カテゴリ: ・・・風にまかせて・・・( 115 )

・・・ 風にまかせて ・・・

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2007.4.10開始
 《クオリアの風景》、《組織心理・・・》、《ユングの裾野の・・》の三つのカテゴリーを設け、全体として章節の構成になることを願っていろいろと書いてきましたが、このあたりでもうひとつ、章節の構成にこだわらずに雑感が書けるフリーな“別館”を設けてみることにしました。
風にまかせて・・・思いつくままに。意外とこのコーナーが本来の“クオリアの風景”になるのかもしれません。

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《 このコーナーの新着記事にダイレクトアクセス 》

☆11/03☆  追記コーナー“読書の履歴”今回は「人間の限界」等を

★06/18★   “6.18朝、我が家にも激震が・・・”
★05/20★   “放送大学、再入学第三年次の近況”
★12/24★   “2017年のクリスマス・・・”
★11/30★   “放送大学、再入学第二年次の近況”
《 後は類似記事をブロックごとに一気読みできます 》

▼まずはブロックの一覧です。
 まずは身近な記事から・・・
 ◆《放送大学編》
 ◆《ほっと一息、閑話休題編》
 ◆《たまに海外、旅の記録編》

 後は“風にまかせて”いろいろと
 ◆《日本の今、あれこれ》
 ◆《日本の昔、あれこれ》
 ◆《ロシアあれこれ》
 ◆《ユーラシアの歴史》
 ◆《イスラムの国あれこれ》
 ◆《その他の国あれこれ》
 ◆《経済史や文明史》
 ◆《TVドラマや映画》
 ◆《その他の記事》
 ◆《ブログの履歴》
上記一覧のブロック名か、下記一覧の“ここから読む⇒⇒” をクリックするとそのブロック内の記事をスクロールのみで一気にお読みいただけます。

▼各ブロックの終端の写真は我が家のアルバムから、ほっと一息の“水辺の風景”です。 (クリックで拡大します)
▼以下は各ブロックの明細です
・・・まずは身近な記事から・・・

 《放送大学編》 
ここから読む⇒⇒ ◆放送大学、再入学第三年次の近況  ◆放送大学、再入学第二年次の近況
         ◆放送大学、再入学第一年次終わる  ◆放送大学、まずは無事に卒業・・・ 
         ◆放送大学、第4年次に・・・    ◆放送大学、第3年次に・・・
         ◆放送大学、第2年次に・・・    ◆放送大学、選科履修生に・・・
         ◆学を志す・・・卒業、中退、そして独学 ◆「放大感動の講義集」 ⇔2/20追記

 《ほっと一息、閑話休題編》 
ここから読む⇒⇒ ◆お食い初め、そして温泉・・・   ◆6.18朝、我が家にも激震が・・・  
         ◆2017年のクリスマス        ◆海辺の温泉・・・第三弾
         ◆ベイクルーズで潜水艦に遭遇    
         ◆海辺の温泉・・・第二弾      ◆迷走台風の合間に・・・
         ◆二人そろって仲良く節句!     ◆小江戸の町並み・・・
ここから読む⇒⇒ ◆新緑に映える白い藤・・・     ◆巨大なキャンパスがご近所に・・・ 
         ◆南無曹洞宗大本山永平寺・・・   ◆大迫力の司馬遼太郎記念館・・・  
         ◆クリスマスでキウイの威力・・・  ◆そして今、遅咲きの桜が・・・

 《たまに海外、旅の記録編》 
ここから読む⇒⇒ ◆ハロン湾、ミーソン西域への旅   ◆アドリア海沿岸諸国への旅・・・
         ◆アンコールワット再訪・・・    ◆中欧ヨーロッパへの旅・・・
         ◆バリ、インドネシアへの旅・・・

            
・・・後は“風にまかせて”思うことをいろいろと・・・

 《日本の今、あれこれ》 
ここから読む⇒⇒ ◆豊洲市場、欲しいもう一つの議論  ◆「日本企業にいま大切なこと」   
         ◆「TPP亡国論」と思考停止    ◆変わる世界、立ち遅れる日本 ・・・
         ◆増税による経済の活性化・・・?  ◆世界を知る力・・・知を志す覚悟
         ◆国家戦略・・・          ◆まぶしく輝いていた国、日本、米国
         ◆謝らなくなった日本人・・・
 《日本の昔、あれこれ》 
ここから読む⇒⇒ ◇大阪アースダイバー        ◇平城京、そして飛鳥・・・
         ◆日本の古代の道・・・

 《ロシアあれこれ》 
ここから読む⇒⇒ ◆通りすぎて行ったプーチン・・・  ◆甦れ、わがロシアよ
         ◆連邦崩壊前後の経済政策
         ◆美しすぎるクリミアの検事総長!  ◆ロシア、クリミアを編入・・・
         ソルジェニーツィン・・・     ロシアの論理・・・

 《ユーラシアの歴史》 
ここから読む⇒⇒ ◇シュメルの世界          ◇中世シチリア王国
         ◇シルクロードと唐帝国       ◆テュルク系遊牧民の帝国、突厥
         ◇シルクロードの古代都市

 《イスラムの国あれこれ》 
ここから読む⇒⇒ ◇中東から世界が崩れる・・・    イスラム国の野望・・・
         ◆叡智の源、地中海世界ふたたび   イランはこれから・・・
         ◆「ドバイの憂鬱」・・・       ◆ムスリムの世界旅行記、二編

 《その他の国あれこれ》 
ここから読む⇒⇒ ◇巨龍の苦悩・・・         ◆中国経済の正体・・・
         ◆躁の時代、中国・・・       ◆中国の「こども民主主義」・・・ 
         ◇物語 チェコの歴史        ◇物語 ウクライナの歴史
         ◆夢想:領空侵犯・・・       ◆スエーデンはなぜ強いのか     
         ◆仏教への旅、ブータン
 《経済史や文明史》 
ここから読む⇒⇒ ◇ポヒュリズムとは何か・・・    ◇なぜ豊かな国と貧しい国が・・・
         ◇ブレイクアウト・ネーションズ    ◇問題は英国ではない、EUなのだ
         ◇資本主義の終焉と歴史の危機    ◇近代世界システム論・・・
         ◆歴史の終わり・・・        ◆100分で「平和論」・・・
ここから読む⇒⇒ ◆「ユーロ」、危機の中の統一通貨  ユーラシア胎動・・・
         ◆金融恐慌とユダヤ・キリスト教   ◆ロスチャイルド、通貨強奪の歴史
         ◆市場は制御できるものなのか・・・ 

 《TVドラマや映画》 
ここから読む⇒⇒ ◆海賊とよばれた男・・・      ◆「杉原千畝」そして「海難1890」
         ◆映画「サロゲート」・・・     
         ◆「天地人」、母と子、そしてユング ◆ドラマ「ハケンの品格」、終わる。
         ◆ほかにも映画の記事はいくつか・・・

 《その他の記事》 
ここから読む⇒⇒ ◆ご冥福をお祈り申し上げます。  ◆時代のスクランブル交差点・・・

 《ブログの履歴》 
ここから読む⇒⇒ ◆アクセスがついに7万件に・・・ ◆アクセスがついに6万件に・・・ 
         ◆このブログがついに10周年に
         ◆ついにアクセスが40000に・・・ ◆アクセスカウントが30000に・・・
         ◆ついにアクセスが20000件に   ◆ついにアクセスが10000件に

by c_mann3 | 2016-12-30 01:00 |  ・・・風にまかせて・・・ | Comments(1)

◆追記コーナー:読書の履歴◆


◆追記コーナー:読書の履歴◆

最新追記:11/3

【2015.9.8開始】 追記コーナー《読書の履歴》、一冊読むごとに何がしかの痕跡を残していければとこのコーナーを設けました。先ずはメモとして追記していきますが、いずれその中から独立した記事として仕立て直すものもあるかもしれません。
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新たな追記
暇にまかせて読書三昧の日々は続いているのですが、ここにその痕跡を残す作業が滞っています。どうやら今年も時々思い出したようにさかのぼってまとめ書きをすることになりそうです。
◆人間の限界 H30/9読

 さるお方から勧められて手にした本なのですが、題して「人間の限界」、霜山徳爾著、岩波新書917、1975年の刊です。

人にとって限界とは何なのだろうか。「頑張りましたが、もう限界です」と耐え難い苦難の中で遺書をしたためる人がいる一方で、何の起伏も無い無為な毎日に限界を感じる人もいる。
人生に意義を見つけることができるなら、あるいは達観できるならと人はいうが、それは容易ではないし、おそらくはそれで救われるものでもない。
しかもそうした限界を終わらせることができたとして、その向こうにあるのは何なのか。人の心は限界の手前で希望と絶望の間を揺れ動く。

この本はそうした人の姿を古今東西の書籍の中から抜き取ったおびただしいフレーズ、そして時には心病める人の叫びの言葉をも並び立ててしなやかな文体で紡んでいきます。
話はまず、手や足や瞳、まなざし等、身体に纏わる可能性と限界として語られていきます。人類は2足歩行を手に入れたことで大地に立ち、そのおかげで手の自由を得、まなざしは遠くをとらえられるようになった。だが重力にあがらって立ったことにより重荷を背負うことにもなった。そして足元が揺らぐとめまいを引き起こすことにもなる。自由の手はものを生み出す一方で悪に手を染め厄介を招くものでもある。そうして歩む道は限りが無いようにも見えるが、いったいその先にあるものは何なのかといった不安も引き起こす。

限界の手前の不安、そこを限界とはしたくない執着・・・そうしたことを抱えながら歩む道にもやがて人には命としての限りがあり、ついには限界を超える日を迎える。その時人は限界の前後に区別はなく、ただ切れ目のない無限の世界が広がっているだけだったのだと思い至るということなのでしょうか・・・

と勝手な要約をしてしまいましたが、この本、読んでいてどことなくフランクルを思わせると思っていたところ、本の奥付の著者欄ではフランクルの「夜と霧」の訳者と紹介されています。読み終えて何かの結論が得られるわけではないのですが、この本の流れるような文章に身を任せ、しばしの間だけでも限界の手前をさまようのもいいのかもしれません。

◆世阿弥 H30/6読

放送大学のスクーリングで「中世の宗教文化」を受講する機会があり、その講師の著作ということで手にした本なのですが、題して「世阿弥-心身変容技法の思想-」。鎌田東二著、青土社2016年の刊です。

まずはこの本の副題にある心身の変容とはいかなるものなのか。それは勝手な要約をさせて頂くと・・・
人はある種の場に身を置いたり、何かの行為に没頭することで、邪念や日常から解放され、心身のありようを整えたり、困難を乗り越える力を得たりする。
変容へのプロセスは、一人で行うこともあれば集団で行うこともある。宗教儀式の形をとりトランス状態を伴うものもあれば、果てしなく続く文武諸芸の修練の形をとることもある。そうして変容を遂げた心身を持って人は困難な事態にあっても人生に立ち向かっていくことができる・・・ということなのでしょうか。

この本では世阿弥の生涯と彼が体系づけた申楽を軸におきつつ、洋の東西の宗教儀礼や求道的な心身鍛錬の様を広範囲に俯瞰することで、心身変容の諸相、そして変容技法の共通項を浮かび上がらせてくれていますが、そのいくつかを列記すると・・・

場としての洞窟。古くは古代人が壁画をのこした洞窟、天岩戸、弘法大師が籠もった室戸の洞窟。洞窟は魂を鎮める場であるとともに新たな命を生み出す象徴の場でもあります。

静寂の中の音。縄文時代の石笛、修験者が深山で奏でるほら貝・・・静寂の中で響き渡る音は心身にしみわたり魂を揺さぶります。

集団が巻き起こす場。立体音響に包まれて果てしなく繰り広げられる踊り、スーフィーのセマー(旋回舞踏)やズィクル(唱念)、仏教の踊り念仏や声明・・・その中に身を置けば、そこはもう別次元の世界なのかもしれません。

身を限界に置く。千日回峰行や果てしない巡礼の行脚、身を限界に置いたり危険な状況に置く事もまた技法となるようです。

更には時代が変容を促すということもあるようです。時代は統合・建設(古代、近代)の時代と分裂・崩壊の時代(中世、現代)を繰り返しており、分裂・崩壊・激動の時代にこそ変容が求められるが、世阿弥が生きた中世という時代は正に激動の時代でありました。従って彼自身も人生の浮き沈みの中で変容を余儀なくされていくのですが、だからこそ彼が生涯をかけて生み出した申楽にも、鏡の間を持った舞台の構造、仮面や楽曲の活用、演者の役回り、そして演目といったところに、心身変容の神髄がたっぷりと含まれているとのこと。

この本が描く変容の世界はユングなどが描く変容とはやや雰囲気が異なりますが、心理療法においても音楽療法、演劇療法といったものがあることを思えば、通底するものがあるのでは、とも思います。
ところで著者の鎌田東二さん、丸二日間に渡る放送大学の講義では休憩時間に入ったことも気が付かずにあふれ出る中世解説の中で、突然カバンから取り出した縄文の石笛の音がするどく教室内に響き渡つたりもして・・・この講義自体もまた異次元の世界でした。

◆中動態の世界 H30/10読

“中動態”・・・斉藤環さんのtwitterで発見したこのなじみのない言葉が気になり手にした本なのですが、題して「中動態の世界」。國分功一郎著、医学書院2017年の刊で副題に“意思と責任の考古学”とあります。

この本によると中動態とは、英語などの文法に出てくる能動態、受動態に類する言葉のようであり、英語を始め現代のインド・ヨーロッパ語系の言語では使われなくなっているもの。ただスペイン語には一部その痕跡が残り、古代ギリシャ語では頻繁に活用されているとのこと。
そしてその意味するところは“(主語の)意思によってした”わけでもなく、“何者かによってされた”のでもない、“気がつくとそうなっていた”という状態を表すものなのだと。それは主語も無く、意思もなく、責任も伴わない、ただ“そうある”のみの世界であり、実は“依存症”の人が自身の状態を訴える言い回しとして頻繁に使われているものでもあると。

中動態は言語の歴史においては能動態や受動態よりも古く、原初の動詞を多用に活用せしめる用態として使われていたのだが、あるころから“人の行為には意思と責任が伴うべきもの”といった人間観の台頭により、それがあいまいな中動態はいつしか消滅し、能動か受動かを厳しく選別する言語体系が幅を利かせるようになった。
だが言語の体系は人が生きる時代を反映して形を変えるものではあるが、一方でその言語が人を拘束しはじめる。この変化によって人は何かにつけて意思や責任の念に付きまとわれ、生きるに息苦しいものとなったのだとも。
なるほど、だからこそその息苦しさからはみ出した依存症の人々には中動態を思わせる言葉があらわれるということなのでしょうか。

この本では中動態が何たるものであるかを、人の心の在りようとの関わりを含めて解説した上で、行為の主体であることやその意思、責任にはこだわらずにあるがままを表現し、それに生きた中動態の世界はどうやら本来の人の心性のマッチしたものであったと。従って原初のそれを理解し今に活用できるなら、少しは人生が生きやすいものになるのではないかと締めくくっておられます。

ところでこの本ではその中核部の大半のページが古代ギリシャ語は言うに及ばず、サンスクリット、パーリー語と広範囲な古代言語の文献に分け入り、その中で中動態が使われている様相の分析、検証が繰り広げられていて、正に言語の考古学といった趣の一冊となっています。
その分難解ですが・・・実はインド・ヨーロッパ語系の最初の言語(紀元前3000年ごろ、ウクライナの辺りで生まれたらしい、共通基語として想定されているもの)には動詞は無く、名詞だけで構成されていた。そしてその後、動詞が現れたが当初は中動態の様式で活用されていた等々、面白い話もいくつかちりばめられています。

ところで読んでいて思ったのですが、インド・ヨーロッパ語系とは異なる日本語、そしてそれを使って生きている日本人は、(例えば文章に主語が必須ではない、意思や責任をあいまいにする等々)もともと中動態の世界に近い所にいるのではないかなどと、ふと・・・

◆心がつながるのが怖い H30/3読

 意味深なタイトルに魅せられて思わず手にした本なのですが、題して「心がつながるのが怖い」。イルセ・サン著、ディスカバー21社から2017年の刊。著者はデンマークの女性で、牧師出身の心理療法家とのこと。

人はしばしば人生から目を背けるために自身の心(感情、思考、認知、願望)を鈍らせ、他者との距離を置こうとする、そしてそのためにいろんな戦略を駆使するものだと。
それをフロイトは自己防衛といい、認知療法ではコービングと称しているが、自己防衛は本来、非常事態を切り抜けるための戦略であり、一時的な措置としては役に立つし、悪いものではない。だがその戦略を無意識に採るときに問題が起こる。

自己防衛は自分の内面に対して起こるものと、他者に対して起こるものがあるが、この本の前半ではそうした自己防衛が人生の比較的早い段階で発生し定着してしまう様子が種々の弊害の事例を交えて解説されていきます。そして後半ではそれを自覚し、取り除き、本来の自分に戻っていく道筋がセラピーの場面を例示しながら紹介されていているのですが、平易な文章で語られていて読みやすい一冊です。

ところでこの本では自己防衛から離脱していく手立てとして「短期力動精神療法」と称するセラピーの場面が出てくるのですが、そこでセラピストとクライエントの間で繰り広げられている会話が衝撃的。日ごろよく聞く来談者中心療法的なものとは全く様相が異なり、クライエントの仮面を無理矢理引きはがすといった感じです。
「短期力動精神療法」・・・初めて聞く療法なのですが、もう少し詳しく調べてみる必要がありそうです。

◆心理療法の交差点1,2 H30/4読◇

前掲の本を読み気になっていた「短期力動療法」とはいかなるものかとネット検索していて出会ったのですが、絶妙な構成で種々の心理療法の違いを浮かび上がらせてくれている本でした。
正に手に取った瞬間、“アッ、もしかしたら私は以前からこんな本が欲しかったのかもしれない”と思ったのですが、題して「心理療法の交差点」、岡昌之さん他の編著で新曜社から2回に分けて発刊されたものです。

2013年刊の第1巻では、精神分析・認知行動療法・家族療法・ナラティヴセラピーが扱われ、2016年刊の第2巻では、短期力動療法・ユング派心理療法・スキーマ療法・ブリーフセラピーが取り上げられています。

両巻ともに3部構成となっていて、第1、2部はそれぞれの領域の臨床療法家が分担執筆しているのですが、まず第1部では各心理療法の概要が解説され、第2部ではいくつかの臨床ケースが取り上げてそのケースごとにそれぞれの療法家が見立てと介入が披露されています。その上でクライマックスの第3部では各心理療法家とこの本の編著者が一堂に会して見立てを披露しつつ大論戦に突入するといったドラマチックな構成となっています。

序章の中にこんなくだりがあります。
今の時代、心理療法を目指す人は大学院で諸派の療法を一通りは習い、ケースに合わせてブレンドするのが多数派とはいうものの、「諸派の統合」などと簡単に言われることには違和感がある。それぞれの流派はよって立つ認識論が異なりその違いは実に根源的なのだと・・・
確かに見立ての段階で既に相当な違いがあるのですが、それが一堂に会するとどうなるか・・・この本の編著者は、この業界は互いに争いを好まない業界だが、それをあえてスクランブル交差点で遭遇させ、激突まがいの異種格闘技になれば何かが浮かび上がってくるのではないかと企画されたとのことで、それは見事に成功しているようです。

一見和気あいあいの論議の中にも頻繁に他派への疑問提示や鋭い突込みがあり、そうした不調和の中で読者は何かを感じ取っていくことになるのですが、従来から何でこんなに種々の心理療法が乱立しているのかといぶかしく思っていた私などにとっては、読み進めるうちに妙に喉のつかえが下りた感じのする本でした。

 
読書の履歴は更に続きますが、後は区分別の別室で! 

現在の各室の収納状況は以下の通りです。

全ての部屋をスクロールで一気に見て頂くこともできます。

《心理・認知系の部屋》・・・ ◆パワハラ防止のためのアンガーマネジメント入門 ◆その島のひとたちは、ひとの話をきかない、 ◆「無境界」・・・自己成長のセラピー論、 ◆レキシコンに潜む文法とダイナミズム、 ◆オープンダイアローグとは何か、 ◆ユングの「哲学の木」、 ◆ユングの「赤の書」

《進化・生命系の部屋》・・・ ◆地球の歴史 ◆生命 最初の30億年、 ◆エピジェネティクス、 ◆破壊する創造者

《経済・経済史の部屋》・・・ ◆巨龍の苦悩 ◆なぜ豊かな国と貧しい国が生まれたのか ◆ポヒュリズムとは何か、 ◆ブレイクアウト・ネーションズ、 ◆善と悪の経済学、 ◆資本主義の終焉と歴史の危機、 ◆問題は英国ではない、EUなのだ、 ◆ウォーラーステイン、 ◆世界システム論講義

《歴史や文明史の部屋》・・・ ◆シュメルの世界、 ◆物語 チェコの歴史、 ◆大阪アースダイバー、 ◆中東から世界が崩れる、 ◆イスラム国の野望、 ◆民族という名の宗教、 ◆シルクロードと唐帝国、 ◆多神教と一神教、 ◆古代都市平城京の世界、 ◆道が語る日本古代史/古代道路の謎、 ◆道路の日本史/完全踏査古代の道、 ◆古代飛鳥を歩く、 ◆シルクロードの古代都市、 

⇒⇒ ◆ジャポンヤ --イブラヒムの明治日本探訪記--、 ◆イブン・バットゥータの世界大旅行、 ◆甦れ、わがロシアよ、 ◆ロシア人しか知らない本当のロシア、 ◆物語 ウクライナの歴史、 ◆歴史の終わり 上・下、 ◆中世シチリア王国、 ◆NHK さかのぼり日本史 ⑦~⑩

《その他、いろいろ》・・・◆職業としての小説家 


⇒⇒新着記事一覧のtopに戻ります⇒⇒

by C_MANN3 | 2016-12-28 00:00 |  ・・・風にまかせて・・・ | Comments(0)

◆放送大学、再入学第三年次の近況

【2018.5.20】 今年の第一学期は放送授業2科目、スクーリング(面接授業)2科目でのスタートです。

とはいうものの、いつの間にか中間レポートの時期が迫ってきているのに、ネットの放送画面の面白そうなところをつまみ食い視聴している程度でテキストもまだ開いていない。

ですが今回はスクーリング授業の抽選がラッキーでした。普通なら希望者殺到でまず当たらない、“考古学の基礎”と称した古墳めぐりの科目に参加することができました。
5/19,20の2日間で、初日は遺物の寸法計測や拓本とりの実習、そして2日目が3~4世紀の頃の大和の地の広大な計画都市跡といわれる纏向遺跡や、その周辺の古墳めぐりでした。爽やかな5月の新緑に覆われた数々の古墳群をご専門の先生の懇切丁寧な解説をうかがいながら巡ることができるのも放送大学ならではで、貴重な経験となりました。
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・・・さあ、あとは中間レポートの提出に向かって、遅まきながらのにわか勉強です。

⇒⇒新着記事渡り歩き⇒⇒

by C_MANN3 | 2016-11-25 00:00 |  ・・・風にまかせて・・・ | Comments(0)

◆放送大学、再入学第二年次の近況

【2017.11.30】  本日、第2学期の中間レポートを提出しました。といっても今回は期末の単位試験の頃に(慶事ではありますが)身辺が慌ただしくなりそうなため、絞り込んで科目は1科目のみ。一方スクーリング授業は幾つか受けたかったのですが、こちらも抽選で1科目に止まりました。結果として今年は正規科目が3科目、スクーリングも3科目ということに。
とはいえ科目数を減らして気が緩んでいますので、気を付けないとたった1科目の期末試験さえ、あっという間に日が迫りいつものように一夜漬け受験になりかねません。

b0050634_20502092.jpgところでもう来年度の授業科目が発表されていて、新設科目も全容が明らかになっています。目を通してみると今回も「グローバル経済」とか「考古学」といった興味をそそるものも散見。
受講科目数は最初の4年間に比べると激減していますが、こうして次々現れる新設科目のめぼしいものを追っかけて行くと、放送大学の学生生活は果てしなく続きそうです。

⇒⇒新着記事渡り歩き⇒⇒

by C_MANN3 | 2016-11-24 00:00 |  ・・・風にまかせて・・・ | Comments(0)

◆放送大学、再入学第一年次終わる

【2017.2.13】 昨年の春放送大学をいったん(心理と教育で)卒業し、この後専攻コースを(産業と社会に)変えて再入学していたのですが、本日第2学期の単位試験の結果が判明し、無事終了しました。

とは言っても今年は1、2学期合わせてたった3科目の履修。昨年までの1/4のペースで、これではちょっと物足りない感じがしないでもない。
もっとも科目申請しなくても講義の視聴は勝手なので、新設科目を中心に種々目を通していたのですが、院の科目にも面白そうなものがあったりして結構楽しめました。

一方スクーリング授業の受講はあちらこちらの近隣府県にも足を延ばして気ままに楽しめればと思っていたのですが、こちらは抽選の壁があり思うようにはいかない。それでも通年で4件の受講ができたのは上出来だったのかもしれません。ともあれ、これから次年度の科目申請の準備に入ります。

下の写真左は隣の府県の学習センターで受講の際、お世話になっている学食に面した某大学の中庭。静かなたたずまいで安らげる、お気に入りの空間です。

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⇒⇒新着記事渡り歩き⇒⇒

by C_MANN3 | 2016-11-22 00:00 |  ・・・風にまかせて・・・ | Comments(0)

◆放送大、まずは無事に一旦卒業です。

【2016.3.27】 放送大学、まずは無事に一旦卒業できました。今年の卒業式は東京本部の全国版が3/26、翌3/27に各地の学習センターでの卒業式が行われ、私は地元のセンターで学位記を受領したのですが、独りずつ名前を呼ばれて前に出て証書を頂くなどは久しくなかったことで、それなりに緊張感を覚えて思わず苦笑したりも。

さて若い方が学部を卒業すれば院に進むか就活ですが・・・よせばいいのに放送大学院試の過去問を覗いてはみたものの一瞬にして試合放棄!
ならば就活はというと、この年では就活は文字違いの“終活”の時期。ですがそれも気が進まず、結局コースを変えて再入学することといたしました。放送大学の特にシニア層の方は卒業しても再入学を繰り返す方が多いとか・・・私もそうした先輩の後を追っかけて仲間入りをさせて頂きます。

放送大学では時代を追っかけて次々と新しい科目が新設されていますので、そうした科目を渡り歩くだけでも楽しめそうです。
ただ、今後は2年で再度卒業などとは言わずにペースを落とし、健康第一のスローライフを楽しめればと思います。
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⇒⇒新着記事渡り歩き⇒⇒

by C_MANN3 | 2016-11-20 00:00 |  ・・・風にまかせて・・・ | Comments(0)

◆放送大学、第4年次に・・・

【2015.4.1記】 放送大学もついに4年次に。順調に進めばこの1年で一応、学部を終了の予定です。

さて今年の科目選択について・・・
実は放送大学では教材はほぼ5年でがらりと再編集されます。科目としては継続される場合でも教材は再編集されるのですが、一部の講義については(残しておいてほしい名講義でも容赦なく)まるで賞味期限切れでもあるかのように廃止となる一方、時代に合わせた新しい内容の新規科目が出現し、カリキュラムが新陳代謝しつづけるのが特徴のようです。
したがってこの3年間で心理系(教育系を除く基礎、臨床)の科目はほぼ取りつくしていたつもりだったのですが、ここにきてこの分野でも何とも興味をそそる新規科目が出現、これは見過ごせないとその科目を取ることにしました。
題して「認知行動療法」、「錯覚の科学」そして「中高年の心理臨床」・・・いずれも楽しみな科目となりそうです。もちろんそれ以外にも学部終了に必要な科目数を確保するためにもう数科目をとることになります。
またスクーリング授業では懸案だった「心理学実験」の3つ目の受講が運よく確定。これで認定心理士の要件はすべて揃うことに。

◆2015.9.26追記  いよいよ最後の半期を迎えることに・・・

後期受講科目の教科書も届き、10月からは卒業に向かう最後の半期を迎えることになります。卒業要件の充足には後3科目なのですが、まさかの単位落とし等、不測の事態に備えて念のためもう1科目を追加し4科目の申請でラストスパートに。今回も「ロシアの政治と外交」、「文化人類学」、「エネルギーと社会」といった新設科目を優先に選択しました。
一方面接授業(スクーリング)は相変わらず抽選漏れが多く、今回は5科目申請してOKとなったのが2科目、これでは卒業要件ギリギリなので、10月中旬の空席再抽選でもう1科目はゲットしておきたいところです。

なおこのあたりでこの三年半の振り返りを兼ねて、“感動科目の印象記” なるものをまとめ始めてみました。

◆2015.12.6追記  面接授業、すべて完了!

学部卒業要件の面接授業(スクーリング)20単位40日をすべて完了しました。面接授業は各都道府県にある学習センターで独自の講座(ご当地ならではの講義も多々)を競って開かれているのですが、近隣のセンターへの越境を含めて面白そうな科目を選んで受講。お陰さまで40日間例外なく興味深い講義を楽しむことができました。
これも一重に、何れの講座も2日間を立ちっぱなし、しゃべりっぱなしで熱のこもった講義をして頂いた講師の諸先生のお蔭であり、深く感謝申し上げたいと思います。

◆2016.1.30追記  最後(?)の単位試験が終了!

本日、学部最後の単位試験がすべて終了しました。これで無事卒業となればいいのですが・・・判定は2~3週間後に。
2/13 全科目の合格が判明しました。これで卒業です。

下の写真は左が前期、右が後期の受講科目です。画像をクリックすると2段階で拡大します。
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by C_MANN3 | 2016-11-18 00:00 |  ・・・風にまかせて・・・ | Comments(0)

◆放送大学、第3年次に

【2014.4.1記】 放送大学が2年を経過。そして“認定心理士”の申請要件として必要な科目群も“心理学実験”以外は全て履修を完了です。
実はこの“心理学実験”は機材や試験者・被試験者が必要なため、スクーリング授業として実施されるのですが、希望者が多くて受講申請しても抽選の壁が立ちはだかる難物。全3回の受講が必須ですが、まずは昨年1科目を受講完。そして今年の前期で2つ目の受講がOKに・・・これならまずは運の良いペースなのかも。
ところで《認定心理士》の申請要件とは・・・広範囲な心理学科目群から指定 9 ゾーンの内、少なくとも 7 ゾーンを網羅して18科目(36単位)以上を履修すること。ただし大学によって科目内容にばらつきがあるため、シラバスの中身がチェックされます。
さて3年次ですが、心理学は最近開設された新しい科目“認知心理学”の1課目にとどめ、生命分子(DNA)、歴史、経済、宗教へと領域を拡大することといたしました。実は心理学だけでなく、進化論やDNAといった領域も興味津々の領域なんですよね。

ところで放送大学はいろんな楽しみ方があるようですが、例えば歴史・・・
いわゆる通史としての歴史に、併せて経済史、宗教史、芸術史を同時進行で履修すると、モノトーンだった歴史が何とも多彩な色合いを帯びた感動の世界として浮かび上がってきます。
あるいはヨーロッパ史、地中海史、イスラム圏の歴史、中国史を一斉履修というのも何となく壮大な気分が味わえそうで面白いですよね。

こうした科目の無茶取りができるのも、科目数が多く、履修の順序やエリアに制限のない放送大学ならではの味わいです。
ただこうした科目をすべて正規に科目申請してしまうと期末の単位試験がとんでもないことになってしまいます。よって主な科目のみを正規申請し、後の科目はBS講義放送見放題、さらにネットではいつでもどれでも見放題のメリットを活用して楽しむにとどめるのが穏当ではないかと・・・ともあれ、今年も楽しい1年となりそうです。

◆2014.10.1追記 後期の開始です。

後期受講科目の教科書も届き、いよいよ後期の開始です。実はスクーリングで申請した3つ目の“心理学実験”は残念ながら抽選漏れで、来年に持ち越しです。

下の写真は左が前期、右が後期の受講科目です。画像をクリックすると2段階で拡大します。
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by c_mann3 | 2016-11-16 00:00 |  ・・・風にまかせて・・・ | Comments(0)

◆放送大学、第2年次に

【2013.4.1記】 放送大学に入学して1年が経過しました。まずは選科履修生として基礎心理学の科目を集中履修したのですが、当初の目標通り“心理学基礎”分野における放送大学エキスパート(科目群履修証明制度)の必要科目を全て終了しました。
ところで《心理学基礎エキスパート》の認定には・・・臨床系を除く基礎的な心理学科目から選定された科目群の中から 10 科目以上を履修することが要件となります。
そしてこの1年間で放送大学の科目の豊富さ、選択の自由さ、好きな時間帯に勝手なペースで勉強できること、そして何より講義内容の良さ等に接し・・・こうなればコースを切り替え、本科履修生として学部のフルセット終了を目指そうと本日より新たに再出発することといたしました。

で、まずは今年もさらに残された心理学系科目の履修を上積みし、いわゆる“認定心理士”の要件確保を目指したいと思います。そして余力で産業、経済分野の科目にも挑戦できればと思っています。

◆2013.10.1追記 後期の開始です。

本科履修生となると専門科目もさることながら語学も3科目が必須ということで、前期に取った“中国語入門Ⅰ”に続き後期で“中国語入門Ⅱ”を取ることにしたのですが・・・果たしてどうなることやら。

下の写真は左が前期、右が後期の受講科目です。画像をクリックすると2段階で拡大します。
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by c_mann3 | 2016-11-14 00:00 |  ・・・風にまかせて・・・ | Comments(0)

◆放送大学、選科履修生に・・・

[2012.4.1記] 4/1、新年度開始です。そして私は今日から放送大学の、まずは一年間の選科履修生になりました。

放送大学は便利です。わがまま放題に好き勝手な科目を選択できますので、まずは基礎心理学系の科目を集中選択することに致します。
実はこのブログでは心理学などと言いながらも、好奇心の趣くまま出会える限りの本を読みあさり、足らざるところは我流の妄想でつなぎ合わせて(当たらずと言えども遠からずとは願いつつも)勝手な記事を書き連ねてきた感がありますが、このあたりで罪滅ぼしを兼ねて知識と思いの整理ということで・・・

◆(2012.9.20追記) そして半年が経過しました・・・

この半年間、とりあえず臨床系は後回しにして基礎心理学系の8科目を一斉同時進行で履修してきましたが思っていた以上におもしろく、そして改めていろんなことが見えてきた感じです。

そのひとつは認知心理学と認知神経科学(脳科学)。これを同時に勉強していると現代の心理学はこの両者が車の両輪となってとんでもなく強固な岩盤の上に再構築されつつあることが窺え、思っていた以上に脳科学の裏付けが取れつつある様はまさに感動的でした。

そして発達心理学・・・こちらは勉強するにつれ、自分が随所で発達のし残しを抱えながら歳を重ねてしまったことを改めて認識させられ・・・なんか妙に考え込んでしまったりもして、やはり心理学は学んでいると刃が己に突き刺さってくる学問のようです。

そして迎えた炎天下の8月の単位認定試験、ちょっと心配な科目もありましたが結果は一応全てクリアに・・・10月から始まる後期ではいよいよ臨床心理系にも枠を拡大、“精神分析とユング心理学”なんて科目もあり、たのしみです。

下の写真は左が前期、右が後期の受講科目です。画像をクリックすると2段階で拡大します。
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by C_MANN3 | 2016-11-12 00:00 |  ・・・風にまかせて・・・ | Comments(0)