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◆読書の履歴《歴史・思想系》 1/2

◆区分別読書の履歴◆  歴史・思想系 (1/2)

区分けの境界はあいまいですが、スクロール上下で各区分も見て頂けるということでご容赦を!

◆藤原京の成立 H31/2読◇

題して「藤原京の成立」。寺崎保広著、山川出版社2002年の刊。
日本で最初に条坊制を敷き計画的に形成された宮都といわれる藤原京。著者は長年この地の発掘に携わって来られた方であり、この本では日本書紀に出てくる断片的な記録と、発掘調査の結果を突き合わせることで浮かび上がってくる藤原京の輪郭を、分かり易く解説してくれています。とは言うものの未だその多くは地底に眠ってる藤原京、何十年にもわたって続けられる発掘の進展に伴いその場所、規模、形態の論議は変遷していきます。

まずは1970年ごろ言われ始めたのが岸藤原京説。この説では藤原京の範囲として中ツ道と下ツ道を東西の端とし、南北が横大路と阿部山田道を南北の端とした長方形の区間に条坊をめぐらし、その中央に宮殿を配置しているというもの。この説は中ツ道と下ツ道を北上すると平城京の朱雀大路と東端に至るといったつながりもうかがえることから長らく定説となっていた。
だがその後、この輪郭の外側でもさらに条坊の跡が次々と発見されるに至り、今はそれを踏まえた大藤原京説が有力とのこと。この説ではエリアは一挙に広がり東西、南北共に5.3kmの方形で、なんと平城京よりも広いということに。

ただこうして国家の威信をかけて形成された藤原京ですが、結果的には条坊を整えたものの館の集住は思うように進まず、排水の便が悪いため不衛生、さらにはその後新たに唐から入る情報に照らしても宮都としては物足りないといったこともあり、ほんの16年を経て、次の平城京へと遷都することに・・・

◆飛鳥の宮と藤原京 H31/2読◇

藤原京についてもう一冊の本、題して「飛鳥の宮と藤原京」。林部均著、吉川弘文館2008年の刊。
この本では時代をさらにさかのぼり、飛鳥の時代から続く宮殿とそれを取り囲む宮都の変遷を追っかけています。
まず宮殿についてはその内部構造における天皇の公と私の分離の進展度合いに注目し、同じ地に三代にわたって宮殿が設けられた飛鳥宮の改築過程で生まれたエビノコ郭が、後の藤原京や平城京の大極殿につながっていったのだと。
また宮殿を取り巻く初期の飛鳥では、豪族たちの館群が丘の斜面の等高線に沿って配置されていたものが、まずは南北軸の方向に改築、移築されていく過程に、街を計画的に整備しついには条坊制に至る萌芽が見て取れると。

この本は地図や付図も多く、中国の宮都設計の思想を取り入れながらも日本の事情とも重ねあわせながら、飛鳥京、藤原京、そして平安京へと変遷してきた日本の宮都の形成発達史が一望できる、まさに貴重なです。
ところで著者は一連の変遷過程を、上下水、排水、ゴミ処理、都市改廃の資材と廃材の行方といった“環境”に基軸をおいて再度研究していきたいと・・・ますます持って重厚で多層的な都市形成史となりそうで今後の著作も楽しみです。

◆最初の巨大古墳・箸墓古墳 H30/5読

放送大学のスクーリング授業として訪れることになり、その下調べにと手にした本なのですが、題して「最初の巨大古墳・箸墓古墳」。清水眞一著、新泉社2007年の刊。
この本では奈良県桜井市の箸墓古墳を含めて纏向遺跡一帯の遺跡群が、豊富な写真や地図を伴って解説されています。古墳や遺跡はいざ現地を訪れても遺跡は既に埋め戻されてただの野原、古墳も訪れて写真を撮ろうとしても大きすぎて輪郭不明の森か丘にしか見えないことも多い・・・それだけに航空写真や発掘時の写真が満載のこの本は、これから訪れようとする者にとってはありがたい一冊です。

◆読書の履歴《歴史・思想系》 1/2_b0050634_23332994.jpg纏向遺跡は1970年ごろから発掘が始まり、護岸工事を施した運河の跡や祭祀を行ったらしい建物等が相次いで発見され、広大な計画都市の様相を呈していること、さらには大量に発見された土器類の生産地が中国、四国から東海、関東ときわめて広範囲にわたっていること等から、この地こそはヤマト王権発祥の地ではないかと注目されるようになった所。
またエリアに含まれる箸墓古墳を初めとする前方後円墳の年代が3世紀の後半と推定されたことで、(それまでは4世紀からとされていた)古墳時代の年代区分を1世紀ほど塗り替えただけでなく、卑弥呼生存の時代に重なるためにことあるたびに卑弥呼との関係も取りざたされる、興味深いエリアです。

そこでさらに情報を求めて手にしたもう一冊の本、題して「邪馬台国がみえてきた」。武光誠著、ちくま新書266、2000年の刊。この本ではまず纏向の地が隆盛を極める手前の弥生末期の時代背景から解説が始まります。

2~3世紀の西日本の各地で相前後してまとまりを見せ始めた北九州、出雲、吉備、そしてヤマトの文化圏の様子とその交流の重なりが解説される中で、纏向遺跡については"後進の地でなかった大和"と題した一章を設けて更に詳しく解説されています。古墳や銅製品の形態の変化とその伝播の分布を分析することで各文化圏の前後関係や勢力の変遷が窺えるようなのですが、その一つとして纏向の遺跡は北九州よりはむしろ吉備の文化圏の影響を色濃く受けているとのこと。

各文化圏の首長が地域で連合体を形成しつつ文化を発達させ、貿易等の交流を重ねながらやがて広域な連合体が形成されていく。そしてその流れは列島全体を支配する王権へと収れんしていくのですが、それに呼応して本格的な大規模前方後円墳が各地に広まり古墳時代に入っていく・・・この本はそうした時代変遷のダイナミックなイメージがつかめそうな気がし始める有難い一冊でした。

◆大阪アースダイバー H29/2読◇

中沢新一著、講談社、2012年の刊。5千年の昔、大阪の地はほぼ全域が河内潟の底にあり、そのほとりには縄文人が住む世界であった。以来数千年、川が押し出す土砂は洲を広げそこをめがけて色々な由来と文化を持つ渡来人たちが層をなして住み着き、大阪の地は都市と文化を形成していく・・・
この本はその5千年にわたる都市形成のプロセスを神話、考古学、人類学、歴史学、民俗学とあらゆるものを駆使して語り上げた壮大な歴史物語です。

都市の形成にはいろいろなタイプがある。京都は中国由来の思想で人工的な南北軸を中心に形成されたが、東京は皇居を権力の中心として円環状に発達してきた都市。対して大阪は河内潟の縁の東西線上に自然発生的に形成されてきたことに特徴がある。それは太陽の運行、生命の生と死を基本とする自然観に基づく軸であり、軸上には太陽や生死にかかわる墳墓や社が配置されていった。
だがやがて5~6世紀の頃になると潟に突き出し南北に延びる上町大地の上に王権に纏わる南北軸が現れる。その両軸の和合を願って作られたのが四天王寺であり、そこにそびえる仏塔は両軸の交点で天に向かって伸びる垂直軸なのだと・・・

この本では漫才や浄瑠璃といった芸能、商人の町、墳墓、はては歓楽街やラブホテルの特異な集中スポットの由来といったことが次々と民俗学風の語り口で解説されていきますが、その一つの難波資本主義の由来も面白い。
古代の社会ではモノは全て贈与の形で取引され、モノと共に人格や相手への思いが重なって取引されることで深まっていく“縁”の世界であった。そこに現れたのが遅れて渡来してきた海人。当初は神社へ供え物を取り仕切っていたがやがてその余剰を市を開いてさばくようになった。このモノは神様への供え物が由来のため、人格や思いとは無縁で無機質な貨幣価値だけを持ったものとして交換されていく。これが商業、さらには資本主義の発端でありそこでは縁は断ち切られている。だが縁に変わるものとして生み出されたのが信用、暖簾であり、取り立てには厳しいが利益を社会に還元する(無縁を超える)超縁の世界なのだと。そしてこの話が現代の疲弊した資本主義にもおよび、超縁を結ぶことを忘れてただの無縁に終始しするのは本来の姿ではないと・・・

ところでこの本、読んでいてどことなくNHKの番組のブラタモリを思わせる雰囲気が漂っているのが気になり、調べているとありました。なんと「ほぼ日刊イトイ新聞」で糸井さん、タモリさん、そして著者の中沢さんがアースダイバーを話題に延々と盛り上がっている様子が掲載されていましたので、そのリンクを下記に。
    https://www.1101.com/nakazawa/2005-09-20.html

◆中東から世界が崩れる H29/1読

◆イスラム国の野望 H28/10読

 この2件はまとめて “イスラムの国あれこれ” のコーナーに移設ました。

 
◆民族という名の宗教 H28/10読◇

なだいなだ著、岩波新書204、1992年の刊。そういえば著者のなだいなださんがお亡くなりになってもう三年、そんな思いもあり手にした本なのですが・・・

この本では人類が始まって以来の、人が集い群れを成しその群れをだんだん大きくしてきた中で、人を集めて束ねる力は何だったのかといったことが、軽妙な語り口でつづられています。
まずは親族で集まり、それが氏族の集まりとなり、やがて民族の単位となり、さらには国家や国家を超えてつながる帝国、宗教圏、(社会主義や資本主義の)陣営へと人はひたすら大きくまとまることで覇を競ってきた。そしてその都度、その規模に見合った凝集力を高めるための旗印、信仰、儀式、教義を生み出してはきたが、それらはいずれも考えてみると根拠があいまいで集団幻想ともいえるものでもあったと。

例えば血縁を基にしているとはいえ氏族集団ともなると家系を辿った血縁関係はあいまい。また国民国家意識を高揚させるとは言っても構成民族は複雑で文化も入り混じり、アメリカ人とか中国人とかいった人種がいるわけでもない。従って国家や陣営といった上位概念の集団はいったんほころび始めるといとも簡単にもとの民族意識や氏族意識の世界に戻ってしまう。
この本はソ連邦が崩壊し社会主義の束ねが外れ、ユーゴスラビアに代表されるようにソ連周辺国が一挙に民族意識の世界に回帰し、紛争が多発する中で書かれたこともありその説得力には思わず引き込まれてしまいます。

ともあれ一時は世界の半分を束ねた社会主義なるものが崩壊し、その主義がもはや無用の長物、粗大ごみとして捨てられようとしている真っ最中にあって、なんとなだいなださんは"いや捨てるのはもったいない、この主義が持っていた力の何某かはリサイクルが可能”と。

このムーブメントは「万国の労働者よ団結せよ」とのスローガンの下、一時とは言え民族や国家を超えた連帯を成しとけたことは事実。このスローガンの「労働者」の三文字を何かに置き換えるならこのシステムの再利用は可能なのではないかということのようです。
さてこの三文字を何にするか・・・なだいなださんは生前「老人党」を結成しておられたのですが・・・だとすると「万国の老人達よ団結せよ」を旗印にすると、また新しい地平が見えてきたりするのかもしれません。

◆シルクロードと唐帝国 H28/9読◇

森安孝夫著、講談社“興亡の世界史05”、2007年の刊。1千年紀の中央ユーラシア、そこでは北の草原から次々といろいろな遊牧騎馬民族が台頭し、それが南の農耕民族と遭遇することで対決や共存を繰り返えすとともに、シルクロードを支配する商いの民もまた東西の文化の交流や文物交易を担うことで影響力を強めていく・・・この本ではそうした様子がダイナミックに描かれています。

中央ユーラシアとはバイカル湖よりさらに東の大興安嶺からアラル海、カスピ海を経て黒海北岸のウクライナ平原までを貫く領域であり、その東西を貫くように草原と砂漠のベルト地帯が続いているが、そこは遊牧地帯、農耕地帯とその交雑地帯が層をなして連なる地帯でもある。そしてこの交雑地帯こそは北の遊牧騎馬民族と南の農耕民族が出会い、衝突と融合を繰り返す中で色々な民族や文化が入り混じった隋や唐のようなグローバルで世界帝国ともいうべきものが興亡を繰り返す国家揺籃の地であった。

そしてそこではシルクロードが大きな役割を果たしていた。シルクロードとは“天山山脈の近辺を数本走る西域への道”と言った程度のものではない。中央ユーラシアのほぼ全域にわたって東西のみならず南北にも枝を広げて多様な文物や文化が行きかう面的なシルクロードネットワークとでもいうべきものであった。そしてそこで縦横無尽の活躍をしていた最大の勢力がソグディアナを故郷とするソグド人であったが、シルクロードの隅々にまでコロニーを持ち、ただ商いに長けるだけではなく高度な情報力やキャラバン自衛由来の軍隊を有し、いろんな民族との交渉力を兼ね備えた集団であった。そのため自身で国を作り覇を競うことはなかったがあらゆる勢力の奥深くに浸透して影響力を発揮し、色々な国家が興亡を繰り返してもソグド人のみは影響を持ち続ける存在であり続けた。

だがそのソグド人も1千年紀の終わりごろには姿を消していく・・・しかしそれは大河がやがてたどり着いた砂漠にしみこみ姿は消すが伏流水となって流れ続けるのに似て、滅亡ではなく中央ユーラシアの隅々に融解していった帰結である・・・一方唐帝国の方は安史の乱以降はもはやグローバル帝国の様相はなく、金で国家の輪郭と安寧を買うただの国家になりはててしまった・・・などといったことがたっぷりと描かれていて、中国視線のアジア史とは全く趣の異なる壮大で感動的な一冊でした。

◆多神教と一神教 H28/9読◇

本村凌二(りょうじ)著、岩波新書967、2005年の刊。太古の昔、人がまだ意識や自我を持たなかった頃、人は耳元にささやきかける神々の声に従い神々と共に生きていた。だがやがて意識や自我の芽生えと共にそのささやきは聞こえなくなり、変わりに人は自身の意識の中にその気配を探し求め言葉に載せることで人々と共有するようになった。

副題に“古代地中海世界の宗教ドラマ”とあるようにこの本では、メソポタミア、エジプト、そしてギリシャからローマへと続く人類と神々のかかわりが解説されていきます。
(以下は勝手な要約で恐縮ですが・・・)幾多の民族や部族が交流と興亡を繰り返す中で、民族により名は違えども同種の神は収斂し、統合されていく。そうした中で人々はやがて神々の背後にあってすべてを取り仕切る全能の神をイマジネーションするようになる。それは概ね太陽神とそれに寄り添う女神の形をとることになるが、全ての源で威厳はあるが親しみにくい全能の神とは異なり、それに寄り添い包容と慈愛い、そして豊穣を担う女神の存在は人に神への親しみと安らぎをもたらすものでもあったに違いない。

だがそうした中で一部のあまりにも過酷な運命を生きる民族の中から、女神の慈愛などは待てないと全能の神に“己を律して生きるなら救済してくれるか”とばかりに直談判の契約に及ぶものが現れた・・・旧約、新約の一神教はそうして生まれたものではなかったかと。言われてみるとこうした一神教では女神的なものが弱く、ともすれば慈愛や寛容よりも父性的な戦いに明け暮れてきた感はありますよね。

また著者は一神教が成立した頃がアルファベットが生まれた時代に重なることに注目し・・・幾多の事象を象形文字であらわすヒエログラフは一つ一つの文字に言霊が宿るために幾多の事象を表そうとすると数千種にも及んでしまう。対して個々の言霊は一旦切り捨てたった30個ほどのアルファベットで森羅万象を表現する全能の表音文字を生み出したプロセスは、個別具体の事象を担う神々を全能の神として抽象化していく過程と同じ心的なプロセスではなかったかとも。
この本はしなやかな文章で独特の雰囲気が漂う、まさに5千年に及ぶ壮大な心の考古学です。
 なお“多神教、一神教”については他にも一塊の記事が別コーナーに・・・ 


◆道が語る日本古代史/◆古代道路の謎 H28/8読
◆道路の日本史/◆完全踏査古代の道 H28/8読
 この2件はまとめて “日本の昔、あれこれ” のコーナーに移設ました。

◆古代都市平城京の世界 H28/8読
◆古代飛鳥を歩く H28/6読
 この2件はまとめて “日本の昔、あれこれ” のコーナーに移設ました。

◆シルクロードの古代都市 H28/6読◇

加藤九祚(きゅうぞう)著、岩波新書1444、2013年の刊。副題に“アムダリヤ遺跡の旅”とあり、この本ではネパール高原やヒマラヤ山脈に連なるアフガニスタンのヒンドゥークシュ山脈を源とし、中央アジアを西に2574kmにわたって流れてアラル海にそそぐアムダリヤ(アム川)と、その上流のバクトリアの遺跡について紹介してくれています。

まず序章としてアムダリヤとアラル海の地形や風土が紹介されるのですが、かつては世界第4位の広さを誇っていたアラル海が一大灌漑事業により1960年を境に一挙に干上がり、湖水面積が1/5まで激減してしまった経緯が紹介されています。川の上流で水量の1/4を分岐させ1100kmに及ぶ運河を作り広大なエリアを綿花畑に変える、100mも揚水して高地に運河を作り都市を潤す、だがその結果一方では湖水を干上がらせ広大な塩害の地も生み出してしまう・・・強大な計画経済国家だからこそできた、そしてしてしまった20世紀最大の大地改造、自然破壊の結果です。

で、本題のこの川の上流バクトリアの地は、ユーラシアの西とインドや中国をつなぐ要衝の地であり、それだけにアケメネス朝、アレキサンダー大王東征、クシャン朝といろいろな勢力の侵攻を受け、何重にも文化の融合を重ねてきた土地であり、その様子がうかがえる遺跡が次々と発見され調査が進んでいると。
いずれの遺跡もヘレニズムの影響は強いのですが、そのひとつ、アイハヌムはアレキサンダー大王東征の後、グレコ・バクトリア王国に入植したギリシャ人中心の都市であったらしく、街の姿は円形劇場、神殿とギリシャの街にそっくりの造りとなっているとのこと。
対してタフティ・サンギンはギリシャ人とバクトリア人が共存していた街であり、そこでの神殿の造りや推定される儀式からギリシャ神とゾロアスター教の風習が見事に融合している様子が明らかになってきたと。
そこでゾロアスター教についても1章を割いてくれていて、原ゾロアスター教、その一大改革者であるツァラトゥストラの生涯、そしてその後のゾロアスター教に続く変遷が詳しく解説してくれていて、これも読みごたえのある1章となっています。

それにしてもなじみのない地名のオンパレード。ならばと付図の地図を拡大コピーして横に置き、さらには地名の迷子になりながらもグーグル地図の衛星画像を拡大したり縮小したりしながら読み進めるうちに(一旦場所が特定できて超拡大すると遺跡の輪郭がくっきりと見えて感動です!)、あこがれの中央アジアに少しは足を踏み入れた気分がし始める、ありがたい一冊でした。
◆読書の履歴《歴史・思想系》 1/2_b0050634_23402483.jpg
ところでアラル海やゾロアスター教についてはこのブログでも以前に駄文を・・・     アラル海、 ゾロアスター教

そしてこの本の著者、何と御年94才とのことなのですがその波乱万丈の経歴やご活躍のご様子を・・・     新聞のインタビュー記事


▼2016.9.12追記 この本の著者、加藤九祚さんが調査の旅先のウズベキスタンでお亡くなりになったとのニュースが流れています。94歳とのこと、ご冥福をお祈り申し上げます。
    http://www.asahi.com/articles/ASJ9D6GZKJ9DPTFC01K.html

      
このページはさらに続きます⇒

by C_MANN3 | 2016-12-16 00:00 | Comments(0)
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