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クオリアの風景

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祝 令和元年!  “クオリアの風景”へようこそ since 2004 ご来訪は先月(6月)末で79,024人に。

このブログは以下の三つのカテゴリー(青)と二つの別館(緑)で構成されています。
また各記事へは 《全体目次》 や 《新着記事一覧》 からもアクセスして頂けます。


b0050634_21414624.jpgb0050634_21425088.jpg"5月度の記事別アクセス数TOP3"
◆中国の「こども民主主義」・・・
◆ハーバーマス・ルーマン論争
◆シルクロードの古代都市
写真(クリックで拡大可)は記事とは無関係な風景写真です。時々衣替えします。 《アーカイブ》


ただ今記事数は520個余り、その中にはこんなテーマの記事もいろいろと・・・
クリックの後はスクロールで一気読みしていただけます。
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Since 2004

 不思議な響きを持った言葉、“クオリア”・・・多少拡大解釈させていただくとその意味合いには、ことあるたびに脳裏をよぎり胸中で生起消滅する「心象風景」といったものも含まれるのでしょうか。

喧騒の中に生き、様々な刺激を受けては生起消滅するクオリア。人生も午後三時を越えようとするころにもなると胸中に渦巻くものもまたひとしお。

フッと心に浮かぶこうした心象風景を単なる感情表現ではなく、《組織心理学》とか《ユング》のフレーズに重ねて言葉にすることで、“心理学風エッセイ集”といった雰囲気がかもし出せれば・・・そうした思いでこのブログを設けてみました。 (2004.10.23 開始)

・・・突然出てくる言葉 “クオリア” については解説がこちらに・・・


(2011.1.1追記) 人生の午後三時などと称して始めたこのブログもとうとう七年目を迎えてしまいました。気が付けば時計は確実に進み、現在は人生の午後六時か七時といったところでしょうか。なのに思いは未だ半ば・・・このブログはこれからもさらに続くことになりそうです。

(2015.9.1追記) 月日はさらに進み、ブログは10年、アクセスも6万件を超えました。そして人生の時計も多分もう午後の九時ぐらいでしょうか・・・さてこの夜の帳の何処に光を求め、どう徘徊すればよいのやら・・・などと。

 
・・・《このブログの構成について》・・・

ブログでは本来、日記風に投稿日の順に記事が並ぶもののようですが・・・

このブログではあらかじめ「章」「節」の構成を想定し、まず「章」をカテゴリーの扱いとした上で、「節」を疑似月度、「個別記事」を疑似日時に割り振ることで、記事が通常の本と同じく「章・節」の順に並ぶようにしています。

後は思いつくままに書く記事を、幹に枝葉を付けていくように、関連しそうな「章」や「節」の疑似日付に割り振っていけばいつの日か枝葉の茂った大木に育つかもしれないなどと思っているのですが・・・

ただ、こんな方式をとってしまうと新着記事がどこにあるのかわからなくなる。それで《新着メッセージ一覧》のページを設け、任意の新着記事にダイレクトアクセスできるようにしています。また併せて、概ね1年分の新着記事はスクロールのみで一気読みして頂けるルートも用意していますのでご利用ください。

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# by C_MANN3 | 2020-12-31 23:53 | Comments(7)

★★このブログの・・・《 目 次 》★★

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このブログの「章」、「節(記事ブロック)」の構成は以下の通りで、記事もこの順にならんでいます。任意の記事ブロックをクリックすると、飛び先では一連の記事をスクロール操作のみで一気に見て頂くことができます。

クリックするとまずブロックの記事一覧が出ますが、そこではクリックせずそのままスクロールでお読みください。

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  《第1章》・・・クオリアとか進化論など

 ◆クオリア雑感、科学思想の系譜
 ◆進化する“学"
 ◆人類や文明の進化
 ◆心の哲学やアフォーダンス
 ◆人間の本姓や脳科学
 ◆脳の続、オートポイエーシス
 ◆粘菌ロボットの不思議
 ◆構造主義、知の一網打尽
 ◆質的研究法

  《第2章》・・・組織心理学の心象風景

 ◆組織心理学に期待するもの
 ◆企業の存在意義
 ◆会社はだれのものか
 ◆企業の文化と制度
 ◆日本人の組織観
 ◆組織のかたち

 ◆判断のもつれとヒズミ
 ◆認知バイアスと意思決定
 ◆ハーバーマスとルーマン

 ◆創造性、その構成要素
 ◆答えの形や居場所
 ◆組織と創造性
 ◆社員の熱意と消沈
 ◆うつ、自殺、心の姿勢制御
 ◆うつの諸相
 ◆セラピーもいろいろ

 ◆組織と情報
 ◆情報のスキル
 ◆Web 時代と人の感性
 ◆iPhon、クラウド、グーグル

 ◆組織の不祥事
 ◆組織の片隅の風景
 ◆可視化、見える化、感じるか

  《第3章》・・・ユングの裾野の風景

 ◆錬金術やグノーシス
 ◆心の流れ、退行・転移等
 ◆サイコイド、布置、能動夢
 ◆無意識のうごめき
 ◆個性化の迷路
 ◆フロムとユング、アドラー
 ◆三大宗教、そしてロシア
 ◆ペルソナと三位一体
 ◆イスラームの世界
 ◆ユングと唯識
 ◆ヒンドゥーと四住期
 ◆多神教、一神教
 ◆建築とこころ

 《別館①》・・・《風にまかせて》
 まずは身近な記事から・・・
 ◆《放送大学編》
 ◆《ほっと一息、閑話休題編》
 ◆《たまに海外、旅の記録編》

 後は“風にまかせて”いろいろと
 ◆《日本の今、あれこれ》
 ◆《日本の昔、あれこれ》
 ◆《ロシアあれこれ》
 ◆《ユーラシアの歴史》
 ◆《イスラムの国あれこれ》
 ◆《その他の国あれこれ》
 ◆《経済史や文明史》
 ◆《TVドラマや映画》
 ◆《その他の記事》
 ◆《ブログの履歴》

《別館②》・・・《エナジー & カーボン》
          こちらのコーナーにもお立ち寄りください。

# by c_mann3 | 2020-12-17 00:00 | ◆《全 体 の 目 次 》◆ | Comments(0)

★★★ 《新着メッセージ》 ★★★

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実際の記事は関連カテゴリーの関連記事の前後に直接挿入しており、新着順には並んでいません。ですが以下の二つの方法で記事をお読みいただけます。

① ブログ全体の新着記事と、“エネルギー”のみに絞った新着記事についてはクリック無しのスクロールのみで一気読みして頂ける機能を設けていますのでご利用ください。


ブログ全体の新着記事を一気に!  “エネルギー”の新着記事のみを一気に! 

② また下記のリストで任意の記事に入り、記事末尾の“⇒新着記事渡り歩き⇒”をクリックして頂いても、新着順に辿っていくことができます。


☆07/09☆ 順次更新コーナー》 “図表で見る電力状況”;原発稼働は7基に、他
☆04/03☆ 順次追記コーナー》 “エネルギー情勢寸感”;2019のFIT価、発表に
☆04/28☆ 順次追記コーナー》 “読書の履歴”;“平成最後に読んだ本”Finalを

★06/22★ 《風に任せ》のカテに  “弥生時代、国家形成への道”
★04/30★ 《風に任せ》のカテに  “元首でもなく君主でもなく、象徴として”
★04/14★ 《風に任せ》のカテに  “放送大学、再入学第四年次の近況”
★04/05★ 《エナジー》のカテに “春、連日続くソーラーの抑制”を(7/1追記)
★01/30★ 《エナジー》のカテに “日本の電力構造、この二年間の変化”
★01/16★ 《風に任せ》のカテに  “ムンクは叫んでいなかった・・・”

★以下は2018年★
★10/21★ 《エナジー》のカテに “ついに始まったソーラーの抑制・・・”
★07/01★ 《風に任せ》のカテに  “お食い初め、そして温泉・・・”
★06/18★ 《風に任せ》のカテに  “6.18朝、我が家にも激震が・・・”
★05/20★ 《風に任せ》のカテに  “放送大学、再入学第三年次の近況”
★05/05★ 《エナジー》のカテに “ゴールデンウイークのソーラー 2018”
★03/11★ 《エナジー》のカテに “原発事故から丸七年の節目を迎えて・・・”
★01/11★ 《組織心理》のカテに “sonyのaibo復活で、昔の記事に追記・・・”

★以下は2017年★
★12/31★ 《エナジー》のカテに “日本の電力構造、この一年の変化・・・”
★12/24★ 《風に任せ》のカテに  “2017年のクリスマス・・・”
★12/15★ 《エナジー》のカテに “2017年夏、最大電力日のソーラー・・・”
★11/30★ 《風に任せ》のカテに  “放送大学、再入学第二年次の近況”
★07/16★ 《風に任せ》のカテに  “このブログのアクセスが7万件に・・・”
★05/24★ 《エナジー》のカテに “ゴールデンウイークのソーラー・・・”
★04/19★ 《風に任せ》のカテに  “海辺の温泉・・・第三弾”
★04/16★ 《エナジー》のカテに “電力小売り完全自由化で変化は・・・”
★03/13★ 《風に任せ》のカテに  “ベイクルーズで潜水艦に遭遇 ・・・”
★03/11★ 《エナジー》のカテに “原発事故から丸六年の節目を迎えて・・・”
☆02/20☆ 《風に任せ》のカテの  「放送大感動の講義」”に1件追記
★02/13★ 《風に任せ》のカテに  “放送大学、再入学の第一年次終わる・・・”
★01/27★ 《風に任せ》のカテに  “海辺の温泉・・・第二弾”
★01/02★ 《風に任せ》のカテに  “映画:海賊とよばれた男・・・”

★以下は2016年★
★12/16★ 《風に任せ》のカテに  “通りすぎて行ったプーチン・・・”
★10/12★ 《風に任せ》のカテに  “豊洲市場、欲しいもう一つの議論”
★09/08★ 《風に任せ》のカテに  “迷走台風の合間に・・・”
★08/20★ 《風に任せ》のカテに  “ローマ街道をも思わせる日本の古代の道”
★08/08★ 《風に任せ》のカテに “テュルク系遊牧民の帝国、突厥・・・”
★05/03★ 《風に任せ》のカテに  “二人そろって仲良く節句!”
★04/20★ 《風に任せ》のカテに  “ムスリムの世界旅行記、二編・・・”
★03/27★ 《風に任せ》のカテに  “放送大学、まずは無事に一旦卒業・・・”
★03/11★ 《エナジー》のカテに “原発事故発生から丸五年の節目・・・”で1件
★01/14★ 《風に任せ》のカテに  “映画「杉原千畝」そして「海難1890」”
★01/03★ 《風に任せ》のカテに  “NHKの100分で「平和論」・・・”

★以下は2015年★
★12/20★ 《風に任せ》のカテに  “甦れ、わがロシアよ・・・”等で2件
★10/14★ 《風に任せ》のカテに  “小江戸の町並み・・・”
★06/11★ 《風に任せ》のカテに  “このブログのアクセスが6万超に・・・”
★05/08★ 《風に任せ》のカテに  “新緑に映える白い藤・・・”
★04/10★ 《風に任せ》のカテに  “巨大なキャンパスがご近所に・・・”
★04/01★ 《風に任せ》のカテに  “放送大学、第4年次に・・・”
★03/11★ 《エナジー》のカテに “原発事故発生から丸四年の節目・・・”で1件
★01/26★ 《組織心理》のカテの “中空構造日本の深層”にアクセス集中で追記

★以下は2014年★
★11/14★ 《風に任せ》のカテに  “南無曹洞宗大本山永平寺・・・”
★10/23★ 《風に任せ》のカテに  “このブログがついに10周年に・・・”
★04/01★ 《風に任せ》のカテに  “放送大学、第3年次に・・・”
★03/28★ 《風に任せ》のカテに  “美しすぎるクリミアの検事総長・・・”
★03/19★ 《風に任せ》のカテに  “ロシア、クリミアを編入・・・”
★01/28★ 《風に任せ》のカテに  “大迫力の司馬遼太郎記念館・・・”

★以下は2013年★
★12/24★ 《風に任せ》のカテに  “クリスマスでキウイの威力・・・”
★06/06★ 《ユ ン グ》のカテに “なたいなださん、ご逝去・・・”で追記
★04/12★ 《組織心理》のカテに “組織の不祥事:東電とトヨタ・・・”で1件
★04/10★ 《風に任せ》のカテに  “そして今、遅咲きの桜が・・・”
★04/01★ 《風に任せ》のカテに  “放送大学、第2年次に・・・”
★03/28★ 《風に任せ》のカテに  “ミーソン聖域等、ベトナムへの旅”
★03/11★ 《エナジー》のカテに “原発事故発生から二年・・・”で1件
★02/23★ 《組織心理》のカテに “「孤高の出張カウンセラー」・・・”で1件

★以下は2012年★
★11/20★ 《エナジー》のカテに “日本の脱原発・・・その思い”等で3件
★10/23★ 《エナジー》のカテの “風力買取枠の限度・・・”に追記
★09/30★ 《ユ ン グ》のカテに “一神教、多神教、そして無神教”で2件
★09/17★ 《エナジー》のカテに “新エネルギー戦略、方針決定”で1件
★09/12★ ブログ会社のシステム変更に対応し本ブログの構成を抜本変更
★08/25★ 《組織心理》のカテに “新型うつ・・・素人の雑感”で1件
★08/12★ 《エナジー》のカテに “2030年の原発でパブコメを”等で2件

★06/19★ 何とこのブログのアクセスが40000件超に・・・感謝です!
★06/09★ 《エナジー》のカテに “原発、ついに再稼働に・・・”等で2件
★04/28★ 《エナジー》のカテに “日本を救うか・・・二つの地熱”で1件
★04/01★ 《風に任せ》のカテに “放送大学、選科履修生に・・・”
★03/12★ 《エナジー》のカテに “発電配電分離の危険・・・”で1件
★03/05★ 《ユ ン グ》のカテの “プーチン、大統領に・・・”で追記
★02/23★ 《エナジー》のカテに “環日本海ガスパイプライン網”で1件
★02/03★ 《エナジー》のカテに “スマートグリッド、ソーラー、LNG発電”等4件
★02/02★ 《ユ ン グ》のカテに “日本の神様・・・”について1件
★01/11★ 《ユ ン グ》のカテに “ふしぎなキリスト教・・・”で1件
★01/05★ 《エナジー》のカテに “原発事故とCO2、二つの脅威”

     “⇒新着記事渡り歩き⇒”でたどれるのはここまでと致します。

★以下は2011年★
★12/18★ 《エナジー》のカテに “今冬の節電が始まる・・・”
★12/01★ 《クオリア》のカテに “文明文化は多地域起源・・・”
★10/06★ 《組織心理》のカテの “スティーブ・ジョブズ氏死去”で追記
★09/20★ 《風に任せ》のカテに “日本企業にいま大切な…”
★08/25★ 《ユ ン グ》のカテに “ソルジェニーツィン・・・”
★08/20★ 《エナジー》のカテに “エネルギー論争の盲点”
★07/12★ 《エナジー & カーボン》をカテゴリーに設定しました。
★07/05★ 《風に任せ》のカテに “アドリア海沿岸への旅”

★06/30★ 《エナジー》のカテに “カーボンマネジメントセミナー修了”
★05/15★ 《エナジー》のカテに “浜岡原発停止・・・”
★05/12★ 《組織心理》のカテに “グーグル10の黄金律・・・”
★04/22★ 《クオリア》のカテに “さらに続く進化論・・・”
★04/18★ 《風に任せ》のカテに “TPP亡国論・・・”
★04/03★ 何とこのブログのアクセスが30000件超に・・・感謝です!
★04/03★ 《エナジー》のカテに “今夏の計画強制停電阻止”
★03/25★ 《エナジー》のカテに “余震、汚染、電力不足”で1件
★02/26★ 《クオリア》のカテに “再度、アフォーダンス理論”
★02/15★ 《組織心理》のカテに “電子出版の未来図”で1件
★02/13★ 《風に任せ》のカテに “叡智の源、地中海再び”で1件
★02/10★ 《組織心理》のカテに “ツイッター、始めて1年”で1件
★01/16★ 《ユ ン グ》のカテに “錬金術・・・その源流”で1件
★01/10★ 《組織心理》のカテに “ ツーボスシステム、狭間の風景”
★01/08★ 《組織心理》のカテに “マネジメント信仰が会社を滅ぼす”
★01/01★  TOPにtwitter設置、カテゴリーTOPにタイトル画像で模様替え

★以下は2010年★
★12/23★ 《風に任せ》のカテに “「ユーロ」の危機・・・”で1件
★11/27★ 《ユ ン グ》のカテに “ロシアの論理・・・”で1件
★10/27★ 《風に任せ》のカテに “変わる世界、遅れる日本”
★10/20★ 《風に任せ》のカテに “アンコールワット再訪・・・”
★10/15★ 《ユ ン グ》のカテに “イランはこれから・・・・”

★08/21★ 《風に任せ》のカテに “スエーデンはなぜ強いのか”
★07/31★ 《組織心理》のカテに “野生の思考・・・”を1件
★07/20★ 《クオリア》のカテに “再度、進化論あれこれ・・・”で2件
★06/30★ 《組織心理》のカテに “日本辺境論・・・”を1件
★06/30★ 《風に任せ》のカテに “増税で経済活性化?”を1件
★06/18★ 《ユ ン グ》のカテに “ユーラシア胎動・・・”を1件
★05/17★ 《組織心理》のカテに “クラウド、携帯端末戦争・・・”
★05/15★ 《組織心理》のカテに “中空構造日本の深層・・・”
★04/28★ 《ユ ン グ》のカテに “転移の心理学・・・”を1件
★04/26★ 《クオリア》のカテに “人類進化の700万年・・・”
★04/21★ 《風に任せ》のカテに “中国経済の正体・・・”で1件

★03/20★ 《ユ ン グ》のカテに “映画「Oceans」・・・”を1件
★03/17★ 《組織心理》のカテに “鬱との会話やロゴセラピー等”で2件
★03/14★ 《風に任せ》のカテに “世界を知る力・・・”で1件
★03/12★ 《クオリア》のカテに “環境が誘発するDNAの発現・・・”
★03/10★ 《クオリア》のカテに “発達アンバランス症候群・・・・”
★02/24★ 《組織心理》のカテに “ニクラス・ルーマン・・・・”
★02/22★ 《風に任せ》のカテに “映画「サロゲート」・・・”で1件
★02/15★ 《組織心理》のカテに “ツイッターの社会論・・・・”
★01/20★ 《風に任せ》のカテに “金融恐慌とユダヤ・キリスト教”

★以下は2009年★
★12/26★ 《ユ ン グ》のカテに “人は変われるものなのか”で2件
★12/18★ 《組織心理》のカテに “境界線で揺れるヤジロベー”
★12/12★ 《エナジー》のカテに “COP15・・・エネルギーの未来”
★11/10★ 《クオリア》のカテに “経済学もいろいろ、経済物理学”
★10/30★ 《風に任せ》のカテに “ロスチャイルド家の通貨強奪”
★10/06★ 何とこのブログのアクセスが20000件超に・・・感謝です!

★09/30★ 《組織心理》のカテに “温存される不適切・・・”を1件
★09/28★ 《ユ ン グ》のカテに “ある種の宗教進化論・・・”を1件
★09/15★ 《組織心理》のカテに “悪いのは私じゃない・・・・”
★07/31★ 《組織心理》のカテに “「説明責任」とは・・・・”で1件
★06/28★ 《組織心理》のカテに “「ビジネス・インサイト」・・・・”で1件
★06/24★ 《クオリア》のカテに “「実験進化学」・・・・”で2件
★06/23★ 《クオリア》のカテに “生物と無生物のあいだ”を1件
★04/30★ 《組織心理》のカテに “「思考停止社会」・・・・”で1件

★03/10★ 《組織心理》のカテに “クラウド・コンピューティング・・・・”で1件
★03/05★ 《組織心理》のカテに “創造性の源泉・・・・”で1件
★02/21★ 《クオリア》のカテに “サブリミナル、外在主義・・・・”で2件
★01/26★ 《組織心理》のカテに “魔神が生み出すiPod・・・”を1件
★01/08★ 《クオリア》のカテに “心の哲学、脳とこころ・・・”で2件を

以下は、次ページに続きます・・・

# by C_MANN3 | 2020-12-16 00:00 | ◆《新着 メッセージ》◆ | Comments(2)

★《新着メッセージ》・・・続

★以下は2008年の記事からです★

★以下は2008年★
★12/31★ 《クオリア》のカテに “素朴心理学は消えるのか?”を1件
★12/23★ 《組織心理》のカテに “組織を変える「仕掛け」・・・”を1件
★12/21★ 《クオリア》のカテに “言語野の手前の「読字障害」・・・”
★10/28★ 《組織心理》のカテに “「テレワーク」の現実・・・”を1件
★08/26★ 《組織心理》のカテに “「私はうつ」と言いたがる・・・”
★07/21★ 《ユ ン グ》のカテに “井筒さんの「言語アラヤ識」”を1件
★07/20★ 《組織心理》のカテに “「うちのシステムはなぜ・・・」”を1件
★07/19★ 《組織心理》のカテに “「つっこみ力」・・・・・”を1件
★07/18★ 《クオリア》のカテに “粘菌ロボットの不思議・・・”で2件
★07/17★ 《ユ ン グ》のカテに “井筒さんの「意味の深みへ」”で2件
★07/16★ 《ユ ン グ》のカテに “「ゾロアスター教」・・・”を1件
★07/15★ 《組織心理》のカテに “「鬱のちから」・・・”を1件
★04/28★ 《組織心理》のカテに “「CIAのインテリジェンス」・・・”
★02/20★ 《組織心理》のカテに “「フリーズする脳」・・・”を1件
★02/18★ 擬似投稿日の設定を全面変更し、章節の構成を再調整。
★01/31★ 《クオリア》のカテの “「心の哲学」、ロボット篇”に《続》を
★01/10★ 《クオリア》のカテに “デカルトのあかちゃん・・・”

★以下は2007年★
★12/31★ 《組織心理》のカテに “ウェブ時代をゆく・・・”で1件
★11/01★ 何とこのブログのアクセスが10000件超に・・・感謝です!
★10/12★ 《組織心理》のカテに “マルチメディア、マクルーハン”で3件
★09/26★ 《組織心理》のカテに “言葉はなぜ通じないのか・・・”
★09/05★ 《クオリア》のカテに “アフォーダンスの心理学・・・”
★08/30★ 《組織心理》のカテに “可視化、見える化、感じるか”で4件
★08/15★ 《ユ ン グ》のカテに “能動夢、能動的想像、覚睡夢”で2件
★08/10★ 《組織心理》のカテに 山本七平の”日本人と組織”
★07/18★ 《クオリア》のカテに 難しい計算より難しい簡単な計算
★07/01★ 《組織心理》のカテに 米国で“i Phone”衝撃のデビュー

★06/07★ 《ユ ン グ》のカテに “ペルソナと三位一体・・・”等で3件
★05/30★ 《風に任せ》のカテに “中欧ヨーロッパへの旅”
★05/06★ 《組織心理》のカテに “「ものづくり経営学」・・・”を2件
★05/21★ 《ユ ン グ》のカテに “ロシア正教会再統一・・・”で1件
★04/28★ 《組織心理》のカテに “ギャラップQ12、これが答えだ!”
★04/18★ 《ユ ン グ》のカテに “「四住期」と「結廬在人境」”で3件
★04/14★ 《組織心理》のカテに “その思い出は、苦い?甘い?”
★04/10★ 《組織心理》のカテに “そもそも株式会社とは・・・”
        お蔭様でアクセスカウンターが7000を超え、記事数も200件に!
        これを機会にスキンをちょっと明るくカテも新たにもう一個

★03/05★ 《組織心理》のカテに グーグルを超える次世代ウェブ
★02/21★ 《組織心理》のカテに “深化する人、進化する人・・・”
★02/20★ 《ユ ン グ》のカテに “こころの三層構造・・・”
★02/10★ 《クオリア》のカテに 構造主義、知の一網打尽等で3件
★01/30★ 《組織心理》のカテに “プロフェッショナル原論・・・”
★01/28★ 《組織心理》のカテに “「うつ」とつきあう心理学・・・”

★以下は2006年★
★11/28★ 《クオリア》のカテに “ピンカーの「人間の本性を考える」”
★12/28★ 《クオリア》のカテに “中沢さんの「対称性人類学」・・・”
★11/25★  お蔭様で本日アクセスカウンターがなんと6000件に・・・
★11/18★ 《組織心理》のカテに “会社は誰のために・・・”を3件
★10/26★ 《クオリア》のカテの “赤ちゃんの言語野”に追加で2件に
★10/16★ 《クオリア》のカテに “認知科学+進化論・・・”等で3件

★09/30★ 《クオリア》のカテに “行動経済学・・・”を1件
★09/17★ 《組織心理》のカテに “「知」のソフトウェア”を1件
★08/25★ 《組織心理》のカテに “他者蔑視と・・・愛国心”を1件
★08/20★ 《ユ ン グ》のカテに “2003年4月のイラク・・・”を1件
★08/12★ 《ユ ン グ》のカテに “イスラーム戦争の時代”で3件
★08/03★  お蔭様で本日アクセスカウンターがなんと5000超に・・・
★07/31★ 《組織心理》のカテに “家庭のうつ、職場のうつ”で2件
★07/20★ 《組織心理》のカテに “パロマとクボタ・・・”を1件

★06/21★ 《組織心理》のカテに “Wikiとマス・コラボレーション”を1件
★06/20★ 《組織心理》のカテに “シンドラーの不思議”を1件
★06/15★ 《ユ ン グ》のカテに “ダ・ビンチコード・・・”を2件
★06/06★ 《組織心理》のカテに 会社はだれのものか・・・を1件
★06/01★ 《組織心理》のカテに 仮想的有能感や全能感を1件
★05/30★ 《クオリア》のカテに 立花さんの「脳科学」を1件
★05/26★ 《組織心理》のカテに Googleと「ウェブ進化論」を1件
★05/24★ 《組織心理》のカテに 意図、会話、収斂・・・を1件
★04/24★ 《組織心理》のカテに 意思決定の技術・・・を1件
        本日アクセスカウンターがなんと3000に!感謝です。
★04/02★ 《組織心理》のカテに “ストレスで伸びる人・・・”を1件

★03/14★ 《クオリア》のカテに 「情報学的転回」・・・を1件
★03/08★ 《組織心理》のカテに “成果主義・・・雑感”を1件
★03/01★ 《ユ ン グ》のカテに “サイコイド、共時性等・・・”で2件
★02/18★ 《組織心理》のカテに “弁証法、ハーバーマス論争”を2件
★02/10★ 《ユ ン グ》のカテに “建築とこころ・・・”を2件
★02/06★ 《ユ ン グ》のカテに “物理に見立てたユング”等を計3件
★02/01★ 《ユ ン グ》のカテに “日本版:意識の起源史”で1件

★以下は2005年★
★12/21★ 《組織心理》のカテに “ビタミンA欠乏症”を1件
★11/18★ 《組織心理》のカテに “図形、図表で考える”等で2件
 お蔭様で本日アクセスカウンターが2000、記事数が150件に。
★11/10★ 《ユ ン グ》のカテに “適応 VS 自己実現・・・”を3件
★11/05★ 《組織心理》のカテに “答えの形と居場所”を2件
★10/25★ 《組織心理》のカテに “若年性アルツハイマー・・・”を1件
★10/20★ 《組織心理》のカテに “うつ、自殺、ゆれる小舟・・・”を2件
★10/15★ 《クオリア》のカテに “爬虫類脳のリアリティ”を1件
★10/15★ 《組織心理》のカテに “すべてが否定されるあなた”を1件
★10/10★ 《組織心理》のカテに “プロジェクトXと隠れキリシタン”を2件

★08/25★ 《ユ ン グ》のカテに “個性化、自己超越”等で3件
★08/21★ 《ユ ン グ》のカテに ”ヒンドゥー、四住期”等を4件
★08/18★ 《組織心理》のカテに “情報システムの夢と現実”を4件
★08/16★ 擬似投稿日の設定を全面変更し、章節の構成を再調整。

★06/05★ 《組織心理》のカテに “組織と情報”について5件
★05/28★ 《組織心理》のカテに “社員の熱意と消沈・・・”等で5件
★05/21★ 《ユ ン グ》のカテに “ネオコン・・・”で1件。
 お陰さまで本日アクセスカウンターがなんと1000を越えました。
★05/03★ 《ユ ン グ》のカテに “ヨハネ・パウロⅡ”で1件。

★03/30★ 《風に任せ》のカテに “バリ、インドネシアへの旅”
★03/21★ 《クオリア》のカテの “質的研究法・・・”に追加で計4件に。
★03/05★ 《組織心理》のカテに “組織の不祥事”を3件。
★03/01★ 《クオリア》のカテに “科学思想の系譜?”を2件。
 おかげさまでこのブログの記事数が100件となりました。
★02/28★ 《ユ ン グ》のカテに “純粋善・グノーシス”を3件。
★02/26★ 《ユ ン グ》のカテに “ユ ン グに意図はない”等で2件。
★02/25★ 《ユ ン グ》のカテに “トロツキーと唯識”等を2件。
★02/24★ 《組織心理》のカテの “もつれとヒズミ”に、11件追加。
★02/21★ 《組織心理》のカテに “組織の文化と制度”を9件。
★02/20★ 《クオリア》のカテに “自己組織化”等で3件。
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★02/14★ 《ユ ン グ》のカテに “ユ ン グと唯識”について3件。
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★02/11★ 《ユ ン グ》のカテに “フロムとユング”で2件。
★02/10★ 《ユ ン グ》のカテに 三大宗教等について2件。
★02/10★ 《ユ ン グ》のカテに 錬金術等について3件。
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★02/08★ 《組織心理》のカテに “組織と創造性”で2件。
★02/08★ 《組織心理》のカテに “癒し系、田中さん”で2件。
★02/06★ 《組織心理》のカテに “創造性”について9件。
★02/03★ 《組織心理》のカテに 組織のかたちを9件。
★02/01★ 《組織心理》のカテに 組織心理学への期待を3件。
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★以下は2004年★
★10/23★ 《クオリア》のカテに クオリアとの出会いを3件。
★10/23★ 《クオリアとか進化論など》のカテゴリーを開始しました。


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# by c_mann3 | 2020-12-12 00:00 | ◆《新着 メッセージ》◆ | Comments(0)

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▼1940年代の中頃、消滅後の新京特別市で生まれる。

▼2011年 長年勤めたメーカーを無事に退職しました。
    在職中は夢見る研究開発系の技術者として、
    機械、電子、情報の境界領域で生息

▼現在は放送大学で勉学に勤しみ知識と気持ちを整理
  中です。



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# by c_mann3 | 2020-12-10 00:00 |  ・・お便り、ご意見は・・ | Comments(0)

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# by c_mann3 | 2020-12-08 00:00 | Comments(0)

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# by C_MANN3 | 2017-12-31 00:00 | Comments(0)

7/09 ◆図表にして見る電力状況の推移

図表にして見る電力状況の推移

この記事は数字の羅列で分かりにくいエネ庁統計や、断片的に流れる原発再稼働のニュースを図表化することで、電力情勢の推移が掴み易くなれればと設けたもので、都度更新します。なお図表はクリックすると拡大表示されます。

2019.7.9 ◆低圧・電灯、新電力へのスイッチング推移

6月末のデータで図表を更新しました。ここでは電力広域的運営推進機関の情報に基づき、低圧・電灯市場における“電力会社間の切り替え数の推移”をグラフ化しています。
ただ、この数値には旧電力への巻き戻しや、新電力間の切り替えが含まれており、これが無視できなくなってきています。(しかもこの数値には500kW未満の高圧顧客の切り替えも2~3%分含まれているとのこと)

よって電力ガス取引監視委員会のデータを基に、実質的な新電力への移行推移を赤点線でプロットしていますが、その結果、H31/3月末の新電力の実低圧顧客は942万件となっています。なお両者のギャップは13%です。
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2019.7.4 原発再稼働の現況と見込み   《現在7基が稼働中》

ここでは日々断片的に流れるニュースをもとに原発の再稼働の現況と見通しを図表化しています。
▼NEW 7/04 夜、大飯4号機が(9月中旬に再起動の予定で)点検停止に入りました。これにより次に玄海3号機が再起動する7月中旬までは稼働基数が7基となります。
なおここしばらくは点検停止が相次ぐため、稼働基数が激しく変化します。

▼6/26 大飯3号機が再起動し、稼働基数が8基となりました。
▼5/13 玄海3号機が点検停止に入り稼働基数が7基となりました。
▼4/24 原子力規制委員会からテロ対策施設の設置期限を過ぎたサイトは運転停止との強い方針が出されました。これにより向こう数年間の稼働基数、原発電力のシェアは足踏み状態となりますが、下図では設置期限とその後の遅延停止区間を◆・・・の朱書きで、また基数等の変化を右下の数表部に示しています。
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2019.6.25 ◆ソーラーのkWとkWhの推移

エネ庁統計でH31/3月度のソーラー発電電力量統計が出ましたが、これによりH30年度の年間発電量は前年比15%増の652億kWhとなりました。
ソーラーの設置容量グラフは半年毎の更新ですが、先行して発表された太陽光発電協会の統計では、H30年度の国内出荷が551万kW(前年比105%、これは発電可能なkWh電力量換算で原発1.0基分に相当)となっています。
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2019.6.17 新電力kWhシェアの推移

ここでは新電力のkWhベースのシェアを全国合計と目立った動きのあるエリアの推移グラフとして表示しています。
H31/3月度の統計値が出ましたが、低圧電灯は年率4ポイント程度の伸びが続いており13%のシェアとなったものの、特高高圧では16%近辺で頭打ち傾向が続き、トータル値で15%を越えられずにH30年度が終了しました。(なお高圧のシェアには季節変動がみられ、通常7、12月のシェアは高めに、4、9月は低めとなります)
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# by C_MANN3 | 2017-12-19 07:09 | Comments(0)

7/01 ◆追記更新:春を迎えて、連日続くソーラーの抑制

初稿4/05: "エネルギー"のコーナーへの新着記事です


7/1 6月度の抑制はゼロ。抑制日数の予測検証を、下端に追記更新。

【2019.4.5】 ここしばらくは連日のように九州エリアのソーラーの抑制が続いています。昨年の10月、始まった当初は抑制は当面は特定の季節の土日程度で収まるのではと思っていたのですが・・・春を迎えた三月に入って以降は予想とは異なり、土日の枠を超えて平日にも頻繁に抑制が続いています。

昨年の4月、5月にはエリア需要に対するソーラー比率が80%近くになっても受け入れられていたはずなのにこの一年で一体いかなる状態変化が起こっているのか。その様子が気になり、公開されているエリアの1時間ごとのデータをもとに分析してみました。

▼まずは抑制のひっ迫度を指標化
先ず毎日のソーラー最大点におけるエリア需要、火力、水力発電、揚水動力への回避等の各データを使って抑制せざるを得なくなるひっ迫度をいくつかの指数にしてみました。

 ・ひっ迫度A=ソーラーの最大点値/(その時点のエリア需要)
 ・ひっ迫度B=ソーラーの最大点値/(エリア需要から原発、バイオ等の絞れない
                   ものを除いたもの)
 ・ひっ迫度C=ソーラーの最大点値/(エリア需要から絞れないものを除き、それに
                   揚水回避、エリア外への退避を加えたもの)


ひっ迫度Aは最も基本的な指標ですが、実際は原発、バイオ発電等、ソーラーが増えても絞れないものがあるため、それを減じたもので除したのがひっ迫度Bであり、原発が稼働し始めるとこの指標は急増します。ですがこの指標が100%を越えてもそれで抑制に至るわけではなく、揚水動力、エリア外への送電でひっ迫度を減じることができるため、それを加味して指標化したものがひっ迫度Cです。

▼ひっ迫度指標による分析の結果
その上で実際に抑制が行われた日のABCの指標値を突き合わせてみると、実際に抑制が実施された日にはひっ迫度Cの値が70%近くまで上がっていることが判明しました。そこで今回は68%を越えた日を抑制予測日として月ごとに集計すると、実際の抑制実施日数とほぼ合致する結果となりました。

以上の結果を指標値の推移と共に各月の抑制日数とともにグラフにすると下図のようになりました。各指標は各月の平均をプロットしたものであり、例えばひっ迫度Cは雨の日も曇りの日も含めた平均であるため、この平均値が40%を越えたあたりから抑制日が増え始めます。
その上でこの図を見ると、ひっ迫度Cが特に2018年度の後半あたりから大きくなっており、対前年比でみると20ポイントもの上昇を示しています。この変化は、併せて図示している原発の稼働台数増大と、図示はしていませんがソーラー自体が前年比15%程度増加し、逆にエリア需要は5%程度低下していること等が重なって表れたものと思われます。
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▼これを使っての3~6月の予測
ひっ迫度Cの指標で抑制日数がほぼ見通せることが判明したため、3~6月の予測をしてみました。なおその際に使う1時間ごとのエリアデータには前年同月のデータをもとに、エリア需要、ソーラー発電量を前年同期比で修正したもの使っています。こうして得られた予測結果ではグラフの右上端に表形式で記載しているように向こう3ヶ月の抑制日数が4月に20日間、5月が13日間、6月で6日間となりました。

以上はラフな試算結果であり、実際の抑制日数がこの試算よりも低く推移するならば、それに越したことはないのですが、まずはこの試算結果を手元に置きながら、ソーラー抑制の山場であるゴールデンウイークの推移を見守りだと思います。
《期待される原発の運用見直し》
抑制日数とともに、もう一つ気になるのがkWhベースの通年の太陽光発電抑制率です。今回併せて試算してみると、抑制が始まった昨年の10月から今年の9月までの最初の1年間のkWh抑制率予想は3.6%と出ました。これは補償が無ければ即、発電事業者にとっては利益率が3.6ポイント下がることを意味しています。(但しこの%値は下端追記欄の結果検証で順次改定の予定)

ソーラーの機動的な抑制は更にソーラーを受け入れるためには必須の措置であるとしても、犠牲は少ないに越したことはない。やはり別掲の記事でも提言しているように、(長期サイクル運転の導入等)原発の運用を見直し、点検停止を抑制のハイシーズンに持ってくる 等の配慮はあっても良いのではないかと思います。試に試算してみると、この4月、5月にもし原発2基が点検停止するならば、両月合計の抑制日数は33日間から19日間へとほぼ半減します。ソーラー先進地の九州電力ならではの叡智に期待したいところです。

◆【2019.7.1追記を更新】 抑制日数予測の結果検証

b0050634_11272512.jpg▼まず四月度の抑制日数は予測の20日に対して実績も20日と、ぴったり一致しました。
▼5月度は予測が13日に対して10日にとどまり、続く6月も予測が6日に対して抑制日はゼロで終了ました。

詳しくは、玄海3号原発が当初の想定よりも1か月早い5/13に定期点検に入った日を境に、それ以降は連日続いていた抑制がぴたりと止まり抑制無しの状態が続いています。

5/13以降には晴天雨天の頻度等での特異な形跡もないため、この変化は“出力絞りのきかない原発の稼働基数がソーラーの出力抑制に強く影響する”ことを裏付けているものと考えてよさそうです。

▼なお、3,4,5月度の一時間刻みのエリア需給データが出ましたのでそれを反映させ、H30/10月からR01/9月までの1年間のkWhベースの抑制率予想を、上記の3.6%から2.7%へと修正させて頂きますが、これも原発前倒し停止の効果と言えそうです。
# by C_MANN3 | 2017-12-19 07:01 | Comments(0)

6/22 ◆弥生時代、国家形成への道

6/22掲載: "ほっと一息"のコーナー への新着記事です


【2019.6.22】 "国家形成への道-弥生からの展望-"なるタイトルに惹かれて訪れた弥生文化博物館の講演会。暑い日にもかかわらず会場は溢れるほどの盛況で、この時代に対する人気の程が窺えます。

新旧博物館長のお二人による講演2題の後のパネル討論では、当然のことながら会場から卑弥呼に纏わる質問が出て、立場上言いにくいこともあるがと断りながらも、言外に篤い思いのこもる貴重なお話を聞かせて頂く事ができました。
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# by C_MANN3 | 2017-12-19 06:22 | Comments(0)

4/30 ◆元首でもなく君主でもなく、象徴として

4/30掲載: "日本の今、あれこれ"のコーナー への新着記事です


【平成31.4.30】 遂に今日、平成が幕を閉じます。譲位の日が近づくにつれ、テレビでは益々頻繁に陛下の足跡が紹介されています。

戦場の跡を訪れては鎮魂の念をささげ、被災地を訪ねては膝を落として被災者に寄り添う。そして多くの国を訪れ親善を越えて日本の好印象を残していく・・・そうした御姿を見るにつけ、改めて象徴とはまさにこういう事なんだろうなという実感がわいてきたこの数か月でした。

元首でもなく君主でもなく、象徴としての天皇。そのもとが憲法によるものだとすると・・・おそらく陛下はどの憲法学者よりも、いかなる政治家よりも、この二文字の持つ意味を極め、それを全身全霊で具現化されてこられたのではなかったかと思います。そこには権威や威厳に基づくものではなく、制度に基づくものをも超えた御姿があります。

陛下が鎮魂をささげ、被災者に寄り添い、海外にあっては親善に向かう時、その映像を繰り返し繰り返し見ている国民一人一人の心の内からも同様の思いが掘り起こされてくる感じを持ちますが・・・その積み上げが世論調査では70%を超える天皇への賛意とつながっているのではないか。

憲法にあるたった二文字の象徴の文言が気に入らない人、被災者に寄り添う際に膝をつく事をよく思わない人等がいることは確かな模様。ですがそれに惑うことなく象徴の道を究めつつ平成の世を担われた陛下の思いが、さらに次の年号でも引き継がれていくことを心から願いたい・・・あらためてそんなことを思った平成最後の一日でした。
# by C_MANN3 | 2017-12-19 04:30 | Comments(0)

4/28 ◆読書履歴に「平成の最後に読んだ本」、Final

4/28掲載: 読書の履歴コーナー への新着記事です

4/28、暇にまかせて読書三昧の日々は続いているのですが、滞っているその痕跡を残す作業、平成の時代に読んだ本は平成の内にせめてタイトルと一言のメモだけでも残しておきたいと、間際に最後の駆け込み掲載をいたします。


◆日本人の勝算 H31/4読

日本経済の再生を篤く語ってやまないデービッド・アトキンソンの新著です。題して「日本人の勝算」。東洋経済新報社、2019年の刊。
論旨はこのコーナーにも別掲している本「新・所得倍増論」と変わりませんが、新著ではさらにすっきりした構成で話が展開し、何よりもエビデンスが豊富。118人の海外エコノミストの論文のエキスを抽出し、日本の実情を配慮した上で要所要所に重ねあわせてくれています。

日本の長期低迷の原因は人口の減少、とりわけ生産年齢人口(それはとりもなおさず主たる消費者人口でもある)の減少と、“良いものを安く作ってたくさん売る”企業姿勢への固執にある。旧来の企業の経営方針や政府の金融政策では効果は無く、そんなことで時間を費やしていると状況は今後もますます悪くなり、デフレスパイラルを経てGDPや生産性はさらに下がる一方。処方箋としては限られた人口で一人当たり生産性を上げるしかなく、そのための施策としては最低賃金の段階的なつり上げと、より実効性のある生産性の向上策が必要だと。

最低賃金の調整は格差の是正、女性活躍、技術革新の全てに作用するとして、英国の成功や韓国の失敗を分析し、所得の中央値の50%のラインを目指して適切な速度で上げていくことが適切だと解説してくれています。
また生産性を実効性のあるものにするためには技術革新の普及、組織の改革、そして何より就業者の継続的な再教育が必要だとし、英国の継続的な教育を強制する税制措置の紹介等が成されています。
そうしたことを重ねて目指す生産性向上の年率も算出してくれていて、現在のGDPを維持するだけでも生産性は年率1.29%、GDPを年率1%で向上させるなら生産性は年率2.31%の向上が必要だが、日本にはそれが可能なポテンシャルがあるはず。何しろ日本の現状は労働者の人的評価が世界第4位なのに、一人当たり生産性が28位なのだからと。

読んでいると全ての提言が国際比較やデータ分析に裏打ちされていて感動すら覚えるのですが、一方でこうして結果検証も含めて科学的であるべき政策が、まずは忖度か何かで決まりそれをデータで後付する、そしてつじつまが合わなければ基礎データの隠ぺいや改竄も辞さないといったニュースが続いている日本の政策立案当局の体質を思うと暗澹たる気持ちになってしまいます。いっそ、今後の経済政策はアトキンソンさんのような海外勢にアウトソーシングするというのは如何でしょうか?

◆サピエンス全史 上・下 H31/4読

読みやすい本です。題して「「サピエンス全史 上・下」。ユヴァル・ノア・ハラリ著、河出書房新社、2016年の刊。

我々の祖先ホモ・サピエンスがネアンデルタール人と対峙していた時代、そして農耕を始めた時代・・・この本ではそうした時代時代の変曲点に絶妙なネーミングをしていて、それをキーワードにその時代を軽妙に語っていくその語り口に、時には思わずニンマリしながらいつしか引き込まれていきます。

まず最初の変曲点はなんと「認知革命」
少人数の肉弾戦では体力的に劣勢で勝てなかったネアンデルタール人を何故圧倒できたのか。それはサピエンスがネアンデルタール人より少しだけ、より複雑な音声を発話でき、それが単に“敵や獲物の位置”といった目の前の事実以上の噂話や人のつながりに関する会話を可能にし、徒党を組むことにつながっていったが、著者はそれをサピエンスの認知革命と名付けます。
一歩進んだ認知能力とコミュニケーション能力を手にしたサピエンスが徒党を組めば、後は敵に圧勝するのは時間の問題というわけです。

続いて出てくるのが1万年ほど前の「農業革命」
実は農耕以前の採集狩猟を生活の糧にしていたころの人類はバランスのとれた豊かな食性と、土地に縛られない臨機応変の行動範囲で豊かに暮らしていた。ところが安定した食料確保でより多くの人が生きられればと農業をすることを思いついたばかりに人類は勤勉と集住を強いられ、その集住と食性の単純化が病気の蔓延を生み、さらには土地を守るための争いをせざるを得なくなった・・・実は農業革命は人類にとっては発展の第1歩である一方で苦難の始まりでもあったのだと。

後はこんな調子で全史が語られていくのですが、実のところ全2巻に及ぶ通史はまだ読み始めたばかりの段階です。ただ、どうやらこの本のエキスは認知革命に端を発する幻想の確保にあるようです。
幻想が集団活動を可能にし、さらなる幻想として宗教や理念を持つに至って、さらに大きな集団や国家、科学や資本主義を生み今に至っているということなのかも。

そしてパラパとつまみ食い宜しく本の先読みをしていると、幻想を元に進化するこの姿は、DNAの突然変化を待たなければ進化ができない生物種としての人類の枠を越えるものであり、だからこそ人類の今があるが、一方で幻想は幻想、生物学的な歯止めを越えて、言葉一つで一夜にして主義主張、心情が変化することもあり、それが新たな革命や破壊につながっていくといった記載もあるようで、これからの読書が楽しみです。

◆知能の謎 H31/2読

ネット上にあった古いTVのドキュメンタリー番組「ガリレオ」で不思議なロボットの姿を目にしました。
ロボットといえは歩行は言うに及ばず、踊ったり宙返りをしたりと至れり尽くせりが当たり前のはずが、何と床に転がってただ足をバタバタしているだけ。ところが実はこのロボット、バタバタしている際の皮膚の触覚情報、手や足の関節の位置情報をせっせと蓄積し、それを収れんさせることで少しずつ、まとまりのある動きをするようになるのだと。

なんでも認知発達ロボティクスという領域の研究らしいということで、ならばさらに詳しくと情報を求めて手にしたのがこの本。題して「知能の謎」。けいはんな社会的知能発生学研究会編、ブルーバックスB-1461、2004年の刊。
副題に“認知発達ロボットの挑戦”とあり、TV番組でも紹介されていた浅田稔先生を始め9人の研究者と一人のジャーナリストの共同執筆の本です。

本の構成としては各々の研究者がご自身の領域を章立てして紹介してくれているのですが、新しい領域だけにロボットを仕立てるだけでなく、コンピュータシミュレーションでアプローチする研究もあり、いろいろなアプローチがあることが窺えます。しかし要点は人は如何に知識を獲得し発達していくかといったメカニズムを明らかにすることにあるようで、環境から集まる情報をいかにスムーズに意味あるものに収れん(認知)させていくかが勝負どころ。
そしてその収れんの効率を上げるには、程よい目標を与える、意味ある方向に進み始めるとほめて報酬を与えるといった環境との相互作用が重要だとのこと。
どことなく生後間もない赤ちゃんの発達過程をほうふつとさせるのですが、事実赤ちゃんの動きをシミュレーションするアプローチもあり、別名「あかちゃん学」とも称するようです。

ところで面白いことにこの本、各章の変わり目で毎回10人の執筆者の座談会の様子が紹介されていて、気心の知れた仲間内らしく、遠慮会釈なく互いの領域やアプローチに突っ込みを入れては談笑が繰り返されているのですが、それを読むとよりこの領域の雰囲気がつかめる有難い一冊となっています。脳科学、認知心理学、ロボティクスと広範囲な領域にまたがる、正に最先端の領域ですがこの先が楽しみです。

◆脳の意識 機械の意識 H30/4読

題して「脳の意識 機械の意識」。渡辺正峰著、中公新書2460、2017年の刊。脳科学の中でもとりわけ興味をそそるのが意識の在りかですが、意識はなぜ芽生え、その源はどこにあるのか、この本では幾多の研究者が競ってそれを追求してきた様子が、詳細な脳機能の解説とともに紹介されています。

意識、それは五感の入力を受けた際に巻き起こる主観的な認識なのですが、入力と同じものではない。よって錯覚も意識の一つということで、この本では視覚入力で錯視が起こる瞬間に活動している脳部位を追求することで意識のメカニズムに迫っていきます。

まずは1986年にロゴセシスがサルを使って両眼視野闘争の錯視を使った実験を始める。錯視が起こった瞬間の視覚野のニューロンの活動電位を調べたりfMRIを使い活動部位を調べるのですが、まずサルに錯視の報告をさせるための工夫と訓練が大変だったとのこと。
その後は観察だけでなく操作実験も加わり、使う錯視も種類を変え、ラットやマウスを使って視覚野の特定部位に磁気を当てたり(TMS)、特定のニューロンに光に反応するDNAを組み込みそのニューロンを光でON/OFF(オプトジェネティクス)させたりしながら錯視のメカニズムが追及されていきます。

結果、錯視に関わっている脳部位は予想していた高次の部位だけではなく一次処理の部位までの広範囲にまたがっていることが浮かび上がってくる。そしてどうやらニューロンの情報処理と伝達には一次から高位へと進むだけでなく、高位から一次へとトップダウン的に進む流れがあり、それが錯視に強くかかわっているらしい。そしてその様子はいわゆる数学的なニューラルネットワークの誤差逆伝播とその結果を反映して得られる中間層の機能に類似しているらしいとのこと。

現時点では意識の解明はまだ道半ばのようですが、この本では研究者がより良い研究環境を求めて場所を変え、研究の道具立ても変えて研究に邁進する姿が克明に描かれていて、まさに感動のドラマです。
なおこの本では本論の理解を助けるために、随所で豊富に視覚野の脳メカニズムが解説されていて、その面でも貴重な一冊です。

◆生命 エネルギー 進化 H30/8読

平成に読んだ本は平成の内になにがしかの感想をと思いつつ、難解で最後まで書きあぐねているのがこの本。題して「生命 エネルギー 進化」。ニック・レーン著、みすず書房、2016年の刊です。

生命の誕生を紐解く本を見ているとDNAを持った原始細胞以降の話は詳しいのですが、それより前の話となると、RNAワールドがあったらしいこと、そしてそれに必要なアミノ酸はミラー実験のような世界からも生まれること程度の話しか出てこない。
この本はそうした空白の時代の生命誕生のプロセスをエネルギー代謝に焦点を当てて説明してくれている本なのですが、化学の素養がないとディテールを追っかけるのは至難の業です。

とはいうものの・・・まずは海底深くの熱水噴出孔の吹き出し口にできるイオンの濃度勾配を利用して、エネルギーを獲得し代謝するものか現れる。やがて膜を獲得し細胞らしくなる。いくつかの偶然が重なり、ミトコンドリアと合体し、エネルギー効率が上がるにつれてサイズを大きくしていく。複製が始まり、オスとメスができて複製の多様性が生まれる・・・こんな風に話が進んでいるようなのですが、とにかくもう一度読み返さなければ思っている次第です。

ところでこの本、なんとビル・ゲイツさんが読んで感動し、早速著者にアポイントを取って会談したとか。で、ビル・ゲイツさんのコメントがネット上にありましたので、宜しければご一読の程を。https://honz.jp/articles/-/43409

◆「接続性」の地政学 上 H30/3読

題して「「接続性」の地政学 上」。パラグ・カンナ著、原書房、2017年の刊。
地球上はくまなく国境線で分断されているはずなのですが、実はその国境線の総延長をはるかに超える鉄道網、運河、海路、空路で互いに接続されている。著者は世界中を旅し、各地の国境とそこを突き抜けてつながる接続性のインフラの様子を描くことで、新しい世界観を提供してくれています。

私たちは今なお、世国境線で区切られて一定の面積を持った国の集合体として世界を認識しているが、例えばシンガポールのように四方八方に接続性の網を広げた国を国境や国土面積で認識してももはやほとんど意味がない。世界中に点在する都市間の距離もkmで比べても意味はなく、時間距離で再描写するとまた違ったものとなる。この本ではこうした新たな切り口で世界の今を浮かび上がらせてくれているのですが、その一つがメガシティ、そしてもう一つが一帯一路。

メガシティ; グローバル化の時代にあっては接続性の威力が国境による分断力よりも勝っており、その傾向はますます強くなっているが、その中で浮かび上がってくるのが接続性の結節点としての利便性を高めることで、益々存在感を増すメガシティであり、今や世界中の人、モノ、金、情報は益々接続性を高める限られたスーパーメガシティを介して流れている。
ただ、資本の効率を求めてインフラの強化が行われるため、こうしたメガシティでは生活空間としてのインフラが古いままに放置されがちといった問題もはらんでいる。本来それを担うはずの国家が、ことメガシティに対しては大幅な権限移譲をして後ろに回る傾向があることも放置される要因である。

そして中国の一帯一路; こちらは中央ユーラシアの旧シルクロードはいうに及ばずアフリカ、南米にまで隈なく触手を伸ばす中国のインフラ投資の様子が詳しく描写されています。これもまた接続性強化の一つの流れですが、こちらは世界中から資源をかき集める強引なサプライチェーンの形成といった様相を呈しており、ヒト、モノ、金が双方向に流れて、新たな結節点でメガシティが生まれるようになるのか、はたまた過剰な債務に苦しむ受け入れ各国が一斉に反乱を起こすことになるのか・・・その行く末が気になるところです。

ともあれ、トランプが国境に壁を築き、英国はEUから離脱するといった、一見、接続性を遮断する動きも出始めているタイミングで出されたこの本は、色々な事を考えさせてくれます。
# by C_MANN3 | 2017-12-19 04:28 | Comments(0)

4/14 ◆放送大学、再入学第四年次の近況

4/14掲載: 放送大学のコーナー への新着記事です


【2018.4.14】 再入学第四年次、今年もいよいよ始まりました。第一学期は放送授業2科目、スクーリング(面接授業)2科目でのスタートです。

そして昨日と今日がスクーリング授業の一回目。昨日の教室での“免疫と微生物”と称する講義に続いて今日は緒方洪庵が開設し、明治維新の数々の人材を輩出した「適塾」の見学でした。近代的な高層オフィスビルの谷間に、戦災を免れた江戸末期の適塾がそのまま残っていて、奇妙なコントラストを醸し出しています。
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あいにくの小雨の中ではありましたが、先生の解説を拝聴しながら建物を眺めていると、幕末の向上心に燃えて勉学に励む塾生たちの風景が目の前に浮かび上がってきそうなひと時でした。
# by C_MANN3 | 2017-12-19 04:14 | Comments(0)

1/30 ◆日本の電力構造、この二年間の変化

1/30: "エネルギー"のコーナーへの新着記事です


【2019.1.30】 H30年度上期の電力事業者統計と、1000kW以上の自家発電所の統計が出ましたので、日本の電力構造のこの2年間の変化を上期の年次推移としてとりまとめてみました。

上期の年次推移では年間データを待たずに半年早く変化を見ることができるのが取柄です。
なお今回はこの2年間の増減を“換算年率”と“稼働率80%の原発に換算した基数”で表末尾に表記しています。また各表は表をクリックして頂くともう少し大きい字で見て頂けます。

《電力需要》 ここでは本表の総計ができるだけ日本の全体をカバーしたものとなるように、特定供給、自家消費の項目には1000kW以上の自家発電所の値も合算しています。
総需要は年率1.8%で微増していますが、それを自家発電の増大と、新電力の伸びがカバーする構図となっています。新電力の販売シェアは高圧、低圧の合計で14%と着実に増加傾向を示していますが、低圧が順調に増加しているのに対して高圧市場では旧電力の巻き返しが激しくやや伸びの鈍化がみられます。
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《発電電力量》
 旧電力は販売が年率3%の下落をしているにもかかわらず、発電の下落は1%未満と軽微です。これは旧電力の電力が新電力経由で販売されることで規模が維持されていることを示唆するものです。
燃料種別で見ると原発、ソーラーの伸長のしわ寄せが石油の激減とLNGの4.2%減となって表れてるようです。なお石炭はほぼ不変です。
《低炭素化》 原発はいまだ4.6%に止まっています。対して“水力+新エネルギー”はソーラーの伸長で既に19%まできており、政府の2030年目標に対してもう一歩の所に迫っています。また化石燃料比率も66%まで下がっていますがこれには原発再稼働の効果も含まれているのが残念なところです。
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《発電設備》 この表では原発を除外して集計しています。原発を除外すると旧電力は原発3.2基相当分の設備を減らしていますが、一方で新電力事業者が4基相当分の上積みをし、自家発電設備も原発5.3基相当の増となっています。
《設備稼働率》 全設備の稼働率は半年間の総平均で45~47%近辺を推移していますが、区分別では旧電力の設備と新電力事業者の設備で稼働率に5ポイントの開きが出ています。旧電力では原発の稼働とソーラー受入れで火力の稼働率が低くなっているものと思われます。また燃料種別で見ると石炭がベースロードとして安定稼働しているのに対して、LNG火力は需給調整として扱われているためか、石炭より低い稼働率となっており、その差がさらに広がりつつあります。
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なおこの全設備量は夏の最大需要の1.63倍に上る規模であり、これを稼働率に換算すると62%となります。となると残の38%が余裕ということになります。この値から概略設備点検等による計画停止の10%と送電ロスの5%を差し引いたとしても実質余裕としては23%程度が残ります。つまりは原発を除外しても真夏の最大需要は乗り切れるということであり、すでに“夏の最大需要を乗り切るためには原発が必要”との論は成り立たなくなっていることを示しています。
# by C_MANN3 | 2017-12-19 01:30 | Comments(0)

1/16 ◆ムンクは叫んではいない・・・

1/16掲載: "ほっと一息"のコーナー への新着記事です


【2019.1.16】 孫一歳の誕生祝に娘宅を訪問。ついでに立ち寄ったムンク展は長蛇の列でした。

ムンクの「叫び」、今まで叫んでいる姿だと思っていたのですが、実は自然を突き刺すような叫び声が聞こえてきたので耳をふさいでいる姿なのだと・・・なるほどと、真っ赤に彩色されて不気味にゆがんだ背景にあらためて納得。

ところで訪れた日が何とシルバーデーだったらしく無料で入場、長生きはするものですね。ただもう一つのお気に入り、「思春期」にお目にかかれなかったのが残念でした。
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# by C_MANN3 | 2017-12-19 01:16 | Comments(0)

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# by C_MANN3 | 2017-12-01 00:00 | Comments(0)

4/03 ◆“エネルギー情勢への寸感”に追記

“エネルギー情勢への寸感”コーナーに追記です。



2019.4.3 ◆2019年度のFIT負担は前年比微増に・・・

2019年度のFITの各種単価が決定されたようで、ソーラーの買い取り単価が住宅用で2円、事業用が4円の減額となり、各家庭等が負担する賦課金単価は2.95円/kWhと発表されました(経産省リリース)。

賦課金単価は前年比で1.7%の微増にとどまり、FITの買い取り費用から回避可能費用を減じた実質の国民負担額は2兆4287億円となるとのこと。金額としては大きいですが前年比では2.4%の増であり、ここ数年の増加率から見ると今年は緩やかな様相です。

この様子をここ数年の推移としてグラフ化してみると下図のようになりますが、毎年買い取り単価が減額され、さらには今年から住宅用ソーラーの卒FITが始まることもあり、懸念されている国民負担の膨張は当面は緩やかに推移するものと思われます。
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2018.11.7 ◆東海第二の延長稼働が認可に・・・

今日は原発関連のニュースが重なりました。ひとつは高浜3号機が稼働を開始し、これで9基の原発がそろい踏み。この状態は大飯3号が点検停止する来年の5月まで続きます。

そしてもう一つは、何と東海第二の延長申請が認可されてしまいました。ほんの数か月前までは審査資料も整わず、安全性の対策工事資金のめども立たずで危ぶまれていたはずなのですが、ここにきて一気に再稼働の認可、延長稼働の認可と期限間際の滑り込みゴールインです。原電が廃炉のみを抱えて発電しない会社となってしまっては何かと不都合ということなのか、この追込みには業界や官のバックアップがあったのではと思わせます。

それにしてもこれで延長認可は4基、申請すればすべて通るというのでは、もはや原則40年のルールは原則60年にすり替わってしまった感がある。だとするとこれから新規に稼働するかもしれない島根3号等も60年稼働することになり、日本から原発がフェードアウトするのは2080年代ということになってしまいます。
なし崩しに日本が元の黙阿弥の原発列島にならないよう、少しでも多くの廃炉基数を積み上げるためにも、後は地元不同意に望みを託すしかないようです。

2018.7.1 ◆関西電力が原発稼働益で値下げ・・・

今日から関西電力は更に2基の原発が稼働を開始したことを理由に再度の値下げに入りました。ですが新電力として受けて立つ大阪ガスは即対抗値下げし、東京電力も関西圏の顧客には値下げで防衛。とりあえず顧客としては有難い話ですが、電力会社によるガス顧客の逆取り込みとも相まって、電力・ガス市場の競争はますます激しくなりそうであり、今後の新電力がどこまでシェアを伸ばせるかも気になるところです。

実は新電力がシェアを伸ばせば旧電力は原発を稼働させても出口を失う、原発が安い電力なら火力代替のメリットもあるが、安全性審査が進むにつれて膨れ上がる安全対策費を考えるとトータルではもはや安い電力ではないはず。つまりは新電力が伸長することは原発再稼働への抑止にもなるなどと素朴な期待もあって注目をしているのですが・・・
事はそう単純でもないようで、原発は回そうとすると安全対策費、止めれば廃炉費用といずれにしても金はかかる。だがそうした費用は別勘定として原発を稼働させれば目先の燃料費は大きく削減される、まずはその効果を使って足元の新電力との競争に勝ち抜くことが先決ということなのかもしれません。

ただ原発稼働を原資に値下げと言われると不思議な気はします。既に総原価方式が意味を失いつつある中で、その別勘定は一体、いつどこに吸収されるのかなどと・・・

2018.6.2 ◆軒並み行き詰る原発輸出・・・

東芝が米、英で進めてきた原発の建設受注から撤退するとのニュースが流れています。三菱が推進するトルコ原発ではパートナーの伊藤忠が参加を見送るとのことであり、英国で原発を推進している日立も採算懸念で、撤退も視野に入れて英国政府に支援の見直しを要求しているとのこと。

安倍政権が政策の目玉としてる原発の輸出は軒並み暗雲が立ち込めている。“原発事故国だからこその世界一厳しい安全基準”が売りとのことですが、その世界一厳しい基準が建設コストを倍増させ、採算を損ねているとするならば、何とも皮肉な話です。

ですが、ここで政権に忖度し経営判断を曇らせると東芝の二の舞にもなりかねない。せっかく忖度しても行き詰れば何の援護射撃もないといったニュースが溢れている昨今、ここは曇りのない経営判断だけが身を守るすべですよね。

2017.12.21 ◆大飯原発1,2号機、延長せず廃炉に・・・

40年を間近に控えた大飯原発1,2号機を延長申請せず、廃炉にとのニュースが流れています。
原発が命の最大の強行再稼働派のはずの関電が決心したというのが画期的です。延長再稼働では安全対策費が大きく、しかも再稼働しても需要は新電力に奪われて細る一方・・・つまりは損得がらみの決断なのでしょが、これがきっかけになり各電力会社の廃炉決心が一挙に加速することを願いたいですね。



# by C_MANN3 | 2017-11-19 04:03 | Comments(0)

3/28 ◆読書履歴に「平成の最後に読んだ本」を

3/28掲載: 読書履歴コーナー への新着記事です

3/28、暇にまかせて読書三昧の日々は続いているのですが、ここにその痕跡を残す作業が滞っており、このままでは筆が進まないままに元号が変わってしまいそうです。
平成の時代に読んだ本は新たな元号を聞く前に、せめてタイトルと一言のメモだけでも残しておきたいと、追っての補追も覚悟の駆け込みの記載をいたします。

◆孤独は消せる H31/3読

題して「孤独は消せる」。吉藤健太朗著、サンマーク出版2017年の刊。独特の風貌で手のひらに人形のようなロボットを乗せて、篤く語る著者があちらこちらのテレビ番組で紹介されていますが、この本はそんな著者の半生と孤独を解消する分身ロボットの開発物語。

少年時代は学校に出ても気に入った課目の時間以外は勝手に折り紙やおもちゃを作って遊んでいたが、病気による休校をきっかけに不登校の引きこもりとなる。そんな中学1年の夏、母親が勝手に申し込んだロボットコンテストに出場し入賞、翌年のロボットフェスタで優勝は逃したものの師匠に出会う。
そして師匠の勤める工業高校に進学し、そこで作った車いすが文部大臣賞、そして国際賞に輝くことに。
その後、高専、早稲田大学へと進みながら、生涯を掛けるに値するテーマを模索する中で得た結論が、引きこもっていた自分の経験から“孤独を消す”ことのできる機器を生み出すことだった。

以来、苦難の日々を経て完成したのが人形のような形をした分身ロボット。だがそれはロボットのようでロボットではない。遠隔で首と両腕を動かして存在感のあるコミュニケーションができる、しいて言えば人形の形をした遠隔コミュニケーター端末といった感じのもので、学校に通えない子が使えば遠隔で授業が受けられるだけでなくチャイムが鳴ればそのまま級友とワイワイガヤガヤできる。そして必要なら遠隔で結婚式にさえ出席できる。
そのポイントは遠隔操作する人がまるでその場にいるかのような存在感にあり、この開発のために当初は人工知能やロボット工学も研究はしたが、結局最後に役に立ったのは、最低限度の動きで人らしい存在感を出すために取り組んだパントマイムや人形浄瑠璃のしぐさの研究だったとのこと。

このようにして生まれた製品もユニークですが、実はもう一つ、人とコミュニケーションすることが苦手であったはずの著者がロボットを開発していく過程で、数々のキーマンと巡り合い、しっかり絆を結んでいくプロセスもまた、もう一つの感動のドラマです。

◆藤原京の成立 H31/2読

題して「藤原京の成立」。寺崎保広著、山川出版社2002年の刊。
日本で最初に条坊制を敷き計画的に形成された宮都といわれる藤原京。著者は長年この地の発掘に携わって来られた方であり、この本では日本書紀に出てくる断片的な記録と、発掘調査の結果を突き合わせることで浮かび上がってくる藤原京の輪郭を、分かり易く解説してくれています。とは言うものの未だその多くは地底に眠ってる藤原京、何十年にもわたって続けられる発掘の進展に伴いその場所、規模、形態の論議は変遷していきます。

まずは1970年ごろ言われ始めたのが岸藤原京説。この説では藤原京の範囲として中ツ道と下ツ道を東西の端とし、南北が横大路と阿部山田道を南北の端とした長方形の区間に条坊をめぐらし、その中央に宮殿を配置しているというもの。この説は中ツ道と下ツ道を北上すると平城京の朱雀大路と東端に至るといったつながりもうかがえることから長らく定説となっていた。
だがその後、この輪郭の外側でもさらに条坊の跡が次々と発見されるに至り、今はそれを踏まえた大藤原京説が有力とのこと。この説ではエリアは一挙に広がり東西、南北共に5.3kmの方形で、なんと平城京よりも広いということに。

ただこうして国家の威信をかけて形成された藤原京ですが、結果的には条坊を整えたものの館の集住は思うように進まず、排水の便が悪いため不衛生、さらにはその後新たに唐から入る情報に照らしても宮都としては物足りないといったこともあり、ほんの16年を経て、次の平城京へと遷都することに・・・

◆飛鳥の宮と藤原京 H31/2読

藤原京についてもう一冊の本、題して「飛鳥の宮と藤原京」。林部均著、吉川弘文館2008年の刊。
この本では時代をさらにさかのぼり、飛鳥の時代から続く宮殿とそれを取り囲む京城の変遷を追っかけています。
まず宮殿についてはその内部構造における天皇の公と私の分離の進展度合いに注目し、同じ地に三代にわたって宮殿が設けられた飛鳥宮の改築過程で生まれたエビノコ郭が、後の藤原京や平城京の大極殿につながっていったのだと。
また結果宮殿を取り巻く初期の飛鳥では、豪族たちの館群が丘の斜面の等高線に沿って配置されていたものが、まずは南北軸の方向に改築、移築されていく過程に、街を計画的に整備しついには条坊制に至る萌芽が見て取れると。

この本は地図や付図も多く、中国の宮都設計の思想を取り入れながらも日本の事情とも重ねあわせながら、飛鳥京、藤原京、そして平安京へと変遷してきた日本の宮都の形成発達史が一望できる、まさに貴重なです。
ところで著者は一連の変遷過程を、上下水、排水、ゴミ処理、都市改廃の資材と廃材の行方といった“環境”に基軸をおいて再度研究していきたいと・・・ますます持って重厚で多層的な都市形成史となりそうで今後の著作も楽しみです。

◆最初の巨大古墳・箸墓古墳 H30/5読

放送大学のスクーリング授業として訪れることになり、その下調べにと手にした本なのですが、題して「最初の巨大古墳・箸墓古墳」。清水眞一著、新泉社2007年の刊。
この本では奈良県桜井市の箸墓古墳を含めて纏向遺跡一帯の遺跡群が、豊富な写真や地図を伴って解説されています。古墳や遺跡はいざ現地を訪れても遺跡は既に埋め戻されてただの野原、古墳も訪れて写真を撮ろうとしても大きすぎて輪郭不明の森か丘にしか見えないことも多い・・・それだけに航空写真や発掘時の写真が満載のこの本は、これから訪れようとする者にとってはありがたい一冊です。

b0050634_23332994.jpg纏向遺跡は1970年ごろから発掘が始まり、護岸工事を施した運河の跡や祭祀を行ったらしい建物等が相次いで発見され、広大な計画都市の様相を呈していること、さらには大量に発見された土器類の生産地が中国、四国から東海、関東ときわめて広範囲にわたっていること等から、この地こそはヤマト王権発祥の地ではないかと注目されるようになった所。
またエリアに含まれる箸墓古墳を初めとする前方後円墳の年代が3世紀の後半と推定されたことで、(それまでは4世紀からとされていた)古墳時代の年代区分を1世紀ほど塗り替えただけでなく、卑弥呼生存の時代に重なるためにことあるたびに卑弥呼との関係も取りざたされる、興味深いエリアです。

そこでさらに情報を求めて手にしたもう一冊の本、題して「邪馬台国がみえてきた」。武光誠著、ちくま新書266、2000年の刊。この本ではまず纏向の地が隆盛を極める手前の弥生末期の時代背景から解説が始まります。

2~3世紀の西日本の各地で相前後してまとまりを見せ始めた北九州、出雲、吉備、そしてヤマトの文化圏の様子とその交流の重なりが解説される中で、纏向遺跡については"後進の地でなかった大和"と題した一章を設けて更に詳しく解説されています。古墳や銅製品の形態の変化とその伝播の分布を分析することで各文化圏の前後関係や勢力の変遷が窺えるようなのですが、その一つとして纏向の遺跡は北九州よりはむしろ吉備の文化圏の影響を色濃く受けているとのこと。

各文化圏の首長が地域で連合体を形成しつつ文化を発達させ、貿易等の交流を重ねながらやがて広域な連合体が形成されていく。そしてその流れは列島全体を支配する王権へと収れんしていくのですが、それに呼応して本格的な大規模前方後円墳が各地に広まり古墳時代に入っていく・・・この本はそうした時代変遷のダイナミックなイメージがつかめそうな気がし始める有難い一冊でした。

◆デービッド・アトキンソン 新・所得倍増論 H30/6読

著者のデービッド・アトキンソンは元ゴールドマン・サックスの敏腕アナリストで、現在は国宝や文化財の修理をする小西美術工藝社の社長。
よくテレビの討論会などに登場し、一味違った切り口のコメントをされており、その論調に惹かれて手にした本なのですが、題して「デービッド・アトキンソン新・所得倍増論」。東洋経済新報社、2016年の刊。

その切り口のベースは人口動態論。経済成長には人口ボーナスや人口オーナスが強く作用するが、それを乗り越えて経済成長を続けるには一人あたりの生産性の向上が必要なのだと。世界第三位のGDPや世界に冠たるとされてきた日本の研究開発力等を表すあらゆる指標も、人口一人あたりで見るとまた新たな風景が見えてくる、
著者は日本の戦後を三期に分けて分析します。人口は増えたが未だ生産労働人口の急増には至っていなかったにもかかわらず急成長した第一期。その人口がやがて生産労働人口の急増となってさらに成長が加速した第二期。そしてその後の長期低迷の時代に入って今に至る第三期。

この長期低迷から抜け出すために官民あげていろんな政策が語られ実施されてはみるが、実はどれも的を外したものであり効果は出ないまま。実はその要因は第二期の成長過程でしみついた思い込みから脱却できていないことにあるのだと。
戦後の第一期は確かに一人あたりの生産性の向上が経済成長をけん引したが、第二期は多分に人口ボーナスにより成長したもの。この過程で技術部門はどんな製品を作っても売れたためにそれが自身の技術開発力だったのだと思い込み、どんな企業戦略をとっても企業は成長したため経営者は自身の日本的経営スタイルがジャパン・アズ・ナンバーワンにつながったのだと記憶した。そして第三期に入り人口動態の様相が根本的に変化しているのに、昔取った杵柄の技術開発信奉、貿易頼みの日本的経営の呪縛から逃れられていない。

生産性向上についても誤解がある。リストラやアウトソーシングで人件費を削ることが生産性の向上と思っている節があるが、そうして得られた原資を値下げに使って競争力を維持するならば、日本人の一人当たりの付加価値生産性は下がり、デフレは深まるばかりなのだと。

▼ところでこの論調、どこかで見たと思って本棚を漁っていると出てきました。
題して「デフレの正体」。藻谷浩介著、角川oneテーマ21、2010年の刊。こちらも長期低迷の原因分析や脱却の処方箋は驚くほどよく似ているのですが、さらにこの本はいろんな指標を駆使し国際比較だけではなく国内の地域比較に充てられていることが特徴。その結果は言われてみるとなるほどといった話が満載です。例えば少子高齢化が景気低迷の原因で、その傾向が地方に顕著と言って片づけられるが、実は少子と高齢化を分けて考えると高齢化が一番進んでいるのは地方ではなく、その昔全国から団塊の世代をかき集めた東京や大阪であり、逆に人口動態のサイクルが健全なのは地方都市の沖縄だとのこと。

こうした分析とそれに基ずく処方箋には説得力を感じますが、デービッド・アトキンソンさんも藻谷さんもが口をそろえて、こうしていくら語っても、旧態依然の経済学者が取り巻く政府や、高度成長期へのノスタルジアから抜け出せない経済界には届かないとのこと・・・残念な話です。
# by C_MANN3 | 2017-11-19 03:28 | Comments(0)

'18/11/03 ◆読書履歴に「人間の限界」等を

11/3掲載: 読書履歴コーナーへの新着記事です

暇にまかせて読書三昧の日々は続いているのですが、ここにその痕跡を残す作業が滞っています。どうやら今年も時々思い出したようにさかのぼってまとめ書きをすることになりそうです。

◆人間の限界 H30/9読

 さるお方から勧められて手にした本なのですが、題して「人間の限界」、霜山徳爾著、岩波新書917、1975年の刊です。

人にとって限界とは何なのだろうか。「頑張りましたが、もう限界です」と耐え難い苦難の中で遺書をしたためる人がいる一方で、何の起伏も無い無為な毎日に限界を感じる人もいる。
人生に意義を見つけることができるなら、あるいは達観できるならと人はいうが、それは容易ではないし、おそらくはそれで救われるものでもない。
しかもそうした限界を終わらせることができたとして、その向こうにあるのは何なのか。人の心は限界の手前で希望と絶望の間を揺れ動く。

この本はそうした人の姿を古今東西の書籍の中から抜き取ったおびただしいフレーズ、そして時には心病める人の叫びの言葉をも並び立ててしなやかな文体で紡んでいきます。
話はまず、手や足や瞳、まなざし等、身体に纏わる可能性と限界として語られていきます。人類は2足歩行を手に入れたことで大地に立ち、そのおかげで手の自由を得、まなざしは遠くをとらえられるようになった。だが重力にあがらって立ったことにより重荷を背負うことにもなった。そして足元が揺らぐとめまいを引き起こすことにもなる。自由の手はものを生み出す一方で悪に手を染め厄介を招くものでもある。そうして歩む道は限りが無いようにも見えるが、いったいその先にあるものは何なのかといった不安も引き起こす。

限界の手前の不安、そこを限界とはしたくない執着・・・そうしたことを抱えながら歩む道にもやがて人には命としての限りがあり、ついには限界を超える日を迎える。その時人は限界の前後に区別はなく、ただ切れ目のない無限の世界が広がっているだけだったのだと思い至るということなのでしょうか・・・

と勝手な要約をしてしまいましたが、この本、読んでいてどことなくフランクルを思わせると思っていたところ、本の奥付の著者欄ではフランクルの「夜と霧」の訳者と紹介されています。読み終えて何かの結論が得られるわけではないのですが、この本の流れるような文章に身を任せ、しばしの間だけでも限界の手前をさまようのもいいのかもしれません。

◆世阿弥 H30/6読

放送大学のスクーリングで「中世の宗教文化」を受講する機会があり、その講師の著作ということで手にした本なのですが、題して「世阿弥-心身変容技法の思想-」。鎌田東二著、青土社2016年の刊です。

まずはこの本の副題にある心身の変容とはいかなるものなのか。それは勝手な要約をさせて頂くと・・・
人はある種の場に身を置いたり、何かの行為に没頭することで、邪念や日常から解放され、心身のありようを整えたり、困難を乗り越える力を得たりする。
変容へのプロセスは、一人で行うこともあれば集団で行うこともある。宗教儀式の形をとりトランス状態を伴うものもあれば、果てしなく続く文武諸芸の修練の形をとることもある。そうして変容を遂げた心身を持って人は困難な事態にあっても人生に立ち向かっていくことができる・・・ということなのでしょうか。

この本では世阿弥の生涯と彼が体系づけた申楽を軸におきつつ、洋の東西の宗教儀礼や求道的な心身鍛錬の様を広範囲に俯瞰することで、心身変容の諸相、そして変容技法の共通項を浮かび上がらせてくれていますが、そのいくつかを列記すると・・・

場としての洞窟。古くは古代人が壁画をのこした洞窟、天岩戸、弘法大師が籠もった室戸の洞窟。洞窟は魂を鎮める場であるとともに新たな命を生み出す象徴の場でもあります。

静寂の中の音。縄文時代の石笛、修験者が深山で奏でるほら貝・・・静寂の中で響き渡る音は心身にしみわたり魂を揺さぶります。

集団が巻き起こす場。立体音響に包まれて果てしなく繰り広げられる踊り、スーフィーのセマー(旋回舞踏)やズィクル(唱念)、仏教の踊り念仏や声明・・・その中に身を置けば、そこはもう別次元の世界なのかもしれません。

身を限界に置く。千日回峰行や果てしない巡礼の行脚、身を限界に置いたり危険な状況に置く事もまた技法となるようです。

更には時代が変容を促すということもあるようです。時代は統合・建設(古代、近代)の時代と分裂・崩壊の時代(中世、現代)を繰り返しており、分裂・崩壊・激動の時代にこそ変容が求められるが、世阿弥が生きた中世という時代は正に激動の時代でありました。従って彼自身も人生の浮き沈みの中で変容を余儀なくされていくのですが、だからこそ彼が生涯をかけて生み出した申楽にも、鏡の間を持った舞台の構造、仮面や楽曲の活用、演者の役回り、そして演目といったところに、心身変容の神髄がたっぷりと含まれているとのこと。

この本が描く変容の世界はユングなどが描く変容とはやや雰囲気が異なりますが、心理療法においても音楽療法、演劇療法といったものがあることを思えば、通底するものがあるのでは、とも思います。
ところで著者の鎌田東二さん、丸二日間に渡る放送大学の講義では休憩時間に入ったことも気が付かずにあふれ出る中世解説の中で、突然カバンから取り出した縄文の石笛の音がするどく教室内に響き渡つたりもして・・・この講義自体もまた異次元の世界でした。

◆中動態の世界 H30/10読

“中動態”・・・斉藤環さんのtwitterで発見したこのなじみのない言葉が気になり手にした本なのですが、題して「中動態の世界」。國分功一郎著、医学書院2017年の刊で副題に“意思と責任の考古学”とあります。

この本によると中動態とは、英語などの文法に出てくる能動態、受動態に類する言葉のようであり、英語を始め現代のインド・ヨーロッパ語系の言語では使われなくなっているもの。ただスペイン語には一部その痕跡が残り、古代ギリシャ語では頻繁に活用されているとのこと。
そしてその意味するところは“(主語の)意思によってした”わけでもなく、“何者かによってされた”のでもない、“気がつくとそうなっていた”という状態を表すものなのだと。それは主語も無く、意思もなく、責任も伴わない、ただ“そうある”のみの世界であり、実は“依存症”の人が自身の状態を訴える言い回しとして頻繁に使われているものでもあると。

中動態は言語の歴史においては能動態や受動態よりも古く、原初の動詞を多用に活用せしめる用態として使われていたのだが、あるころから“人の行為には意思と責任が伴うべきもの”といった人間観の台頭により、それがあいまいな中動態はいつしか消滅し、能動か受動かを厳しく選別する言語体系が幅を利かせるようになった。
だが言語の体系は人が生きる時代を反映して形を変えるものではあるが、一方でその言語が人を拘束しはじめる。この変化によって人は何かにつけて意思や責任の念に付きまとわれ、生きるに息苦しいものとなったのだとも。
なるほど、だからこそその息苦しさからはみ出した依存症の人々には中動態を思わせる言葉があらわれるということなのでしょうか。

この本では中動態が何たるものであるかを、人の心の在りようとの関わりを含めて解説した上で、行為の主体であることやその意思、責任にはこだわらずにあるがままを表現し、それに生きた中動態の世界はどうやら本来の人の心性のマッチしたものであったと。従って原初のそれを理解し今に活用できるなら、少しは人生が生きやすいものになるのではないかと締めくくっておられます。

ところでこの本ではその中核部の大半のページが古代ギリシャ語は言うに及ばず、サンスクリット、パーリー語と広範囲な古代言語の文献に分け入り、その中で中動態が使われている様相の分析、検証が繰り広げられていて、正に言語の考古学といった趣の一冊となっています。
その分難解ですが・・・実はインド・ヨーロッパ語系の最初の言語(紀元前3000年ごろ、ウクライナの辺りで生まれたらしい、共通基語として想定されているもの)には動詞は無く、名詞だけで構成されていた。そしてその後、動詞が現れたが当初は中動態の様式で活用されていた等々、面白い話もいくつかちりばめられています。

ところで読んでいて思ったのですが、インド・ヨーロッパ語系とは異なる日本語、そしてそれを使って生きている日本人は、(例えば文章に主語が必須ではない、意思や責任をあいまいにする等々)もともと中動態の世界に近い所にいるのではないかなどと、ふと・・・
# by C_MANN3 | 2017-11-18 11:03 | Comments(0)

'18/10/21 ◆ついに始まったソーラーの抑制

10/21掲載: "エネルギー"のコーナーへの新着記事です


【2018.10.21】 ついに九州エリアでソーラーの抑制が始まりました。エリア需要が700~800万kWに下がる需要低迷期に400万kWの原発が横たわれば、600万kWのソーラーを受け入れることは土台無理な話であり、8月に九州エリアで原発が4基動き始めた時点で、この秋に抑制が始まることは予測された状況ではありました。

b0050634_2313409.jpgそしていざ始まると予想通りソーラーの普及を阻害するものだといった論評が出回っていますが、逆にソーラーの抑制は今後さらにソーラーを受け入れるためには避けて通れない道。オープンな情報開示と公正なルールの下、機動的に秩序だって限られた日数、時間帯で最低限度の抑制がおこなわれるシステムが構築され、かつしなやかに運用されることは今後のソーラーの増大にとっても不可欠です。

その抑制の最初の4日間の様子を九州電力のホームページのでんき予報のグラフや公開情報を基に図表してみると右の図のようになりました。図中の赤点線は抑制の様子が分かり易いように、抑制がなかった場合のソーラーを九電公表の値を基にして書き足したものです。
今回は揚水動力に180万kW、広域連系線に190万kWを退避させた上で、それでも余剰になったソーラー40~90万kWを抑制したものであり、抑制率は平均で11%となっています。
広域連系線への退避が現時点の有効な抑制低減の手段であることは確かですが、今後近隣の他のエリアでも九州エリアの後を追って原発とソーラーで溢れかえることになれば、大量の退避は望めなくなります。

▼原発の運用にも見直しの余地はある・・・
原発の再稼働基数とソーラーはこれからも競い合うように増加する。鳴り物入りの広域調整にも限りがあるとなると“原発を好きなだけ稼働させておいてソーラーを抑制するのか”との声が日増しに大きくなることは必至。原発の大量稼働が、今回の抑制がこのタイミングで始まった直接のきっかけであることは確かであり、今後は原発を止めるとまでは言わなくても運用を見直すことは必要ではないか。

たとえば、現在の原発は概ね13ヵ月稼働の3ヵ月点検停止で16ヵ月のサイクルで運用されていますが、これを15ヵ月稼働の3ヵ月点検停止で1.5年のサイクルで運用するなら、毎回の点検停止を4、5月と10、11月に循環固定することができて、需要低迷期のソーラー受入れに余裕ができる。これを九州エリアに適用し、4基の内2基ずつを季節をずらせて稼働させるなら、毎回200万kWの抑制回避が可能となる計算です。
原発を止めるわけではなく、むしろ稼働率が若干にしろ向上する話であり、原発ありきの人たちにとっても損は無いはずなのですが・・・どこからもこうした歩み寄りの話が聞こえてこないのが不思議というか、残念です。
# by C_MANN3 | 2017-11-18 10:21 | Comments(0)

'18/07/01 ◆お食い初め、そして温泉・・・

7/1掲載: "ほっと一息"のコーナー への新着記事です


【2018.7.1】 孫のお食い初めで訪れた息子宅。その夜息子の気遣いで泊まったホテルの湯はトロっとした珍しい泉質で癒されました。そして翌朝起きてみると、昨夜はよく見えていなかったのですが、そこは何と広大な公園の中。走り回る(もうひとりの)孫の後を追っかけるには最適のロケーションでした。
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# by C_MANN3 | 2017-11-18 07:01 | Comments(0)

'18/06/18 ◆6.18朝、我が家にも激震が・・・

6/18掲載: "ほっと一息"のコーナー への新着記事です

こんな記事を“ほっとひと息”のコーナーに区分けするのも変ですが・・・幸い怪我もなく、何とか後片付けも終わって“ほっとひと息”ということに。
【2018.6.18】  朝7時58分、我家でもほんの数分間の激しく突き上げるような激震が走り、気が付けば私の籠もり部屋では書棚がベッドを直撃し、一瞬にして足の踏み場もない状態となりました。そしてリビングや台所では長年かけてコツコツ集めたお気に入りの食器や棚飾りの品の過半が破損。
しばし呆然の体でしたが、既に起床していた時間帯だったこともあり、怪我がなかったことがせめてもの救いということでしょうか・・・
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# by C_MANN3 | 2017-11-18 06:18 | Comments(0)

'18/06/04 ◆読書履歴に「心がつながるのが怖い」等

6/4掲載: 読書履歴コーナーへの新着記事です

暇にまかせて読書三昧の日々は続いているのですが、ここにその痕跡を残す作業が滞っています。どうやら今年も時々思い出したようにさかのぼってまとめ書きをすることになりそうです。

◆心がつながるのが怖い H30/3読

 意味深なタイトルに魅せられて思わず手にした本なのですが、題して「心がつながるのが怖い」。イルセ・サン著、ディスカバー21社から2017年の刊。著者はデンマークの女性で、牧師出身の心理療法家とのこと。

人はしばしば人生から目を背けるために自身の心(感情、思考、認知、願望)を鈍らせ、他者との距離を置こうとする、そしてそのためにいろんな戦略を駆使するものだと。
それをフロイトは自己防衛といい、認知療法ではコービングと称しているが、自己防衛は本来、非常事態を切り抜けるための戦略であり、一時的な措置としては役に立つし、悪いものではない。だがその戦略を無意識に採るときに問題が起こる。

自己防衛は自分の内面に対して起こるものと、他者に対して起こるものがあるが、この本の前半ではそうした自己防衛が人生の比較的早い段階で発生し定着してしまう様子が種々の弊害の事例を交えて解説されていきます。そして後半ではそれを自覚し、取り除き、本来の自分に戻っていく道筋がセラピーの場面を例示しながら紹介されていているのですが、平易な文章で語られていて読みやすい一冊です。

ところでこの本では自己防衛から離脱していく手立てとして「短期力動精神療法」と称するセラピーの場面が出てくるのですが、そこでセラピストとクライエントの間で繰り広げられている会話が衝撃的。日ごろよく聞く来談者中心療法的なものとは全く様相が異なり、クライエントの仮面を無理矢理引きはがすといった感じです。
「短期力動精神療法」・・・初めて聞く療法なのですが、もう少し詳しく調べてみる必要がありそうです。

◆心理療法の交差点1,2 H30/4読

前掲の本を読み気になっていた「短期力動療法」とはいかなるものかとネット検索していて出会ったのですが、絶妙な構成で種々の心理療法の違いを浮かび上がらせてくれている本でした。
正に手に取った瞬間、“アッ、もしかしたら私は以前からこんな本が欲しかったのかもしれない”と思ったのですが、題して「心理療法の交差点」、岡昌之さん他の編著で新曜社から2回に分けて発刊されたものです。

2013年刊の第1巻では、精神分析・認知行動療法・家族療法・ナラティヴセラピーが扱われ、2016年刊の第2巻では、短期力動療法・ユング派心理療法・スキーマ療法・ブリーフセラピーが取り上げられています。

両巻ともに3部構成となっていて、第1、2部はそれぞれの領域の臨床療法家が分担執筆しているのですが、まず第1部では各心理療法の概要が解説され、第2部ではいくつかの臨床ケースが取り上げてそのケースごとにそれぞれの療法家が見立てと介入が披露されています。その上でクライマックスの第3部では各心理療法家とこの本の編著者が一堂に会して見立てを披露しつつ大論戦に突入するといったドラマチックな構成となっています。

序章の中にこんなくだりがあります。
今の時代、心理療法を目指す人は大学院で諸派の療法を一通りは習い、ケースに合わせてブレンドするのが多数派とはいうものの、「諸派の統合」などと簡単に言われることには違和感がある。それぞれの流派はよって立つ認識論が異なりその違いは実に根源的なのだと・・・
確かに見立ての段階で既に相当な違いがあるのですが、それが一堂に会するとどうなるか・・・この本の編著者は、この業界は互いに争いを好まない業界だが、それをあえてスクランブル交差点で遭遇させ、激突まがいの異種格闘技になれば何かが浮かび上がってくるのではないかと企画されたとのことで、それは見事に成功しているようです。

一見和気あいあいの論議の中にも頻繁に他派への疑問提示や鋭い突込みがあり、そうした不調和の中で読者は何かを感じ取っていくことになるのですが、従来から何でこんなに種々の心理療法が乱立しているのかといぶかしく思っていた私などにとっては、読み進めるうちに妙に喉のつかえが下りた感じのする本でした。
# by C_MANN3 | 2017-11-18 06:04 | Comments(0)

'18/05/20 ◆放送大学、再入学第三年次の近況

5/20掲載: 放送大学のコーナーへの新着記事です


【2018.5.20】 今年の第一学期は放送授業2科目、スクーリング(面接授業)2科目でのスタートです。

とはいうものの、いつの間にか中間レポートの時期が迫ってきているのに、ネットの放送画面の面白そうなところをつまみ食い視聴している程度でテキストもまだ開いていない。

ですが今回はスクーリング授業の抽選がラッキーでした。普通なら希望者殺到でまず当たらない、“考古学の基礎”と称した古墳めぐりの科目に参加することができました。
5/19,20の2日間で、初日は遺物の寸法計測や拓本とりの実習、そして2日目が3~4世紀の頃の大和の地の広大な計画都市跡といわれる纏向遺跡や、その周辺の古墳めぐりでした。爽やかな5月の新緑に覆われた数々の古墳群をご専門の先生の懇切丁寧な解説をうかがいながら巡ることができるのも放送大学ならではで、貴重な経験となりました。
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・・・さあ、あとは中間レポートの提出に向かって、遅まきながらのにわか勉強です。
# by C_MANN3 | 2017-11-18 05:20 | Comments(0)

'18/03/11 ◆原発事故から丸七年の節目を迎えて

3/11掲載: "エネルギー"のコーナーへの新着記事です


【2018.3.11】 震災の日から丸七年が経過、今年もテレビでは数々の特集番組が流れていますが、今回は降って湧いた森友学園の決裁書改ざんのニュースで注目がそがれてしまった感があります。

ですが、この一年もまた、日本の電力事情は一段と原発不要の状態へと進化を遂げています。ソーラーはさらに増加し、前年比120%を越え年間kWhで570億kWhとなりそうです。結果として全電力量に占める割合は上期で7%を超え、水力を併せた再生エネルギー比率は17%に上ります。
また各エリアで新電力へのシフトが進展し、この期末には高圧、低圧を合わせた合計値で新電力シェアが13%となり、いくつかのエリアによっては20%近い数値となり、もはやあえて原発を稼働させる必要はなくなりつつある・・・

にもかかわらずこの一年は、次々と安全基準の審査が終了し、一時期は5基の原発が稼働。この3/11時点では裁判所による稼働差し止め、神鋼のデータ改竄の余波による点検期間の長引き等が重なり3基に止まってはいるが、今後は一斉に動き始め、2018年度の後半では9基、2020年には14~5基が動く勢いです。
このあたりで何がしかの歯止めがかからないと日本列島は過半の民意とは裏腹に、あっという間に元の木阿弥の原発列島に戻ってしまいそうです。

立憲民主党が原発ゼロ法案を国会に提出するとは言っているが、審議はされそうにない。まがりなりにも「できるだけ原発依存を減らす」のも政府の方針なら、それに向けての工程表を出すべきであり、そのタイミングは正に「今でしょ!」とは思うのですが、現政権にその気はなさそう・・・

そうした中で一人、小泉元首相だけが声を大にしてくれています。曰く、現政権には期待できないが、その次の政権が脱原発を宣言すれば世間は動くと。たしかに良いタイミングで、日本が世界に向かって矜持を取り戻す最後のチャンスになるのかもしれません。その時抵抗勢力は一部の凝り固まった学者、政治家、評論家だけで、即時停止はともかく一定の時間をかけた脱原発への工程なら、実務を背負った電力会社の抵抗はあまりない可能性もある。

既に各電力会社とも、金をかけめどの立った原発を動かしたいのは致し方ないとしても、さらに金をかけて再稼働したり延長したりする損得の見極めは1基ごとについているはず。それを口に出さないのは情勢次第の様子見もあるかも知れないが、意外にどこかへの忖度なのかもしれません。
すでに、何が何でも延長再稼働派と目されていた関西電力が採算を理由に大型炉2基の廃炉を表明し、四国電力も1基の廃炉を決めました。よってこれで最初に廃炉の口火を切ってとやかく言われることもなくなりました。各社がこれに追従し、見極めを早め、まずはその結果を公にしてくれるだけでも日本の原発のこの先の見通しは霧が晴れるというものです。
# by C_MANN3 | 2017-11-18 03:11 | Comments(0)

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# by C_MANN3 | 2017-11-01 00:32 | Comments(0)

'18/05/05 ◆ゴールデンウイークのソーラー 2018

5/5掲載: "エネルギー"のコーナーへの新着記事です


【2018.5.5】 今年も年間で電力需要が最も低くなり、ソーラーの受け入れが困難となるゴールデンウイークがやってまいりました。
そうした中で九州電力のみは日々の“でんき予報”でエリア需要とソーラー発電を併せたグラフを公開してくれており、その様子がリアルタイムで見て取れます(左図)。

結果として今年のエリア需要に対するソーラーの比率が最も高くなったのは5/5の12時台で、ついに83%をマーク。一昨年が69%で昨年が73%だったので、年々厳しくなっていることが良く判ります。
そうした状況で最大限のソーラーを受け入れるための手立ては、昨年の右図にもあるように、まずは火力の抑制、そして揚水発電の揚水動力への退避と、さらに広域連携線を使っての他エリアへの放出ということになります。ただ今年は原発の稼働が昨年より1基少ないタイミングだったことが多少の救いとなった可能性があります。


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ところで右図の昨年の4/30は、九州電力が“ソーラーと九州電力の総発電量との比率が73%で最大だった”と発表した日なのですが、エリア需要に対する比率は実は69%でした。この差は比率を算出する分母に新電力の発電を含むか否かの違い。そしてこの差が今後の一つのポイントとなりそうです。
ソーラー受入れのために火力を絞る際、自前の火力は任意に絞れますが、他社である新電力の火力は一存では絞れない、つまり新電力のシェアが大きくなるとソーラーの受入れにとっては阻害要因となりかねない。

ともあれ(たぶん)無抑制で80%をも超えるソーラーの受け入れを達成したことは九州電力ならではの快挙ですが、来年はさらに厳しい状況となりそうです。
来年はソーラーがさらに増え、新電力のシェアも増える。そしてなによりゴールデンウイークのころには九州電力の原発は4基動いている可能性が高い。しかも広域連携線で放出しようにも今までそれを大量に受け入れていた関西電力でもたっぷり原発が動いていて大量の受け入れは期待できないかもしれない。

となるといよいよソーラーの出力抑制や新電力への火力絞りの協力要請ということになるのでしょうが・・・“自分の所で原発をフル稼働させておいてそれは無いでしょう!”との声が上がることは必至。どうやらソーラーをさらに増やしていくためには来年が一つの山場となりそうです。
# by C_MANN3 | 2017-10-18 05:05 | Comments(0)

'18/01/11 ◆隠れキリシタンと「育てる経営」・・・追記

1/11掲載: "aibo復活"とのニュースで、古い記事に追記です

“隠れキリシタンと「育てる経営」”と題したこの記事は
2005.10.10に初回掲載していたのですが、
2018.1.11、aibo復活 とのニュースに接して、文末に追記です!
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(2005.10.10) 別掲の記事で「プロジェクトXの共通因子」と題して・・・
“会社が口で止めろといってもやめない、部をつぶしてもやめない。辞令を切って持ち場を変えても手を変え品を変え、潜伏してでも、自分の信じた開発テーマを続けようとする不思議な社員の存在・・・”
これを「隠れキリシタン」になぞらえた記事を書いていたのですが・・・

朝日新聞の書評欄を見ていて面白い記事を見つけました。題して「〈育てる経営〉の戦略」、副題は“ポスト成果主義への道”、著者は高橋伸夫さんです。(2005.6.12付け)

  http://book.asahi.com/reviews/reviewer/2011072700821.html

高橋伸夫さんの<育てる経営>の中では、かつての日本型経営の特徴のひとつとして・・・

>育てる経営の基本機能の中に「やり過ごし」がある。上司の指示を自らの責任において無視することにより、判断力を養っていくのだ。やり過ごしのできない部下は無能なのだ。ついでに言うと指示を無視されて怒り狂う上司も無能だ。育てる経営とは、随所にそういった非合理性に支えられている。それが、すべて合理的でないと気がすまない成果主義では生き延びられないのだ。

・・・といった表現があり、なんか隠れキリシタンとよく似た話だと、嬉しくなってしまいました。上司の指示をやり過ごせない部下は無能、それを見て見ぬふりができない上司も無能・・・なんとも味わい深い表現です。

ところで話は変わりますが・・・この本の評者は天外伺朗さん。ソニーの役員でかつ、文筆家。朝日新聞の書評欄は書評自体が最高のエッセイ、原本なんか読んでも読まなくても十分・・・といった迫力のある評者が多くて読むのが楽しみなのですが、中でも山形浩生さんが降板してしまった今、私の一番のお気に入りの方が天外伺朗さんです。(2005.10.10)

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▼以下は2005.10.20追記
評者の天外伺朗さん、実はソニー特別理事の土井利忠さん。ソニーでいくつもの革命的な商品を開発した方で、ペットロボット「AIBO(アイボ)」の産みの親でもあるとのこと。

ですが、ちょっと気になるニュースが・・・
新しい会長ハワード・ストリンガー氏を迎えて再出発するソニーが経営体質の強化を目指した新らしい中期経営方針を発表。その中でなんと、ロボットのR&Dは縮小とのこと・・・
ホンダのアシモやトヨタのトランペットロボット・・・急速に立ち上がる日本のヒューマノイドロボット開発ブームの導火線になった感もあるAIBOの開発縮小は残念の極みです。

きょうもAIBOをさらに賢くチャーミングにするために心血を注いでいるに違いないソニーのロボット開発チーム。
そこに縮小の指令が届いたとき、チームはどういう反応に出るのでしょうか。“上司の指示をやり過ごす有能なチーム”となるのか、はたまたソニーには似合いそうにもない“隠れキリシタン”などというものが誕生するのか・・・気になるところですが、がんばれAIBO! 生き続けよAIBO!・・・と願わずにはいられません。

ついでにもうひとつ、このブログと同名の商品「クオリア」シリーズについても新規の開発はとどめおくとか・・・なんか寂しい。

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▼以下は2006.1.27再度追記
がんばれAIBO!の期待もむなしく、昨26日、ソニーはAIBOの生産を3月いっぱいで打ち切ると発表しました。これで99年に登場し世界で約15万個売れたAIBOは、ついに姿を消すことになります。
ロボットについては研究開発のみを縮小としていた前回の不採算事業縮小方針からさらに選択と集中を進めることとなった模様です。しかも最高級ブランド「QUALIA(クオリア)」についても完全撤退。

ですが、あわせて発表された今3月期の決算見通しは100億円の赤字から700億円の黒字に上方修正の予想。一夜明けた今日、ソニーの株価は前日比で14%の急伸となりました。・・・なんか割り切れないですよね。

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▼それから12年、以下は2018.1.11追記
1/11の今日、aibo復活との発表がありました。一世を風靡した初代の生産打ち切りから12年ぶりということもあり、テレビでも新聞でも一斉にそのニュースが流れています。
そして朝日新聞の夕刊では、“「金にならぬ」と打ち切られて失われた10年”、“「机の下開発」で有志が試作機”といった見出しが躍っています。

「机の下開発」との言葉に、今回もこの雌伏12年の舞台裏には色々なドラマがあったことがにじみ出ていますが、その昔このブログでも“はたまたソニーには似合いそうにもない“隠れキリシタン”などというものが誕生するのか・・・”等と書き、行く末を案じていただけに、このニュースに接しての感慨もまたひとしおというものです。
なおニュースと共に開発秘話めいた記事も出ていますが、以下はその一つということで、日経新聞の記事のリンクを
     戌年に復活だワン! ソニー新型アイボ開発秘話

# by C_MANN3 | 2017-10-18 01:11 | Comments(0)

'17/12/24 ◆2017年のクリスマス

12/24掲載: "ほっと一息"のコーナー への新着記事です


【2017.12.24】 夫婦二人の生活となり、出番を失っていたクリスマスツリーですが、今年は幼い孫が滞在中ということで、久しぶりに火がともりました。賑やかで和やかなクリスマスになって孫に感謝!写真の可愛いプレート料理はママの力作です。
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# by C_MANN3 | 2017-10-17 12:24 | Comments(0)

'17/12/18 ◆読書履歴に「巨龍の苦悩」等

12/18掲載: 読書履歴コーナーへの新着記事です


◆巨龍の苦悩 H29/6読

 津上俊哉さん。“AIIB”、“一帯一路”と中国が描く巨大構想の国際会議やサミツトが続く中、5/15のBSフジプライムニュースではその中国をどう見るかで居並ぶ論客の議論が白熱していましたが、とりわけこの方のコメントに惹かれるものがあり手にしたのがこの本。

題して◆巨龍の苦悩。津上俊哉著、角川新書で2015年の刊。中国の威圧的な言動のニュースに接すると思わず感情的な理解に走りがちですが、経産省出身で中国との関わりも深い著者の中国を見る目には、変な感情が混じっておらず、しかも見方のフレームがすっきりしているので、大変理解の助けになります。曰く・・・
中国はもうGHPで米国を抜いて世界一になることはない。
逆に(一部の人たちが冷ややかに予想しているように)クラッシュすることも無い。
ただバルブの後始末を迅速に行わなければ数年先はかなりハードランニングに近い状況となる。

そして中国の動きを見る際は以下のフレームを踏まえておくべきなのだと。
中国共産党は右派・改革派と左派・保守派のせめぎ合いとバランスの上に立っている。またその中国共産党には三つの運動法則がある。
 (A)ピンチが来ないと舵を右に切れない。
 (B)右旋回するときはまわりへの補償が必要となる。
 (C)そしてピンチが去ると左への復元力が働く。
そんな中国の行く末は経済と権力、二つの軸で区切られた四つの象限で考えると判りやすのだと・・・
 ①強くて穏健な中国。②強くて強硬な中国。③弱くて強硬な中国。
 ④弱くて穏健な中国
ここで中国の行く末は④といったことにはなりそうになく、②や③ははた迷惑。だとすると①になることを願うが、そのためには加熱しすぎてバブルめいた経済をいかにして中速の安定成長路線に移行させるかにかかっている。

習近平は中国共産党運動法則の“(A)ピンチ”への共通認識の中で期待の切り札として登場し、その権力基盤を固めつつ種々の施策を打ち出してはいる。だか推進に際しては常に“(B)の周りへの補償”の気遣いが必要。それが時としてはねっ返り左派の言動への容認やリップサービスとして現れ、そのことが周りの国にから見て強硬な印象を与えたりもする。だが改革に本気で取り組んでいることは確か、その邪魔をしないためにも外野席は変に中国のナショナリズムを刺激したりはしないほうが良い・・・等々とあります。

なおこの著者には他にも一連の著作があり、併せて読むとここ数年の中国の流れが更によくつかめます。
    ◆中国停滞の核心   文春新書957、2014年の刊
    ◆中国台頭の終焉   日経プレミア、2013年の刊
ともあれこれからは中国のニュースに接する際は三つの運動法則を思い起こして情的にはならず、①の強くて穏健な国になって頂き共に栄えることができるよう祈るしかないようです。

◆なぜ豊かな国と貧しい国が生まれたのか H28/7読

ロバート・C・アレン著、NTT出版、2016年の刊。この本の原題は“グローバル・エコノミック・ヒストリー”、それは歴史の事象を西欧中心史観や一国史観から脱却した視点で見直すことで新たな歴史観を得ることにあると。この本ではその中の争点の一つ、イギリスの産業革命とそれに続いた一連の国々の経済成長の様子が、成功の一般モデルの模索と共に分析されていて味わい深い一冊となっています。

イギリスの産業革命、それは到達した結果がドラスティックなものであったため、後に産業革命とよばれるようになったものではあるが、近年の新たな視点で資料の掘り起こし当時の社会状況や経済成長率の推定を重ねていくと、その実態はもっと緩やかで長期にわたる変化であった。長いプレ工業化社会を経て、技術的にも大発明というよりは職人的な技術改良を積み上げて段階的に工業化が進展したものであり、経済成長率も2%程度の穏やかなもの。

だがその到達点が他国に対して圧倒的に優位な地位であったために、他の周辺国は一斉にその後を追い始める。まずはドイツとアメリカが成功し、続いて帝政ロシアと明治期の日本が一定の成功を収めるに至る。だがその道筋は先行するイギリスの答えを見た上でのキャッチアップ型の産業化であり、機械や技術を導入し制度をまねても条件が整わない国では成功には繋がらなかった。
そこでこの成功、不成功の分析から導き出されたのが以下のキャッチアップの標準モデル。
  ① 内国関税の廃止、インフラ建設、国内市場の統一
  ② 幼稚産業の保護と対外関税の創設
  ③ 通貨の安定と産業資金供給の銀行設立
  ④ 工業労働者育成のための普通教育の普及
そして戦後にこのモデルをさらに徹底した経済成長のモデルが誕生した。それは“ビッグプッシュ型”の近代産業化であり、旧ソ連と日本がこの典型として年率6%を超える成長を五年、十年と続け、世界の先進工業国に躍り出ることとなった。

だがそれにも限界はあった。キャッチアップ型では、キャッチアップを成し遂げもはや目の前に追従するモデルが無くなってしまうと、後は自力で独自に成長のスタイルを模索することになるが、キャッチアップ後は世界の技術フロンティアの拡大スピードに合わせた成長しかできない。そしてそれはせいぜい年率1~2%なのだと・・・
ビッグプッシュ型の特徴は、イギリスが民間活力による自然発生的な模索過程であったのに対して徹底して官主導であること。官が指導モデルを見失い民間の活力に身をゆだねはじめると、その成長率はかつてのイギリスの産業革命時代のそれに回帰してしまうということなのかもしれませんね。

ですがそれよりも気掛かりなのはこれからキャッチアップしようとする国々。先進国がグローバルスタンダードを押し付けてくる現代にあっては四つの条件の、特に②などは確保することが難しそうな気がします。
# by C_MANN3 | 2017-10-17 12:18 | Comments(0)