烈な現代社会のサラリーマンは50才ごろバーンアウトし転機を迎えるなどと、半ば自分に言い聞かせつつも、ずっと気になり続けていました。 ところが最近、五木寛之さんが「林住期」と題した本(幻冬社)を出されたんですよね。で、早速覗いてみると五木さんは何と25年説! となると、サラリーマンの60才定年はどう扱われているかってことなんですが・・・ サラリーマンも50才ごろが来ると仕事も立場も先が見えてくる。「林住期」の本質は“自分のために生きる”ということなんだから、いろいろ気を使って会社のためとか生活のために働くってことからは卒業し、自分のために、自分の思いで仕事をすることに気持ちを切り替えてもいいんじゃないかとのことのようです。 さすが五木さん、なんか一挙にのどの痞えが取れた感じがしました。 もっともサラリーマン、道半ばの50にして心境を切り替えることはそう簡単じゃない・・・とは言うものの50といえば不惑の40を過ぎて既に10年も経っている。自身を見つめなおし新たな気持ちで再出発するには、程よいタイミングなのかもしれませんね。 ◆ところでもうひとつの案・・・ 50才、サラリーマンの真っ只中で林住期はどうも、という向きには1期30年説というのはどうでしょうか。 仕事に就いても30まではまだまだ修行の身ってことで「学生期」は30才まで。で定年を迎える60までが、がむしゃらに働く「家長期」。となると自分のために気ままに生きる「林住期」は60~90才。 ん!じゃー「遊行期」はどうなる?・・・もともとこの期は選ばれた百人に1人、千人に1人のひとが聖者になる修行の旅にでるというもの。もしこの世で時間切れとなれば続きは彼岸の世界でたっぷり時間をかけて仏への道を、というのもいいのかもしれません。(2007.4.15)
by c_mann3
| 2006-06-12 00:00
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