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◆アプラクサスからグノーシスへ・・《2》

ところで、前掲ホームページのアプラクサスの解説・・・実はグノーシスに関する膨大なサイトのほんの一部でした。
このサイト、とんでもなく濃密で、しかもどこが入り口でどこにつながっていくのかが解らず迷子になるほどのボリューム・・・で、入り口を二ヶ所リンクさせていただきます。
http://www.joy.hi-ho.ne.jp/sophia7/contents.html

http://homepage3.nifty.com/mirandaris/

それにしてもこのサイトは難し~い。一度や二度読んだだけではまず頭に入らない。内容的にも難しく,量的にも膨大。ですがなにやら網羅的、体系的にまとめてくれている感じもあり・・・あちらこちらをひたすら読み返しているとだんだん輪郭が見え始めてくる気はします。

善と悪は一体、空と充満も一体とやたら両義性や矛盾両在性のある話が続き・・・これってもしかして色即是空、空即是色といった中論や唯識の仏教書でみた論理展開とそっくりではと、不思議な感覚に襲われます。

このサイト、ユングも随所に顔を出すのですが、解説にもあるように錬金術から迷路の世界に入ったユングは『太乙金華宗旨』を介して道教に出会い、ついには普遍的無意識に確信を持つに至ったとのこと・・・ユングにとっては大変な心の旅の果てだったとしても結果としてたどり着いた世界は東洋人にとってはなじみのはずの世界。善なる創造神が作った善なる世界といった洗礼を受けてしまったキリスト教徒からみるとグロテスク極まりないグノーシスの世界も本来ならわれわれにとってはデジャビの世界のはず・・・

ところが立派な合理的教育の洗礼を受けてしまった現代の日本人にとっては道教も唯識もグノーシスも、すでに無意識の奥にのみかすかに残る程度のなじみにくい世界であり、祖先から受け継いだ世界を蘇らせるためにはとんでもない修練が必要なのかもしれません。

・・・などとわかった風なことを書く前に私もこのサイトをもっと真剣に味あわなければ東洋人にも戻れない・・・無論もともと西欧人でもないことだし、なんてことを考えさせられます。

それにしてもユングの裾野の広さというか地下茎の広がりというか、いったいどこまで広がっているんでしょうね。
話がいろんなところに飛び火して、そのたびに知識は増えてはいくのですが、思いはもつれていく一方といった感じです。(2005.2.28)
by c_mann3 | 2007-10-06 00:00 | Comments(0)
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