5/05 ◆ゴールデンウイークのソーラー 2018

5/5掲載: "エネルギー"のコーナーへの新着記事です


【2018.5.5】 今年も年間で電力需要が最も低くなり、ソーラーの受け入れが困難となるゴールデンウイークがやってまいりました。
そうした中で九州電力のみは日々の“でんき予報”でエリア需要とソーラー発電を併せたグラフを公開してくれており、その様子がリアルタイムで見て取れます(左図)。

結果として今年のエリア需要に対するソーラーの比率が最も高くなったのは5/5の12時台で、ついに83%をマーク。一昨年が69%で昨年が73%だったので、年々厳しくなっていることが良く判ります。
そうした状況で最大限のソーラーを受け入れるための手立ては、昨年の右図にもあるように、まずは火力の抑制、そして揚水発電の揚水動力への退避と、さらに広域連携線を使っての他エリアへの放出ということになります。ただ今年は原発の稼働が昨年より1基少ないタイミングだったことが多少の救いとなった可能性があります。

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ところで右図の昨年の4/30は、九州電力が“ソーラーと九州電力の総発電量との比率が73%で最大だった”と発表した日なのですが、エリア需要に対する比率は実は69%でした。この差は比率を算出する分母に新電力の発電を含むか否かの違い。そしてこの差が今後の一つのポイントとなりそうです。
ソーラー受入れのために火力を絞る際、自前の火力は任意に絞れますが、他社である新電力の火力は一存では絞れない、つまり新電力のシェアが大きくなるとソーラーの受入れにとっては阻害要因となりかねない。

ともあれ(たぶん)無抑制で80%をも超えるソーラーの受け入れを達成したことは九州電力ならではの快挙ですが、来年はさらに厳しい状況となりそうです。
来年はソーラーがさらに増え、新電力のシェアも増える。そしてなによりゴールデンウイークのころには九州電力の原発は4基動いている可能性が高い。しかも広域連携線で放出しようにも今までそれを大量に受け入れていた関西電力でもたっぷり原発が動いていて大量の受け入れは期待できないかもしれない。

となるといよいよソーラーの出力抑制や新電力への火力絞りの協力要請ということになるのでしょうが・・・“自分の所で原発をフル稼働させておいてそれは無いでしょう!”との声が上がることは必至。どうやらソーラーをさらに増やしていくためには来年が一つの山場となりそうです。
by C_MANN3 | 2017-12-29 22:00 | Comments(0)
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