いくつか上(にスクロールしたところ)の“「情報流」の一部としての私たち”と題した記事で粘菌の不思議な生態を話題にしていましたが、先日のNHKのサイエンス・ゼロでまさにこれを思わせる「粘菌ロボット」が紹介されていましたね。
動物とも植物とも云いがたい単細胞生物「粘菌」の挙動をシミュレートしたロボットを作って群れで動かす。一つ一つのロボットにはきわめてシンプルな数個の機能しか持たせていないのですが、それが群れとなったとき、まるで群れ全体がひとつの生き物のように動き始めるんてすよね。 多分一つ一つのロボットに組み込まれたロジックは・・・ ①足元にブレーキをかけて踏ん張り6本の腕を広げて周りのロボットを押す。 ②ブレーキをはずして周りから押されるがままに場所を変える。 ③この二つの動作を周期的に繰り返すが赤外線を受けるとこの繰返し周期を変化させる・・・ 他にもう一つ二つあるのかもしれませんが、いずれにせよほんの数個のロジックだけを持ったロボットを群れさせて赤外線を当てると群れ全体が塊となってその方向に動き出す。どんな形の障害物を置いても群れ全体がその輪郭を自在に変化させ潜り抜けていく。 それだけでも感動的ですが、なんと群れの中に故障したロボットを沢山混ぜておいてもお構いなしに動き続ける・・・ コメンテータが「まるで会社の組織を思わせますよね」といって笑っておられましたが・・・まさにそのとおりなのかもしれません。 組織を動かすためには指揮やリーダーシップが大事だとか、情報共有だとか言われてはいますが、そんなことにはお構いなしに群れとして動いている面があることは確か。だとすると組織で群れている個に組み込まれていて作用しあっている最低限度のロジックって何なんでしょうね。(2008.7.18)
by C_MANN3
| 2011-12-20 00:00
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