[2011.3.25掲載] 大地震から2週間たってなお、先ほどもM6を超える余震のニュースが流れていましたが、被災地の皆様の大変な状況に追い打ちをかけるかのように繰り返す寒波、広がる放射能汚染・・・せめて天候だけでも早く穏やかになればとお祈りするばかりです。
▼出口の見えない福島第一発電所・・・ 今回の大地震では原発のダメージが困難をさらに深刻なものにしていますが、原子炉の冷却停止は一進一退。やっと峠を越えたかに見えていたのですが復旧作業での被ばく、野菜汚染、飲料水汚染、そして土壌汚染と益々思わしくない状況となりつつあります。 それにしても福島第一発電所では、効き目のない対策が1個ずつ小出しにされている感じでどんどん状況が悪くなっていく感じも。 いろんな展開を想定して第2弾、3弾の策が並行手配されているといった“司令塔存在”の気配がない。 海外を含めて心配する周りからの技術支援や機材の提供を断ったという話は論外ですが、刻々とあらわになる事態を前にして明日あさっての状態を推し量り、必要な機材や投入のタイミングを想起する人、それに合意する人、執行する人・・・そうした人たちの連携の歯車が回っている感じがしない。 ことの発端は自然災害だったとしても、どうやらこの不可思議な展開の顛末は人災の様相が濃くなりつつある・・・ 天災のようでいて人災、高度な技術マターのようでいて組織心理の問題が潜んでいそう。これでは危険を冒して奮戦している現場の人にも、広がる放射能汚染の中で逃げ場のない市民にも展望が開けない。 こうした背後に隠れていそうなものは、いずれ腕利きのルポライターやドキュメンタリー作家によってその経緯が露わになる日が来る。奥の院の当事者の方達にはそうしたドキュメントで名前が出されても恥じることの無い判断や采配をお願いしたいですよね。 市民の側は二転三転する記者会見と表に出る現象だけをただひたすら見守り、一日も早く事態が好転することを祈るしかないのですから・・・ ▼加えて繰り返される東京電力の計画停電・・・ 「明日の朝から実施します」と通告されて突然始まった計画輪番停電・・・交通信号、IP電話、自宅救命医療器・・・すべてを強制停止させる今回の方式は数日間はやもう得ないとしてもまずいですよね。こんなことは続けられないし方法は他にもあるはず。 とは言うものの繰り返して襲う寒波、立ち上がらない発電所を背景に計画輪番停電はスタートし、日一日と回を重ねるごとに予想通りの弊害が浮き彫りに・・・ だったらせめて東京電力は需給のひっ迫具合をリアルタイムでWeb公開してほしい・・・などとTwitterで咆えていたらなんとそれが始まりました。 30分刻みで刻々の需要と発電余力、そして前週同曜日の推移のグラフを期待していたのですが、結果は一時間刻みで対比のグラフは昨日分と前年相当日。 気温も何曜日かも判らない前年相当日では参考にはなりにくいのですが、それでも眺めていると本当に節電が必要なタイミングなどが掴める。 (そのグラフはこちらに) そして案の定、朝6時から始める不必要性も顕になり開始時間は9時から、そしてやがて昼からへと変更に。やはり「見える化」は見るほう、見せるほう双方に合理性を促すといった効果があるようです。(2011.3.25) * [2011.7.5載] 今回の旅は旧ユーゴスラビアのアドリア海沿岸諸国。スロベニア、クロアチア、ボスニアヘルツゴビナ、そしてモンテネグロと、ディナル山脈に沿って延々600kmにわたって延びる国々の自然公園や海洋都市国家の旧市街地区といった世界遺産を転々と・・・ 暑いですが湿気が無いのでさわやか、そしてバルカン半島全体が石灰岩で覆われたカルスト台地ということで何処も息をのむ景観の連続でした。 次のコラム⇒空白
by C_MANN3
| 2024-08-11 03:25
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