◆「つっこみ力」・・・

ひとつ上の記事「仕事に役立つインテリジェンス」じゃないですが、目の前に突きつけられた情報や資料を基にその向こうの真実を推し量るというのは結構大変でリスキーですよね。

この壁を突き崩すもののひとつが「つっこみ力」ということになるのかもしれません。

会社の中で取り交わされる企画書や報告書もそのままではボケたものが多く、「それで?」とか「ところで・・・」とツッコミを入れて始めて輪郭が浮かび上がってくるものが少なくない・・・などと思っていた矢先、その名もズバリ「つっこみ力」といったタイトルの本が目にとまり思わず買ってしまいました。

パオロ・マッツァリーノ著(実は素性不明の日本人?)、ちくま新書645。

「つっこみ」とは、漫才のボケとツッコミのツッコミのこと。実際この本には随所に掛け合い漫才がでてきます。

ですが、言わんとするところは・・・
マスコミや識者がデータを駆使して押し付けてくる意見は実はご都合主義で手前勝手なものが多い。データ自体に嘘は無くても、それを解釈しグラフを駆使して話を展開する過程には悪意は無くとも錯覚や思い込み、主観といったものがいくらでも入りうる。

だがそれを崩すのは実は至難の技、真正面から切り込んでも角が立つばかりで勝ち目は無い。で、登場するのが漫才に倣った「つっこみの力」なのだと。
ツッコミは批判や批評とは違う。ボケた相手を前にして第三者に一呼吸置いた笑いを誘うことが極意とのことですが、いろんな統計の嘘を笑いのうちに切り崩していく事例も豊富でなかなかおもしろい本でした。(2008.7.19)
by c_mann3 | 2010-01-08 00:00 | 組織心理学の心象風景 | Comments(0)
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