◆「鬱の力」・・・

五木寛之さんと香山リカさんの対談集「鬱の力」、幻冬舎新書088。今月出たばかりの本なのですが、なかなかのものでした。

昨日も警察庁が新しい自殺統計を発表したとかで新聞をにぎわしていましたが、98年以降連続10年間、年間3万人を超え記録を更新中だとか。やはりその中で鬱は最大の要因であり続けているようです。

ですが、そうした危険につながる鬱とは別に、社会全般に漂う鬱気分といったものもある。

そんな中で、この本では五木さんによると・・・
日本は戦後の復興期、高度成長期と60年間、躁の時代が続いたが、これから50年間は鬱の時代が続くと。
舞い上がって山の頂を目指す時代は終わった。鬱をネガティブにとらえず、「鬱の力」としてポジティブに捉えて、ゆっくり風景を眺めながら下山を楽しむべき時代なのだと・・・鬱の持つ内省力に注目し、そこから生まれる新しい生き方や社会のあり方に期待をはせる味わい深い本でした。(2008.7.15)
by c_mann3 | 2009-02-18 00:00 | 組織心理学の心象風景 | Comments(0)
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