ダ・ビンチコードの映画が封切られ、テレビの関連番組や関連書籍の出版がにぎわっています。
それに対峙して世界各地でこの映画の上映反対の運動も盛り上がり、ついに中国では上映禁止となったとか・・・ 以下は映画ではなく、関連情報での雑感ですが・・・ イエスには一人の女性が寄り添っていた・・・イエスの死後ヨーロッパに渡ったその女性、マグダラのマリアはやがてイエスの子サラを出産、二人の存在は各地で信仰の対象として受け継がれていく・・・ 敬虔な信者の方々には許しがたい話だとしてもわれわれのような立場の読者には、生き生きとしたイエス像が浮かび上がってくるようで新鮮です。 “Q資料”を扱ったバートン・L・マック著「失われた福音書」ではイエスが犬儒派の賢者として描かれていて、マリアの話は出てきませんが、そうした女性が寄り添っていたとしても不思議ではない雰囲気を感じてしまいます。 いろいろな福音書についてはこんなサイトも・・・ http://www.godsimmediatecontact.org/kannon/news/no81/d-1.htm このサイトのタイトルは「失われた書」・・・マックの「失われた福音書」とタイトルは似ていますが、文面の趣は全く異なります。次々と発見される古文書も読み解く人の立場でいろいろな色彩を帯びるということなのでしょうか・・・ 当初は娼婦として扱われていたマグダラのマリアも1969年、バチカンにより聖女として認定されました。キリストを慕う20億の信者の思いの軌道修正は容易ではないでしょうが、この内の10億のカソリックを率いるバチカンには調査部門があり50年、100年といった長期にわたる調査や審議を続けては、新たな見解を打ち出し続けているとか・・・ いろいろな福音文書が発見され、聖書研究が積み重ねられていくと・・・いずれバチカンがこうしたことも認める日が来るのかもと思ったりもします。たとえそうした日が来たとしてもそれで“物語福音書”の物語としての価値が損なわれたり、イエスの輝きが失われたりといったことにはならないですよね。(2006.6.15)
by c_mann3
| 2006-11-14 00:00
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