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◆粘菌ロボットの不思議・・・

いくつか上(にスクロールしたところ)の“「情報流」の一部としての私たち”と題した記事で粘菌の不思議な生態を話題にしていましたが、先日のNHKのサイエンス・ゼロでまさにこれを思わせる「粘菌ロボット」が紹介されていましたね。

動物とも植物とも云いがたい単細胞生物「粘菌」の挙動をシミュレートしたロボットを作って群れで動かす。一つ一つのロボットにはきわめてシンプルな数個の機能しか持たせていないのですが、それが群れとなったとき、まるで群れ全体がひとつの生き物のように動き始めるんてすよね。

多分一つ一つのロボットに組み込まれたロジックは・・・
①足元にブレーキをかけて踏ん張り6本の腕を広げて周りのロボットを押す。
②ブレーキをはずして周りから押されるがままに場所を変える。
③この二つの動作を周期的に繰り返すが赤外線を受けるとこの繰返し周期を変化させる・・・

他にもう一つ二つあるのかもしれませんが、いずれにせよほんの数個のロジックだけを持ったロボットを群れさせて赤外線を当てると群れ全体が塊となってその方向に動き出す。どんな形の障害物を置いても群れ全体がその輪郭を自在に変化させ潜り抜けていく。

それだけでも感動的ですが、なんと群れの中に故障したロボットを沢山混ぜておいてもお構いなしに動き続ける・・・

コメンテータが「まるで会社の組織を思わせますよね」といって笑っておられましたが・・・まさにそのとおりなのかもしれません。
組織を動かすためには指揮やリーダーシップが大事だとか、情報共有だとか言われてはいますが、そんなことにはお構いなしに群れとして動いている面があることは確か。だとすると組織で群れている個に組み込まれていて作用しあっている最低限度のロジックって何なんでしょうね。(2008.7.18)
by C_MANN3 | 2011-12-20 00:00 | クオリアとか進化論など | Comments(0)

◆二足歩行ロボットの不思議・・・

粘菌ロボットの不思議・・・
粘菌といえば、粘菌ロボットが群れて動く話だけではなくて・・・粘菌は迷路の中で最短距離を結ぶように自分の形を変えていくというのもあるんですよね。
どうやら単細胞の体内を流れる細胞質の流れ自体が情報源になっていて自己調節されていくようなのですが・・・
少なくとも流行の最適経路問題の解法のような面倒な計算をしている風ではない。なんかもっと簡単なアルゴリズムが働いている。

http://www.nhk.or.jp/zero/contents/dsp210.html

テレビのそんな番組を見ていてふっと思ったのですが・・・

長い間、難しい機構や方程式を駆使しても歩けなかった二足歩行ロボットが、ある日突然歩き出し、今や歩くどころか踊ったりおどけたり、見ていて気持ち悪いぐらいに進歩しましたよね。

これも以前テレビで紹介されていたのですが・・・大きな黒板の隅から隅までぎっしり書かれた方程式をプログラムしても歩けない日が続くなかで、だれかがポツリと「人間って一歩一歩くときにいちいちこんな面倒な情報処理なんかしていないんじゃないの」とつぶやいたとか・・・
その呟きがきっかけとなってロボットは一挙に歩けるようになったのだと。

この話って面白いですよね。
多くの技術者はやたら高度な技術や複雑な方程式を駆使したがりますが・・・技術を如何に使わずに目的を達成するかが最高の技術者の腕の見せ所のはず。それを教えてくれるのが粘菌のようなシンプルな生物なのかもしれませんよね。(2008.7.18)

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[2008.10.13追記]粘菌の迷路探索にノーベール賞が・・・

今朝の朝日新聞の“ひと”欄ですが・・・粘菌の迷路探索を成功させた中垣俊之さん(北海道大学)がイグ・ノーベル賞に輝いたと紹介されていました。おもわずニンマリ・・・なんか本物のノーベル賞よりも気持ちをほのぼのとさせてくれる、いいニュースです。
これはノーベル賞のパロディ版ということなのですが、パロディというのは元来閉塞状態からの突破力を秘めたもの・・・この先が楽しみです。
by C_MANN3 | 2011-12-18 00:00 | クオリアとか進化論など | Comments(0)

   ・・・次は・・・

      ◆次は"構造主義や知の一網打尽”について・・・⇒⇒


by C_MANN3 | 2011-12-01 00:00 | クオリアとか進化論など | Comments(0)