◆意思決定の技術

ダイヤモンド社から、いろいろな意思決定論をを集めた本が出ました。題して「意思決定の技術」、2006年刊。
数ヶ月前に出たばかりの本ですが、内容的にはこの10年間で月刊誌ダイヤモンド・ハーバートビジネスレビューに取り上げられた意思決定論の内、今なお人気の根強い8編のセレクト集です。

意思決定論、「学」としては合理的で、数理科学的な意思決定の方法論が優勢なのでしょうが、現実の意思決定では・・・

★データを集めて分析し、合理的に選択肢を準備されても最後の決断は直感に頼らざるを得ない。
★世の中の変化が激しく複雑化を増してくると、合理的な分析が整う以前の状態での決心も必要。
★日常ふっと浮かぶアイディアや構想が調査や分析の裏付けが取れないといって葬られることはもしかすると致命的なチャンスロス。

となると、直感的な意思決定を非合理と言って無視、排除するだけでは奇麗ごとに終わってしまう。ここはひとつ直感的意思決定そのものを科学的な吟味の対象とし、妥当性を高めることが現実的。
ということで、8編の中でも大半は直感的意思決定の心理的メカニズム、生産的な対話の重要性、直感が陥りやすい心理学的エラーの回避策と言ったことに割かれておており・・・

こうした理論をじっくり味うことで、日ごろから自身の直感の質を向上させ、良質な対話ができる風土を作っておけば、それが日常の意思決定の安定化につながるかも・・・といった期待を感じさせてくれる一冊でした。(2006.4.24)
by c_mann3 | 2010-01-12 00:00 | 組織心理学の心象風景 | Comments(0)
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