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2024/3/26 ◆チャートで見る原発再稼働の現況とゆくえ

更新:原発再稼働の現況とゆくえ

3/26 玄海4号機が停止し稼働は9基に

2024.3.26更新 ◆チャートで見る原発再稼働

ここでは日々断片的に流れるニュースをもとに原発の再稼働の現況とゆくえをチャート化し都度更新しています。なお図表はクリックすると拡大表示されます。
▼NEW 3/26 玄海4号機が点検停止し稼働は9基となりました。次は4月上旬に大飯3号機が起動の予定です。
今回はこの記事後半の今後の見通しについても大幅な更新をしておりますのでご一読を。

▼ 2/10 大飯3号機が点検停止し稼働は10基となりました。次は3月下旬に玄海4号機が点検停止の予定です。

▼NEW 2/2 玄海3号機が起動し稼働は11基となりました。次は2月中旬に大飯3号機が点検停止の予定です。

▼1/20 美浜3号機が起動し稼働は10基となりました。次は2月上旬に玄海3号機が起動の予定です。

▼NEW 12/16 高浜4号機が停止し一旦稼働基数が8基となりますが、12/25には高浜3号機が稼働し、結果9基で越年することに。なお高浜3号機はこれを最後に、また4号機もあと一回の稼働で共に40年超の原発となります。

▼11/10 玄海3号機が停止し原発の稼働基数は9基に。次は不具合が発見されている高浜3号機が起動の予定ですが、遅れるようなら12月中旬に高浜4号機が停止し、稼働基数がさらに減少します。

▼10/25 美浜3号機が停止するも、10/27には大飯4号機が起動し原発の稼働は差引き10基のままに。次は玄海3号機が11/10に停止しますが、2024/1月までの間は9~10基で一進一退の稼働基数が続きます。

《テロ対策施設》2019/4月、原子力規制委員会からテロ対策施設の設置期限を過ぎたサイトは運転停止との強い方針が出されたことでこの後、数年間の稼働基数、原発電力のシェアは激減しました。下図では設置期限とその後の遅延停止区間を◆・・・の朱書きで示しています。
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2024/3/26更新《一進一退の原発再稼働、その今後》

 足元は一進一退の原発再稼働ですが、この先には2030年に原発比率が20~22%というとんでもない政府目標が霧の彼方にそびえたっています。これは原発基数に換算すると25~6基に相当します。原発の状況は大きく区分すると、
(グループ1);比較的早い段階から動き始めたのが大飯③④、玄海③④、伊方③の5基
(グループ2);同じく稼働しているものの近々40年超を迎えるものが川内①②、高浜③④の4基
(グループ3);旧制度で60年への延長が認可され既に動いているのが高浜①②と美浜③の3基で、以上の計12基が現在の戦力です。
(グループ4);旧制度で認可が下りていながら動かないものが柏崎⑦⑥、女川②、島根②、東海第二の5基で、
これらを全てを足すと17基ですが、それがそろい踏みするのはいつごろかを図にして適宜更新しているのが下のチャートです。

【チャート1】
 HJKSに登録されたものを青線(グルーブ1,2,3)で示し、それにグルーブ4の見込みを加えたものを赤線で表示しています。見込みは後ずれしており現在は女川②が24/9月、島根②が24/8月へと延期されています。一方柏崎⑦の23/10月、同⑥の25/6月、東海第二の24/11月の稼働予定は訂正報道さえ無い状態です。(柏崎⑦はとりあえず24/7月で描画していますが、さらに遅れそうです)
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 近々40年超を迎えるグループ4については超過時点での去就が懸念されていたのですが、HJKSの登録では川内①が点検停止中の24/7月に、②が稼働予定中の25/11月に40年超となるものの何事もなくすんなりと60年稼働に移行するようです。恐れていたのですが、やはり今回の制度改正で40年度超の節目は、単に10年毎の特別点検と言った扱いになったようです。
 高浜はここしばらく点検停止の度に不具合の発見されており、40年超の時点で熱交換器の交換を見込み1~2年停止する模様です。

【チャート2】
2024/3/26 ◆チャートで見る原発再稼働の現況とゆくえ_b0050634_23083425.jpg この図は2018年から2030年までを表示したものです。2030年に政府目標の26基になるためには現在認可審査中の中から更に8~9基ほどが動く必要があります。
 活断層の認定や書類不備等で審査は長引いていますが、その上に最近は道路が寸断された能登地震を目の当たりにして事故時の避難体制を懸念する声もあり、地元同意のハードルはどの原発でも高くなっています。
by C_MANN3 | 2024-12-24 03:26 | Comments(0)
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